uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

奥尻一周ツーリング その3

1014 一周完了


とーちゃーく。いやあ、キツかった。ザック10kg、重いだろうと予想していたが、これほどとは…思ったよりアップダウンがあったことも体力を削った。

とりあえずフェリーの運行状況を確認し、ターミナルにザックをおろして祝杯をあげる。奥尻島内ではこれ以上公道を走らないし、この量のアルコールは3時間もあれば代謝しきってしまうので、運転に問題はない。発泡酒だけど、昨日アルコールを摂取していないのと、運動後だからだろう。うまいことうまいこと。最高の1杯。「生きててよかった」とさえ思える至福のひととき。安い人生だw

1100 一休


せたな行きフェリーのチケットを買い、車両積載まで40分くらい空きがあるので昼食にする。「もり川」を訪問する予定だったが、しばらくの間休業との張り紙。あとは近場だと、選択肢はここか、ターミナルの食堂になる。
奥尻といえば、もちろんウニ。ただし生ウニは7月中旬からの提供で、それまでは塩水ウニだ。ほかに名産としてアワビがあり、御当地グルメ的には「奥尻ブイヤベース」というものを提案している。だが老夫婦が経営するこの店では、そういった流行には左右されず、できるものをそのまま提供するスタイルのようだ。一押しメニューは三平汁らしい。

正直、ちょっとメニュー選択に悩んだ。せっかくだから海鮮の丼を食べたいのだが…頭を悩ませた末に口から出たのが「いくら・めかぶ2色丼」という単語。なぜそれを選択したのか、今もわからない。謎だ。
注文して待っていると、ご主人が出てくる。どうもかなりの話好きらしいのだが、聞いていると三平汁をサービスしてくれるらしい。いや、すみません、内心めんどくさいとか思っててw
丼ものだけあって、そんなに時間がかからずに料理が出てくる。たぶんだけど、めかぶは地物、いくらは自家製じゃないかな。いくらは自分で漬けるのが北海道民の常識。自家製いくらはなんとなく見分けがつく。工場生産のものより粒がつぶれぎみで、味も薄かったり濃かったり、各家庭の味になる。めかぶについては、特に根拠はない。そのへんの磯でいくらでも獲れそう、というだけ。ご飯量はそこそこあり、成人男性が十分満足できる量。
あとサービスで出てきた三平汁、これが絶品。一般的な三平汁とはまったく異なるビジュアルで、ニシンが一切れと、じゃがいもがゴロゴロ入っている。臭みがなく絶妙な塩加減のスープと具材がよく合っており、またニシンのうまいこと。非常に美味だった。
正直値段は高いと思ったが、三平汁ひとつで許せる気になるから不思議。まあサービスうんぬんはご主人のセールストークで、誰にでも言ってるのだろうけど。

1142 自衛隊車両積載中


訓練帰りの自衛隊員が車両をフェリーに積載中。牽引されている台車を、左右のバランスでまっすぐ後ろに進ませていく。後ろは見えないだろうし、かなり難しそう。1台めのドライバーはベテランなのか、すんなり入っていったが、2台めのドライバーはかなり苦労していた。
牽引のバックってこうやるんだね。はじめて見た。

1308 ただいま北海道本島


客室に上がった後は雑魚寝床で爆睡。起きると瀬棚港がすぐ先に見えていた。風はやはり強い。というかこのあたり、毎日デフォで強風なのか。昨日より波が高いらしくフェリーは嫌な揺れ方をしていたが、酔い止めのおかげか、酔いはしなかった。

1340 瀬棚フェリーターミナル(写真撮り忘れ)

北海道本島へ再上陸。自転車を受け取ったあと駐車場へ直行し、前後輪をはずして車に積載。あとは帰るだけだが、その前に汗と潮風でベタベタになった体を洗い流していかねばなるまい。

1356 公営温泉浴場やすらぎ館


せたな町公営の温泉施設。ちょっとわかりにくい位置にあるので、利用者はほぼ町民だけだろう。ナトリウム-塩化物泉、加温、循環ろ過、塩素消毒。
銭湯価格360円で、非常にお安い。さすが公営浴場。湯は一発掘り当てたんだろうが、無色透明無味無臭で循環ろ過だし、ありがたみは薄い。けど、なかなか温まった気はする。眺めはよくないが日当たりのよい露天もある。
全館空いていたので、汗と汚れを落としたあとは休憩所でテレビを視聴するなどして、ゆっくり過ごす。いや、360円でこの内容なら満足。ひとつ苦言を呈すとすれば、温泉に牛乳の自販機は必須です。ぜひ置いてください。

1531 道の駅 よってけ!島牧



めったに来ない道の駅シリーズ、よってけ!島牧。よってけ!とはよく言ったもので、なかなか寄る機会はない位置だ。北から来たときは寿都手前で5号線合流ルートをとるし、229号を上がってきたら(上がってくること自体ないけど)北檜山から長万部へ抜けちゃう。180円のハーフサイズソフトクリームを摂取。おう、自分にはこのサイズがちょうどいい。願ったりかなったり。他でもやらないかな。
昨日から行われていた行方不明者の捜索、まだ発見されていない模様。道の駅にミニパトがとまっており、警官が2名で港の様子を双眼鏡などでうかがっていた。津波に限らず、海難事故は怖いですなあ。

1900 自宅着

37時間で帰宅。

「ふぐるにょわー」
なんですか。MGMのまねですか。
「アワビ食わせろにゃ」
名産のわりには見かけなかったですねえ。まあ店には2軒しか入ってませんが。あちこち行ってるのに酒代と昼飯代くらいしか落とさない嫌な観光客で定評があります。
そういえば、モッ立岩にはこんな伝説もあるそうです。むかしは夫婦として鍋釣岩の横にいたのに、アワビに浮気しようとして人里離れた島の裏側へ移動してしまったとか。
「し…下ネタにもほどがあるにゃ」
民間伝承なんてそんなもんです。

まとめ


走行距離 470.0km


航行距離 41.784km


走行距離 81.62km(うち一周に要する沿面距離68.463km)
累積標高 1299m
所要時間 05:20:50
走行時間 05:04:43(偵察行往復10キロ、敷地内移動等を含む)

交通費 697+1000+3190*2 +ガソリン代(推定28リッター)
入浴費 500+360
食費 1200+88+98+98+2000
酒代 300
その他 120+260+120+98+150+110+150+100+98+180

合計費用 \14,107- +ガソリン代(推定3700)

反省点

・累積標高1300mは、かなり起伏がはげしい。完全に舐めてた…
・10kgのザック背負って登りはホントつらい。普段よりギア3段くらい落ちる。

感想等

・微妙に時期が早くてウニ食えなかったけど、もともとウニをありがたがる習慣がないので問題なし。
・あらためて気づいたけど、自分、お高い海産物に興味ないんだな。
・でもアワビはちょっと食いたかった。

・来週は完全休養。