uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

天人峡温泉〜暴風豪雪死の彷徨〜 その1

要旨

正月連休シリーズ最終回。テーマは「安く泊まれるいい温泉」

計画

旭川まで高速で往復…のはずが…

行程

0940 自宅発

札幌は晴れ間ものぞく天気で完全に油断しきっていた。旭川まで2時間、正月でもやってそうなラーメン村でラーメン食って余裕の行程、なんて考えてたら…甘い甘い、甘すぎる。イッツソースイートトゥーマッチだ。
なお今回、無駄に画像が多いため2分割ですが、内容はございません。

1003 道央自動車道通行止め


最寄りスタンドで満タンにしたあと札樽道に乗り道央道へ入る。横風が強いが天候はよく快調なペース。ところが江別東IC手前で前方に方向指示が出ているのが見える。事故?作業中?と思いながら近づいていくと、通行止めだからここで降りろとの指示。えーマジですか。しかたなく降りて12号に入る。この時点ではまだ楽観視しており、のんきにこんなのを撮影していた。
どうでもいいですが、爪が伸びていて見苦しくてすみません。

1234 猛吹雪


しかしすぐに猛吹雪に巻き込まれ、自分がいま大変な状況にあることを痛感することになる。ごらんのありさまだよ。
信号待ち停車中の状況だが、これで視界30メートルくらいだろうか。これはまだいい方。このくらいの吹雪なら道民は慣れているし、撮影する余裕もある。だが、ときおり突風による地吹雪と降雪が重なると、前の車のテールランプすら見えない状態に陥ってしまう。視界ゼロだ。そうなるともう、さすがにきつい。めったに経験しないレベルで、人生で3本の指に入る悪コンディション。
しまいには車内の暖気でシャーベット状になった雪がワイパーの根元につまり、ワイパーが動かなくなってしまった。路肩に停めようにも、路肩は雪山になっている。もう半分強行突破でスタックの危険をおかしながら雪山に片足をつっこみ、決死の覚悟で車を降りて詰まった雪を除去する。いつ追突されてもおかしくない状況。なんとか追突されないうちに車内へ戻り、スタックせず発進できたときは、九死に一生を得た感覚だった。

1429 天人峡へ道を急ぐ


そんな猛吹雪も、旭川手前神居古潭でぴたりとおさまり、青空さえのぞく状況に。これだよ…これが日本海側豪雪地帯の恐ろしさ。筋状の雪雲が一部地域に集中豪雪をふらせるが、雲からはずれた地域は晴れわたっていたりする。この日は岩見沢〜深川、留萌方面に大量降雪があり札幌旭川間の特急列車は夜まで全便運休、夜から発車した列車も引き返したりしていたが、新千歳発着の飛行機は普通に全便運航していたし、札幌にもほとんど降雪はなかったようだ。
予定より3時間は時間が押している。昼食はコンビニで軽くすませ、目的地へ急ぐ。

1440 宿


到着…つくづく無事に着いてよかった…せっかくのアーリーチェックインが無駄になったが、背に腹はかえられまい。
一昨年の年末、正確には3年前の年末に日帰りに来たはず。日記には書いていたと思う。

宿泊部屋はツインルーム。なかなか広いが、そのゆえに暖房効率が悪くて終始肌寒かった。ベッドは板張りにマットをしいた和風ベッド。洋式スプリングマットを想定してドスンと座ると尻が痛いので注意だ。いや痛いほどではなかったが、びっくりしたw 地デジ難視聴地域であり、テレビはケーブルテレビのアナログ再配信。ときおり上下にお知らせテロップが入り、画面サイズが縮小される。まるで嫌がらせのようだった…いやむしろ、はっきりと嫌がらせだろう。

窓からは天人峡温泉郷が一望できる…いやー降ってるねえ…粉雪だからそれほど積もらないとは思うけど…閉じこめられないだろうな…雪で帰れなくなったらぜったい連続殺人事件が起こるぞ。そういうフラグ。

1730 夕食








ひとっ風呂長湯を楽しんだあと、テレビ視聴しつつ休憩。うとうとしていると再も早い時間で指定した夕食時間になったので、会場へ。
据膳の内容は、お新香、山菜数の子漬け、先付け(塩辛、わさび漬け、くらげ)、お造り3種(白身魚、サーモン、甘えび)。左奥側寄せ鍋と山菜釜飯。
後出しで煮物、茶碗蒸し、ホタテとじゃがいものクリーム焼き、てんぷら。食後にデザートとしてパイナップルと芋ようかん。このほかに味噌汁がつく。
釜飯がつくパターンは苦手だ…自分にとっての宿の夕食は、基本酒のつまみなんですよ。飲んじゃうと食えなくなるし、宿飯で飲まないという選択肢はないので。バイキング形式ならシメに炭水化物を食うこともあるけど、そういうときは自然につまみの量がおさえられてる。だが釜飯で出された日には…「出されたご飯は残さず食べる」の信条とぶつかるのですよ。
まるごと残そうかどうしようか悩んだ末、信条が勝って泣きながら腹に詰め込む。うぇっぷ。朝飯にとっておきたかったなあ。パック詰めを頼んでみればよかったかな…


つづく。