uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

【あざらし】紋別流氷紀行【ドリル】 その1

要旨

代休をとったのでちょっと遠出したい。

計画

遠出というと道北か道東だ。そういえばちょうど、流氷シーズンまっさかりではないか。網走は昨年行ったので、今年は紋別へ行ってみる。鉄道のない場所なので車移動を強いられるのがネックだが、道東は雪が少ないのでなんとかなるだろう。

行程

0500 自宅発

4時起床5時出発、ひさびさの早朝始動。
この日は札幌近辺が大雪。こんな時間から除雪するのはさすがに面倒なので、2〜30センチ積もった新雪に向かって強行突破で車庫出ししたら、軽くスタックしてしまった。前輪をスコップで掘り出しながら何度か前後に動かしていると、10分ほどで脱出成功。このへんがFFの限界。でも4駆だと限界が高いところにあるぶん、それを超えたときにはどうにもならない状況に陥っている危険もある。

0644 江部乙付近かるく吹雪


滝川を少し過ぎた地点。前回旭川方面に向かったときもひどい吹雪だった気がするが…まあこの周辺はいつ通ろうがこんな感じだ。旭川を過ぎれば雪は少なくなるだろうし、あのときの吹雪よりかなりマシ。

0939 オホーツク流氷公園


旭紋道の現在の終点、丸瀬布で降りると気候はすでに道東圏に入っている。降雪は少なく、かわりに気温が低い。
時間も早いし、休日なのでトラックも少なめ。順調に遠軽・湧別を経由して238号へ合流し、紋別に到着。流氷公園のメイン施設あおぞら交流館で休憩。子供を遊ばせる木工施設で、大人にはトイレを借りるくらいしか用はない。でも木材の遊具にはダイブしてみたかった。

1006 上藻別駅逓


時間があるのでちょっと足をのばし、上藻別駅逓を見学。むかしここには、日本第三位の埋蔵量を誇る金山があった。現在は閉山されているが、地元有志が当時の駅逓(郵便局兼乗用馬ステーション)を保存しており、資料館になっている。有形文化財指定。冬季閉鎖中なので外観のみ。

1035 まりーさんの木


ここで早めの昼食。
オホーツクといえばカニ。季節も旬である。ただし自分、エビ・カニがからむと決まって告白モードになるのだが、基本的に甲殻類という食い物に興味がない。けして嫌いじゃないが、特にうまいとも思わない。どうせ観光地価格に決まってるのに、バカみたいに高い値段を払って食すほどの価値は、まったくもって見出せないのだ。だが、冬のオホーツク紋別カニ食わないなんてないっしょ、という観光客としての感覚もある。そんなとき人はどうするか。Bグルに走るのですよ。
カニチャーハンが有名だという、洋食を出す喫茶店。日曜10時半の入店で、ほぼ満席に近い客入り。人気店だということがうかがわれ、このあと11時半ごろ店の前を通りかかったら、駐車場が満車どころかはみ出している状態だった。ここでメシを食おうと思ったら、昼食時間帯は避けたほうがいいかもしれない。

まだ時間が早いので、喫茶店利用の地元客が多いと思われる。周囲はコーヒーやトーストなどを注文していたが、予定どおりかにチャーハンを注文。混んでいるので多少待ち時間があり、10分少々たってから配膳。
カニ肉がたっぷり入っていて、なかなかの盛り具合。炒めているからチャーハンには間違いないが、バターの風味があって味はピラフに近いかもしれない。カニのほかに具は、卵とコーン。コーンの分量が多めで、このあたりもピラフっぽい。
付け合せに福神漬けが乗っているが、これはちょっと疑問。チャーハンにしろピラフにしろ合わないと思うのだが、どうだろうか。まあカレーに福神漬けも、何の疑問もなく受け入れてるけどかなりミスマッチだしな。ありといえばありなのだろうか。
安心感のある味付けで、なかなかうまい。カニ肉の風味もちゃんと生きている。中華風わかめスープとミニサラダがついて850円だが、これだけカニを使っていれば妥当な線だろう。
地元客の注文しかたを見るに、味のよい喫茶店として軽食を嗜むのが正しい使い方なのかもしれない。少なくとも観光客が「オホーツクのカニ」を目当てに行くのは明らかなまちがい。まあばりばりカラを剥いて思いっきりカニを食いたい、という人は最初から専門店や海鮮系の店に行くよね。

1108 オホーツクスカイタワー

1112 紋別市街@オホーツクスカイタワー

1114 滝上方面@オホーツクスカイタワー

1115 紋別港@オホーツクスカイタワー


大山(紋別山)山頂にあるスカイタワーへ登ってみる。有料200円。有料施設には入らないのが信条だが、この旅では緩かった。ガリンコ号が高いのと、他が安いからなあ、誤差範囲内ですよ。
3階展望台からはオホーツク海が一望。ベストな風向きで強めの風がふいているため、流氷がほぼ接岸しようかという勢いで海を埋め尽くしている。今日の流氷クルーズは10分もかからずに流氷帯に入ったのではなかろうか。紋別港方面には、帰港するガリンコ号が小さく写っている。

1145 流氷岬

1145 打ち上げられた流氷の塊

1150 接岸しようとする流氷

1153 1メートルほどの氷塊がごろごろ


海岸から流氷を観測できるポイント、流氷岬。岬とあるが、なだらかな砂浜だ。波によって打ち上げられた流氷のかけらがごろごろと落ちている。この日は浜辺近くまで流氷が押し寄せてきているため、まさに接岸しようとする流氷が間近で観測できたが、浜辺に乗り上げることはなかった。蓮葉状にもなっていない薄い氷だが、波が荒くなければ陸地までは上がってこないようだ。


つづく。