uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

浜中町満喫・ルパン三世に会う旅 その1

要旨

春の18きっぷ旅第二弾。
なんとなく釧路方面をイメージしていたが、こまごまと検討の結果、モンキーパンチの故郷で、ルパン三世で町おこしを試みている浜中町を訪問してみることにした。

計画

行動起点になるのは宿泊の便がいい釧路だ。帰りの列車リミットを考えると、滞在時間がかなり厳しい。しかたない、反則技を使うか…

行程

0700 自宅発


意味もなくご主人画像。いってまいります。
帯広・釧路方面への往復でネックになるのは、もちろんあそこ。特例区間で特急乗車可能な新夕張新得間。乗り継ぎが悪く本数も少ないので、富良野・滝川に大回りしたほうがかえって効率がよかったりする。ここさえクリアすれば釧路出発を3時間20分遅らせることができる。
というわけで反則技です。

0832 新夕張


新夕張をスタート地点にしちまえばいいのだ。片道約70kmを車で移動する。道の駅でも駅にでも無料で駐車できるし(注:コヒの駅情報に記載がないので、正確には駅の駐車スペースは駐車場ではないと思われる)。帰りにダイナミックに飲めないのと、なんだか負けた気がするのが問題点。
平日の朝で混み具合が不安だったのと、274号の路面状況がわからないので早めに出たが、ちょうどよいタイミングで到着。これ以上時間が押すと焦りが生じ、早いと暇をもてあますのでベストな時間。

1004 新得駅


31D 札幌発帯広行 特急スーパーとかち1号 0858新夕張新得1006
新得で後続の快速狩勝に乗り換える。特急からの連絡なのに40分の待ち時間が生じるという、念の入った嫌がらせぶり。もともと本数少ないから仕方ないとはいえ、新得帯広間の各駅停車駅で降りる正規乗客にも不便。
この快速狩勝に、札幌から滝川回りで乗ろうとすると、始発移動になる。駅まで1時間歩いて4時間乗車のところ、運転1時間半乗車1時間ですんだ。とても効率がいい。車って便利だね(わらい

1131 帯広駅


3427D 旭川発帯広行 快速狩勝 1048新得→帯広1128
昨年末、糠平温泉以来の帯広駅。やあ、さすが帯広、ほとんど雪がないね。雪山になっていたと思われるすみっこに塊が残っているくらいだ。札幌はまだ80cm積もってますよ勘弁してくれって話ですよ。

1138 中華料理ますや


Bグルの宝庫帯広といえば、まず豚丼だが、隠れた御当地メニューがいくつか存在する。まず中華ちらし。甘辛い中華野菜炒めがライスの上に乗ったもの。そしてもうひとつ、焼きラーメン。知る人ぞ知る御当地Bグル。今回はこの、焼きラーメンを攻略してみる。
駅周辺で焼きラーメンを出す店を調べてみたところ、この店がよさそうだということで訪問。老舗中の老舗だ。おそらく、人によっては入店を躊躇する店構えだと思われる。
店舗には相当ガタがきていて、入り口の引き戸の建てつけが悪く、開け閉めがしにくかった。内部は大衆中華、というよりも大衆食堂の雰囲気。大きいメニュー板には正統派中華料理のラインナップが並ぶが、それを注文して果たして出来るのか不明。定食・ラーメン・丼ものの店と考えたほうがいい。

そしてこれが焼きラーメンの正体。要するに焼きそばです。中華めんをソース焼きそばにしたもので間違いない。帯広では焼きそばというとあんかけ焼きそば、焼きラーメンというとソース焼きそばを指すらしい。
味はというと、もうそのまんまソース焼きそばです。中華めんを使っているので、麺の食感がやや固めなくらいか。具はキャベツ、もやし、たまねぎ、豚肉、イカ。見た目、それほどの量ではないように見えるが、この皿は奥が深くなっており、けっこうなボリューム。麺2玉ぶんはあると思われ、男性でもそれなりに満腹感はあるだろう。
ばあちゃんが調理担当で、かつ店舗の老朽化を考えると、この焼きラーメンを食べてみるなら早いうちの方がよかろうと思われる。昭和レトロ老舗系御当地Bグル。

1527 東庶路信号場


この時間の列車は、東庶路信号場で16分間という超ロングな待ち時間がある。後続特急の追い越し待ちなのだが、1駅先の大楽毛に上り普通列車が入っているため
1. 下り特急が東庶路で下り普通列車を追い越す
2. さらに下り特急は大楽毛で上り普通列車とすれ違う
3. 下り特急とすれ違ったあと、上り普通列車が大楽毛を発車
4. 東庶路で上り普通列車と下り普通列車がすれ違う
という工程を経た後、やっと発車できるのだ。
この待ち時間がとにかくつらい。終点までもう少しのタイミングで、外に出られない状態のロング停車。東庶路が駅だったころはまだ良かったろうがなあ…と思ったら、ここ最初から信号場で、格下げになったわけではないらしい。
ちなみに大楽毛は代表的な難読地名のひとつ。だ…大楽毛…

1606 釧路駅


2527D 帯広発釧路行 普通 1244帯広→釧路1603
音別から白糠にかけて、海流由来と思われるガスがかかっていたが、釧路に到着してみるとすっきり晴れていた。気持ちの良い陽気だ。霧の街釧路と俗に言うが、この街は春を過ぎると徐々にガスがかかるようになり、盛夏のころは毎日のように霧と、しとしと降る雨に悩まされる。夏の寒さといったらない。逆に秋から冬にかけては晴天の日が続き、年間を通しての日照量は全国でも有数の数値となる。観光にもっともいい時期は秋。魚もうまいし(観光地価格には注意だが)、釧路湿原の草紅葉はみごと。
いつ来ようが駅前は閑散としているのだが、この日はなぜか活気を感じる。アイスホッケーか何かの大会があったらしい。駅には特急乗降客が大挙し、宿にも団体客がたむろしていた。

1614 宿泊先


今回の宿。どうですか。プリンスですよ。中級グレードホテルのイメージだが、釧路プリンスにはリーズナブルなシングルプランもご用意されてございます。しかも、技を使ってさらに安く泊まっちゃうもんね。激安のスーパーホテルとたいして変わらない値段。
いったんスルーしておみやを仕込み、メシを食ってから…いや訂正、飲んでからチェックインすることに。

1619 フィッシャーマンズワーフ


フィッシャーマンズワーフでおみやの仕込。海産物は買っちゃいけません、高いから。ここと和商市場は観光客向け価格。地元民は使わない。何か買うなら、おやつに「さんまんま」おすすめ。
2階の展示スペースはなかなか見所があっておもしろいし、屋台村も使い勝手がいい。なんだかんだ言って、立ち寄る価値はそれなりにある施設ではある。ビアホールに行くなら防寒をお忘れなく(真夏でも)。


つづく。