uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

利尻礼文満喫の旅 その5

1426 ふれあい温泉


鴛泊までのエクストラ0.3週に行く前に、沓形でひと風呂。利尻島には温泉が2か所ある。鴛泊の利尻富士温泉と、沓形のふれあい温泉だ。利尻富士温泉利尻山登山のときに入った。ふれあい温泉に入ってみるのが本日の重要なサブイベントのひとつ。ここを制覇せずに、利尻島に思い残すことはないとは言えない。
とはいえ時間が押している。当初予定では1時間ゆったり過ごすはずだったが、泣く泣く30分ほどでさっと汗を流すだけにする。どうせ鴛泊までにまた汗かくしね。
二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。土色の湯、加温循環浴槽は塩素臭がするが、源泉掛け流し浴槽もあり。にごり湯なのでありがたみがある。本当にさっと汗を流しただけなので正直あまり印象に残っていないが、利尻・礼文で入った温泉ではいちばんいい湯だった。もう少しじっくり入りたかった。

1523 ミルピス


利尻といえば、Bグル的にはずせないのはこれだ。自家製乳酸菌飲料ミルピス。1周道路沿い、沓形鴛泊の中間地点から沓形寄りにぽつんと存在する一軒家。入口には目を引く赤い看板が立っている。
年季の入った駄菓子屋のような風情の建物に入っていくと、おばちゃんが出迎えてくれる。このおばちゃんが非常に商売熱心。若干うざいくらいにw 1本350円。正直高いけど、まあ縁起物なので。半ば強制的に店内で飲むことになり、つまみにかっぱえびせんが出てきて、果実ジュースの試飲もある。さあここでセールストークのはじまりですよ。原液1本4100円、1本分の送料で4本まで送れるとの説明が滔々とw いやうまいんだけど割高だし…持ってけないから送料かかるし…気の弱い人なら買っちゃうぞ、これ。キャッチセールスの手法だw
味は要するにカルピスです。普通にうまい。あと関係ないけど、「カルピス」は英語圏の人が聞いたら笑っちゃう響きらしいが、この場合違う方面に向かわないか。大丈夫か。

1534 利尻山@町境付近


昼前後は雲に隠れていた利尻山頂が姿をあらわした。単独峰なので山自体が雲を生み出して笠雲を作りがち。登るなら早朝に限る。
それはそれとして、正面山頂直下にある大きな崩落部をご覧ください。この位置はちょうど鴛泊コースと沓形コースの中間が見える地点で、左は鴛泊コース、右側から沓形コースが合流する形になる。沓形コースから登ると、あの大きな崩落部の上をトラバースするのですよ。うへえ、正気の沙汰じゃないな。あまりに衝撃的な絵面だったので足を止めてしまった。どこ歩くんだこれ…

1608 サイクリングロード頂上


富士野園地から、1周のときは通らなかったサイクリングロードに入る。鴛泊の裏手山側を通る道だが、途中から激坂に変わる。平均勾配にしたら4%くらいになっちゃうのだが、3kmほど登りが延々と続き、きつい区間は10%以上にもなる。終盤にこれはつらい…w やっとの思いで頂上まで到着。標高123メートル。逆から来ると距離が短いぶん、もっときついと思う。ただし逆向きだと、一気に登りきってしまえば後は下り基調。最初に登りきってしまうか最後にきつい坂を残すか、考え方次第かも。
あとこの区間、沢地形の深い谷にかかる橋が何本かあり、相当な高度がある。高所恐怖症的にもうムリな高度。一気に走り抜けたいところだが、登りがきつくて速度が出ないという罠。総毛立ちながらなんとか渡りきった。

1619 姫沼


サイクリングロード頂上からしばらく下り坂。交差する車道に入り、もう一度きつい坂を登ると最終立寄りポイント、姫沼に着く。沼一周したいところだが、タイムアップが迫っている。フェリー乗り場まで30分は見なければならないので、ほとんど時間がない。撮影したのみで沼を後にする。
結果的には10分くらいでフェリー乗り場に着いてしまったので、ギリで回る時間はあったかも。しかしそこまでの危険は冒せない。最終フェリーを逃すと明日の朝まで足止めをくらってしまう。

1632 1.3周完了

1653 いつもの光景


これにてすべての行程が完了。31時間ぶりのビールうます。
新ターミナルがまだ建設中で、仮設プレハブのターミナルにはビールを飲むようなスペースさえない。漁協のスーパーで缶ビールを買い、店の前で飲むという力技。どこからどう見てもダメな人だ。JR駅のホームでワンカップ飲んでるおっさんレベルだ。まあ飲んだことあるわけだが。

1722 利尻島稚内行フェリー


りしりとうはつ〜わっかないいき〜フェリー♪

1749 さようなら利尻島

1752 夕暮れのペシ岬


さようなら利尻島。もうやり残したことはないぞ…と言いたかったんだが、ふれあい温泉にじっくり入りたいのと、十六景スタンプラリー、新ターミナルが完成したら見に来たい気がするのがひっかかってる。
定刻どおり出航。少しずつ遠ざかる利尻島の向こうに夕日が落ちる。夕焼けをバックにほの暗く浮かび上がるペシ岬。旅情を誘うシーンだ。人はこんなとき感動するのだろう。

2004 ヴァンのとなり


稚内に帰着したので夕食を食っていくことにする。今回の旅は終始食事事情にめぐまれず、いまひとつなネタばかりで公開をはばかられた。日曜の20時近くということで開いている店は限られてしまうので、この条件では最後の食事も残念なことになるのでは…と思われたが、ちょうどよい店が開いていた。ボリュームがよいことで知られる定食屋だ。麺類や魚ばっかり食っていたので、肉でメシをワシワシ食いたいと思っていたところだ。稚内駅から徒歩圏内にあるし、うってつけだ。
印象的な店名だが、由来はそのまんまヴァンのとなりにあるからだ。ヴァンは宗谷牛を食わせるステーキハウス。もちろんそちらも魅力だが、ヴァンでワシワシ肉を食うと万札に近い金額が飛んでいく。ここはやはり身の丈にあった大衆食堂で腹いっぱい食おうではないか。
店内は広々とし、カウンター、テーブル席、小上がりに分かれている。こんな時間ではあるが、5組ほどの客入り。適当にテーブルについてメニューをながめる。頼むのはもちろん肉だ。ヴァンと同じ肉を使ったステーキを、もう少し安い値段で食べることもできるのだが、それでもさすがにお高めなので回避する。肉系定食メニューの中からなんとなくポークチャップ定食を選択。肉を食ったという気になる、味の濃いものが食いたかった。

少し時間がかかっての登場。おお、なるほどこれは盛りがいい。まず皿がでかい。その上に乗る肉もでかい。300gはありそうだ。肉の奥にはこんもりと盛られたたっぷり野菜。サイドや付け合せの量が多い店は、はずれがない。サービス精神の発露だからだ。たっぷり食っていけという心意気を感じる。
メシの量も多い。1合以上あるだろう。1合半弱くらいか。たっぷりの肉と小山のように盛られた白米。まさにこれですよ、自分の求めていたものは。こういうのが食いたい気分だったんだ。
肉はそれなりにやわらかく処理され、塩分の具合もちょうどよい。白米とのバランスもベストな分量。もりもりと白米をやっつけ、ちょうど満腹になったあたりで完食。胃の容量的にもベストだった。
お値段1000円はちょっと高めだが、このボリュームであれば十分だ。店構え雰囲気ともに大衆食堂そのままだが、味は一般的な大衆食堂よりも勝る。今回食べたメニューに関しては、洋食屋のレベルだと思った。稚内で海鮮に飽きたら、行ってみても損はないと思う。

2500 自宅着

深夜のオロロンラインを快走して帰宅。さすがに疲れた…長距離運転はいちばん疲れる。

「午前様にゃ」
稚内から帰ってきただけでも褒めてくださいよ。20時に稚内にいたら普通は一泊しますよ。
「トイレ掃除とカリカリ補給は下僕の義務なのにゃ」
くすん…

まとめ


650.3km



沿面距離 8.700km
累積標高 576m
所要時間 02:19:10
行動時間 02:02:31


走行距離 86.922km
累積標高 1121m(深い渓谷にかかる橋を何回か渡るため誤差あり)
所要時間 06:42:36


交通費 (2400+1330)+(880+670)+(2180+1330) +ガソリン代(推定40リッター)
宿泊費 600
入浴費 600+550
食費 400+1000+500+400+140+1300+1000
酒代 300+264
飲物等 150*2+110*3+98+147+130
ソフト等 300+350
その他 500

合計費用
\17,999- +ガソリン代(推定6,000)

反省点

・離島の外食事情の悪さに対しては作戦が必要。

感想等

礼文島はどこに行っても桃岩の連中がいるな。
・動物は車にはねられすぎ。危うく踏みそうになった御遺体が1体、危うく轢きそうになったキツネが1匹、ゆうゆうと道路を横切っていったキツネが1匹。観光客がエサを与えるから車の前に出てくるようになる。結果轢かれる。