uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

カムイヌプリ(摩周岳)・西別岳登山 その2

0555 朝の屈斜路湖


0450ごろ起床。夜明けがだいぶ遅くなってきているので起きるのも遅くなる。またしても前夜買っておいたセイコマのホットシェフで朝食。テントを撤収し、いつでも出発できる状態にしてから朝の散策に出る。
天気は微妙な感じ。おおむね晴れているが風が強く、あやしい雲が山々にかかっている。風は昨日から強めだったが、前夜遅くにピタリとやみ、また朝になったら強く吹きはじめた。湖面がだいぶ波打っている。

0559 和琴半島


屈斜路湖に張り出す和琴半島。屈斜路湖は火山群が内容物を吐き出した結果、ボコンと陥没してできたカルデラ湖。そこに新たに現れた溶岩ドームが和琴半島。8時に登山開始の予定でまだ時間があるので、ウォーミングアップにここを1周してみる。

0601 和琴温泉露天風呂


半島付け根にある無料露天風呂。アングル的に朝日が邪魔だが、奥に人が入っていたので避けた。観光スポットなので入浴には時間帯を選ぶ。下手すると観光客の晒し者になるw

0605 屈斜路神社


1周散策路に入るとすぐ屈斜路神社。由来は知らない。

0628 オヤコツ地獄


半島西側は特に見るものもなく、それなりにきつい勾配の登りが続いている。とはいえ運動靴に手ぶらで十分だ。ウォーミングアップにはちょうどいい。
最高点から一気に下るとオヤコツ地獄。地熱により自然の温泉ができている。が、入浴はできない。たぶん熱湯。屈斜路湖周辺は今なお火山活動が続いている一帯で、地熱が高い。砂湯のあたりなど、湖岸の砂を掘ればお湯が出てくるところから地名がついている。

0638 和琴共同浴場


建物内に内湯、外側に露天。野趣あふれる無料の秘湯。この近くに、本当に秘湯中の秘湯である野湯があるらしいが、発見できなかった。

0641 東岸から見る屈斜路湖の朝日


半島の根元東岸まで戻ってきた。朝日が湖を照らし、すがすがしい。
まだもう少し早いが、とりあえず摩周湖まで移動することにする。

0713 摩周湖@摩周第1展望台

0714 阿寒方面@摩周第1展望台


登山口は摩周湖第1展望台にある。駐車料金がかかるが、まさかふもとから登ってくるわけにもいかないので、致し方ない。第1展望台は摩周湖の他にも、背後には阿寒方面、南側には釧路平野の広大な景色が広がる景勝地なので、駐車料金くらいは払ってもいい。
俗に「霧の摩周湖」というが、秋にはこのようにすっきり晴れるものだ。ガスがかかるのは春から夏にかけてが多い。というか春から夏はまずガスだ。ガスってない方がめずらしい。
摩周湖の右側、ひときわ高い切り立った稜線のいちばん奥がカムイヌプリ最高点。今日はまずあそこを目指す。

0750 登山口


先行パーティーは大学生らしき5人組のみ。あまり早く出て先頭になるとクマが怖いので、人が増えてきてもう何組か入山するのを待ってから出発。
え?クマ?そりゃ怖いってば。すごく怖い。一度至近距離でニアミスしてみなさいって。誰だって慎重になるから。いくら登山者が襲われた記録がここ40年ないといっても、向こうがその気になれば間違いなく喰われる。クマ対策をしていない山菜取りや渓流釣りの人なんて、毎年のように1名2名食害にあってる。立体機動装置なしに壁外へ出るようなもんだ。

0753 3分でこの風景


登山道は摩周湖外縁に沿って伸びており、樹木の切れるところでは摩周湖がきれいに見渡せる。活発な火山活動と厳しい気象条件で森林限界は低く、周囲はダケカンバや潅木の疎林と笹原で構成されているので、おおむね景色は非常によい。最初のピークを過ぎるまではダケカンバ林が濃いが、そのあとは視界が広い道が続いている。

0830 カムイヌプリ@683ピーク

0831 釧路平野@683ピーク

0831 西別岳@683ピーク


最初のピーク。カムイヌプリが荒々しい姿を見せ、西別岳は柔和な稜線を現す。目を転じれば釧路平野が広々と広がっている。標高700メートルも行っていないのに、すでにこの景色。眺めのよさはかなりのものがある。

0844 摩周湖@ミニ展望台


ピークを下り、おおむねなだらかな登り基調を越えるとちょっとした展望スポット。ここからも摩周湖がきれいに見渡せる。
湖の真ん中にポツンとある島、地上から見るとちょこんと頭だけ出していてかわいらしいが、湖底地形図を見るとかなりの急勾配でそそり立つ山の先端だ。カルデラ湖の真ん中にできた火山の形跡で、見た目にそぐわない荒々しい来歴を持つ。

0902 西別岳分岐


1時間10分。5分休憩。
カムイヌプリ(摩周岳)と西別岳の分岐点に到着。ここで20分ほど前に登山口を出た大学生5人組に追いついた。距離的にはあと30分ほどなのだが、カムイヌプリ山頂までには急登が控えているので休憩を取っておく。


つづく。