uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

縦走断念・空沼岳登山 その1

要旨

紅葉前線がそろそろ札幌周辺にもさしかかってきた。山へ行こう。

計画

当初計画では0800登山口→1100空沼岳→1400札幌岳→1600下山。遅れを見込んでも1700までには豊平峡へ下りる予定だった。
縦走をとりやめたため、空沼岳ピストンとなった。

行程

0610 自宅発

空沼岳登山口へは季節限定で真駒内からバスが出ている。公共交通機関でアクセスできる登山口は、北海道では激レアである。それなりの標高がある山では、この空沼岳・札幌岳のほかに旭岳、黒岳くらいではなかろうか。
札幌市内のバスはICカードSAPICA」が使えるようになったので便利になった。地下鉄利用からはじまった独立系カードで、利用ごとに10%がポイントとして付与され、ポイントが利用額を上回っていると自動的にポイントで支払う仕組み。JR系の「Kitaca」と違いポイントがつくぶんお得なのだが、既存のプリペイドカード「ウィズユーカード」のおまけ付与率が15%なので、プリペイドカードに押されてなかなか普及しない。ICカードの方がなにかと便利なのだから、さっさとプリペイドカードを廃止しちまえばいいのにと思うのだが、簡単にはいかないようだ。

0745 空沼登山口バス停


支笏湖まで続く国道453号から途中で分岐。山中にわけいると小さな集落が道沿いに断続して続いている。こんな場所あったんだね…果樹園や畑作農家などに混じって立派な住宅などもあり、新興住宅地として発達しかけているようだ。いまのところまだ陸の孤島だが。
どんづまりに砕石場があり、そこがバスの終点。砕石場の敷地内を徒歩で進んでいく。

0802 登山口まではしばらく歩く


15分ほどで登山口に到着。わりと広めな駐車場があるが、札幌市内からアクセスが容易ということで登山者が多く、すでに埋まっていた。ただし、とめるスペースは途中の林道にもたっぷりあるので、入れないということはないだろう。

0806 登山口


入山者名簿に記入して登山口に入り、いきなり橋をわたる。クマ出没注意の看板出てますな…なになに、目撃情報だって。10月3日ね…ええええええ。2日前じゃないですかw かんべんしてくださいよw
この情報が、このあとの撤退判断を大きく左右するのであった。

0828 第1池沼発見


ほどなくして無名の小さい池を発見。この山は標高はそれほど高くなく終始森林限界を超えないが、登山ルートに池沼が多く存在し、風光明媚。そのかわり道はかなりぬかるんでいる。

0900 万計沢沿いを進む

0904 橋を渡り対岸へ


豊平川支流真駒内川の源流である万計沢沿いを進んでいく。このちょっと手前に青沼という沼があるのだが、登山道から少しはずれるので、時間に余裕がない今回は立ち寄りを見送った。結果的に余裕ができたので寄ってみればよかったが、下りではすっかり存在を忘れていた。

0919 万計沼直下の滝

0920 滝を登りきると万計沼


万計沼のすぐ下は勾配がきつく、沢は滝状になって流れている。その横を走る登山道をよじ登っていくと、これまでの景色が一転し、広々とした万計沼のほとりに躍り出る。思わず、うわあ、と歓声をあげた。こういうシチュエーションは登山の楽しみのひとつだ。

0921 万計山荘

0930 万計沼


1時間15分。10分休憩。
万計山荘。営林署の所有で、運営費不足により取り壊されかけたが、ボランティアによる無償管理委託という形で存続している小屋。2階建ての立派できれいな建物があり、沼のほとりにはテーブル、ベンチなどが設置されている。非常に快適な休憩ポイント。足元はぬかるんでますが。
ここで一息つき、軽く行動食補給。

0958 真簾沼・1

0958 真簾沼・2

0958 真簾沼・3


まみすぬま、と読む。札幌市内には「みすまい=簾舞(←なぜか変換できる)」という難読地名があるが、この読みを知っていないと、なかなか読めないと思われ。「みす」という言葉は一般的な単語ではあるけど。あの、ほら、高貴なお公家さんの前にかかってるやつ。この表現で自分が想像しているイメージが伝わるだろうか…w
万計沼より大きな沼で、対岸の紅葉の姿が非常によい。沼岸は広々した岩場になっていて、ぬかるみだらけの登山道とは対照的だ。釣りをしている人もいたが、ここで1日のんびりと釣りなんてのは、いい休日の過ごし方だろう。


つづく。