uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

【三度目の】函館松前桜見物&函館山縦断往復【正直】 その1

要旨

去年、一昨年と函館方面へ桜を見に行ったが、いずれもつぼみを観察しただけに終わってしまった。
こういう場合、自分がとる行動は「咲いているのを見るまで何度でも行く」である。今年も行くよ。

計画

まず松前へ出て、道の駅ソフトクリームを消化しながら函館へ向かう。湯ノ岱温泉に寄り道し、江差線駅をいくつか撮影。函館泊。
翌朝から函館山を縦断し、下山後に五稜郭のようすを確認。室蘭経由帰宅予定。

行程

0500 自宅発

道が混むに決まっているので早朝出発。常識的な速度で着くように予定を立てた。
つい先日、覆面をした恥ずかしがり屋さんにサインをねだられ、お礼にブルーチケットをいただいてしまったので今後1年間は自粛モードだ。

0641 北海道八十八箇所霊場 59番 遍照寺


ルスツでちょっと寄り道。そのうち修行に出ようと思っていてそのままになっていた八十八箇所霊場めぐりを再開。印をもらったりなどはせず、寺の写真を撮るだけだけど。
だいぶ端折ると思うけど、今回の旅は寺とか墓ばっかり大量に写真に撮っている。帰って画像整理してたら思わず笑った。どんだけ宗教施設好きなのよ。基本的にはそれほど興味はないのだが、歴史ある街で観光するとどうしてもそうなりがち。

1003 道の駅 北前船松前


ほぼ予定どおりに松前着。町が用意している無料駐車場や、有料駐車場もあるが、国道沿いの道の駅も余裕があったので道の駅にとめる。わりと人出は少なく、ガラガラと言ってもいい状態だった。前日に開花宣言が出たばかりで、おそらくGW後半に満開になるであろうこと、前半飛び石連休2日目の日曜日だったこと、この日は特にイベントがないことなどが要因だろう。それでも、わナンバー、れナンバーは目についた。
ここ最近、れナンバーが急速に増えている。わナンバーは枯渇してしまったのだろうか。

1013 咲いてる!

1015 咲いてるってことでいいね?

1015 梅も咲いている

1017 冬桜はすでに散り始め


さて松前公園に入ってみると…おお、咲いてる、咲いてるよ!まだ咲きはじめだけど、これは完全に咲いている。三度目の正直、ついに松前で桜を観測。
ただし、おそらく7〜8割を占める主要品種の南殿は染井吉野より咲くのが遅いらしい。つぼみはだいぶふくらんでいたが開花しているものはなく、一面の桜、とはいかなかった。一方で早咲きの冬桜はすでに散りはじめている。

1032 桜資料館


寺町を歩き回ったりしていたが、去年くまなく撮影しているので割愛。
ここは入っていない、無料の資料館に潜入。前回は早朝に来たので時間外だったんだっけな。品種の写真や古道具などが主で、特に興味をひく展示物はなかった。

1037 出店屋台



松前桜まつりの期間中なので屋台が出ております。このあとメシを食う予定なのだが、屋台の魅力には抗しがたい。ふらふらと誘いこまれるようにつまみ食い。みそおでんをいただく。函館周辺の屋台では、おでん、それもみそおでんが定番らしい。どこかの地方の入植者が広めたものだろう。甘辛いみそだれがとてもうまい。つぶは1串400円とかなり高額で普段なら絶対買わない値段だが、雰囲気に呑まれてなんとなく頼んでしまった。屋台…おそろしい子…
しかしビールが飲みたくてたまらん。

1056 標準木

1057 誰がどう見ても咲いてる!


松前城搦手、現在の正面入口に染井吉野の標準木がある。おお、咲いてる咲いてる。めでてーと、いうことで。(ハラサーをくすぐりながら)
松前で桜を鑑賞するというミッション、3年越しの達成とする!

1100 三久本店


松前といえば海産物、特にマグロが有名だ。同じ津軽海峡で獲れたマグロが、青森の大間に水揚げされると全国的ブランドの大間マグロ、函館に水揚げされるとこちらも名の通った戸井マグロとなる。ところがこれが松前に水揚げされると、松前マグロと呼ばれ知名度は少し落ちる。大間産、戸井産といえば高級マグロの代名詞だが、松前では同等の品質のものを、もう少し安い値段で食べることができる。
だがリーズナブルとはいえ、そこはそれ高級食材の国産クロマグロである。それなりのお値段はするA級グルメ。しかもこの時期、旬をはずして漁は行われておらず、どうしたって冷凍ものだ。却下。
でもやっぱり松前なら海産物食いたいじゃないですか。そこでですよ。あざとすぎて下品なくらいのB級グルメ松前浜ちゃんぽんを食してみようというわけ。提供しているのは三久本店という店だ。本店とあるが、支店があるのかは知らない。
城下通を搦手門に向かっていくと左角にあるので場所はすぐにわかる。外観はごく普通の町の食堂だ。入店すると、内部はかなり年季が入っている。
テーブル席が多数と、中仕切りがついた客どうしが対面する方式の大きなカウンター。自然光が入りやすい窓際のカウンター奥に入ったが、奥が通り抜けできないようになっていて、変な配置になっている。椅子の足が錆びついていて座るとぐらぐらするのもご愛嬌だ。ざっかけない、田舎町の食堂そのままの雰囲気。いや、けして嫌いではない。
メニューを見ると、ラーメン、そばうどん類、中華定食などが並んでいる。そば等も出す大衆中華の店、ってとこかな。注文するものは決まっているので、価格だけ確認して愛想のわるい店のおばちゃんにオーダーを告げる。このおばちゃん、他客にもホント無愛想だった。でも厨房内ではペラペラ私語してんのね。まあ人見知りなんでしょう。

10分ほど待たされて浜ちゃんぽんが登場。サンプル写真ではウニが乗っているのだが、カニに変わっている。うむなるほど、松前ではこの時期ウニ獲れないからな。獲れないものは出さないというなら逆に信頼できる。ネタが切れてただけかもしれないけどw
スープは長崎ちゃんぽんに近い、白濁したクリーミーなスープ。麺は通常の中華麺。もっと加水率の低い太めの麺ならスープを吸って「らしく」なりそうだが、長崎ちゃんぽんをコピーする必要もないので、これはこれでいいのだろう。
具材は豪華だ。エビ、イカ、タコ、ホタテ、つぶ、つみれ、カニなどがごろごろ入る。ほんと、あざといなあw
ボリュームたっぷりで、なかなかうまい。少なくとも松前で海鮮を食ったという気分にはなれる。通常のラーメン類が7〜800円の価格帯なのを考えると、海鮮がたっぷり入って1100円という値段は妥当なところかな。まあ観光客向けのメニューだしね。


つづく。