uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

礼文島完結編 その4

0948 元地灯台手前から見る元地方面


元地灯台の少し手前で、桃岩・元地の海岸線が見渡せた。
しかしまあ、どこへ行こうが絶景だな、この島は。ごつごつした地形をくっきり見渡せるなんて、普通は森林限界を超えるまで数時間も山の中を歩かなければ体験できないことだ。軽いハイキング程度でこんな光景は、そうそう拝めるものじゃない。

0955 元地灯台

0955 西海岸@元地灯台

0957 利尻山@元地灯台


2時間16分。休憩込み2時間26分。4分休憩。
楽しいトレッキングも、ここが最終ポイント。あとは知床集落まで下るだけ。なごり惜しいのでしばらく景色をながめてぼーっとする。

1011 桃岩展望台コース知床口


知床側のコース入口。
ちなみに知床というのは「地の涯」を意味するアイヌ語が語源で、世界遺産知床半島のほかにも北海道内に同名の場所がいくつかある。というか、あったのは覚えているが、具体的にどこといわれても覚えていないw

1016 人里へ


知床集落が見えてきた。左側にある広い駐車場とその周辺は「北のカナリアパーク」というらしい。映画「北のカナリア」のロケセットを観光地化したもの。存在を知らなかったくらいで、まったく興味なし。全力でスルー。

1020 分岐点

1020 知床バス停

1021 知床バス停から先は道がとぎれる


2時間38分。休憩込み2時間51分。
ここをゴール地とする〜
本来の予定ではフェリーターミナルまであと3km弱を歩いていくつもりだった。念のため時刻表を現地確認しようとバス停の中に入ってみると、地元のじいさんが「今日からシャトルバスやってるよ」と教えてくれた。シャトルバス。そういうのもあるのか。
香深を基点に、知床、元地、ストコン岬の3方向へ行くバスが日に1往復、ちょうど6月1日から運転開始するのだった。知床発時刻は1039。うわー計ったようにぴったりじゃん。まったく予定していなかったのに、こんなこともあるんだな。3kmの車道歩きは退屈極まるので避けたかったところだ。乗っていくことにする。

1036 シャトルバス


バスが到着。待ち時間のあいだに知床でとぎれる道の様子も見ておけばよかったか。何もないのはわかっているけど。

1050 香深フェリーターミナルへ帰還


もともと予定より早かったが、バスに乗ったおかげでもっと早く着いてしまった。1200にターミナル着が本来の予想時刻。1時間以上の早着、帰りのフェリーまで2時間半待ちだw

で、何をするかというと当然こうなるわけですよ。自動的に1400まで運転できなくなるけど、フェリーの着時刻が1425なのでまったく問題なし。メシも食っていこうかと思ったが、朝食をしっかりとっているのでパスして稚内で食べることにする。

1159 サイプリア宗谷


帰りの船はサイプリア。この船は2等椅子席がある。雑魚寝より椅子のほうが寝やすいので助かる。というかなぜ椅子のほうが寝やすいんだろうな。冬季乗り鉄として培った習性だろうか。

1233 さようなら礼文島


さようなら礼文島!もうやり残したことはないぞ!
でも、そのうちまた来る。もういちどスコトンの民宿に泊まって、ゆったり4時間コースを回ってみようかな。もしくはまた8時間コースか。帰りが深夜2時くらいになるけど。

1421 ただいま北海道本島

1428 稚内フェリーターミナル


定刻どおりの到着。ほとんど波はなく、1時間ほど眠れた。
さあメシ食って風呂入って帰ろう。家に着くまでが旅です。くれぐれも無事故無検挙で。

1442 青い鳥


稚内駅周辺で遅めの昼食。1本遅いフェリーで戻ったら行こうと考えていた店はあるのだが、あいにく中休みの時間帯だ。田舎町はだいたいそうだが、ここ稚内でも日曜日が定休の店が多く、そう選択肢は多くない。既訪の店ならいくつか思いつくが、せっかくなら新規店に行きたい。などなど、さまざまな思惑のなか選択したのがここ。稚内ラーメンの有名店。訪問難易度が低いため、かえってなんとなく未訪だった。ミシュランガイドにも紹介されていたらしいが、選択した時点では意識していない。そうだったっけ?
場所はドーミーインの裏。目立つホテルなので目印にしていけば迷いようがない位置。あとボリューム亭のとなりでもある。ボリューム亭は盛りのよい洋食屋で、稚内行きたい店リストのトップにあるのだが、やっぱり日曜定休のため行けていない。
観光ハイシーズンをはずしているし、時間も中途半端。ほかに客はなし。カウンター、テーブル席、小上がり×1の構成。カウンターとテーブル席はいくつあったっけな?覚えてない。けして広くはなく、詰めこんでもせいぜい10数人くらいしか入れない。

メニュートップのしおを注文。ちょっと待たされてから出てきた。うわー、すげえ。澄み切ったスープだ。どんぶりの底が見えるんじゃないか。ビジュアルは函館の滋養軒を思い出させるな。
まずスープを飲んでみる。ああなるほど、昆布の存在を感じる。これが稚内ラーメンの、稚内たるところか。化調もけっこうな分量で使っていると思うがくどさはなく、見た目どおりのあっさり。雑味や臭みなどは一切ない。しみじみとしたうまさだ。少し薄味ぎみなところまで含めて、完成されたあっさりスープ。
このラーメンは、あくまでスープがメインだと思われ、ほかの具材はシンプル。チャーシュー2枚、メンマ、ねぎのみ。麺は少しやわらかめだが、その方がこのスープに合うかな。
あと特に強調しておきたいのは、シメのご飯だ。残ったスープにライスを投入しておじや風に食すのが自分のジャスティス。味が濃いスープのほうが合う場合が多いのだが、ここのスープの場合、そんな次元は突き抜けていた。うまい。むしろ麺よりうまいんじゃなかろうかw お茶漬けとおじやの中間みたいな味になる。思わずわさびが欲しくなった。暖めなすともっといいと思うなあ。加藤ラーメンに「いつものやつ」というメニュー(残ったスープでおじやを作ってくれる)があるが、この店でも提供してほしいと思った。
価格がちょっと高めなのは唯一の難点。函館の食堂系なら500円でレベルの高いしおが食えるので、比較するとどうしてもCPが悪く感じてしまうな。

1606 道の駅 てしお



いったん天塩まで移動。道の駅でソフトクリームを消化。天塩川河口のしじみ漁がはじまったみたいなので、名物しじみラーメンを食ってもよかった。いま思えばラーメン連食ぜんぜんアリだった。食っておけばよかった。しじみ漁開始のニュースを帰ってから知ったのでしかたないけど。

1617 てしお温泉 夕映


そしてここで風呂。
稚内だと童夢か副港温泉になるが、童夢はノシャップ経由で遠回りだし、副港はこの前行ったばかりなので却下。途中の豊富温泉は毎年春に行っている。じゃあ天塩の道の駅近くにあるここにしよう、という選択。研修センターなども兼ねる、天塩町営温泉施設。
ここがなかなか面白かった。濃い茶色の湯なのだが、なんだか薬品臭がする。といっても塩素臭じゃないぞ、どこかでかいだにおい…あっ、思い出した。イソジンだw 帰ってから調べたら、実際にはアンモニアの臭気らしいのだが、自分の鼻では確かにイソジンのにおいだった。
ナトリウム-塩化物強塩泉。加温、循環、塩素消毒。目の前がキャンプ場になっているので露天は目隠しされているが、立ち上がると利尻山が大きく見える、いいロケーション。夕焼けが見事らしいのだが、今日は時間が合わなかった。
ちょっと残念なのは、掃除がイマイチ行き届いてなかった点ですな。明らかに主のいない、古いクモの巣が露天にはられていたりして。温泉施設に清潔感は大事。非常に個性的な湯だけに話題性はあるけど、それに乗っかって清掃を怠ったりするとリピート率に影響する。いやまあいっそのこと、いったん破綻して民営化されたほうが健全経営されるのかもしれないが。

2110 自宅着

早朝出発だった前日とは違い、日曜日の午後なんてどこでネズミ捕りしてたりレーパトが隠れていたりするかわかったものじゃない。基本的に常識的な速度で走り、ときどき速い車が来たら後ろを追走することにする。
雄冬の夜間通行止めにひっかからない時間だが、雄冬経由は距離は短いけど線形が悪くてかえって時間がかかることを学習済み。行きと同じく深川留萌道を使い碧水経由で帰宅。

おや、もうそんなところに。夏にねこがいる場所が家でいちばんすずしい場所だといいますが、毎年そこですね。
「クーラーを要求するにゃ」
今日は本州より気温高かったらしいですからね。6月あたまに真夏日ってちょっと記憶にないです。
でも夏はエルニーニョで冷夏らしいですよ。まあ気象庁の言うことなんて100%はずれるに決まってますが。

まとめ


走行距離 667.0km


往路 61.143km
復路 60.900km



沿面距離 13.862km
累積標高 685m
所用時間 03:15:16
行動時間 03:04:00



沿面距離 12.836km
累積標高 597m
所用時間 02:51:48
行動時間 02:38:11


交通費 2570*2+290 +ガソリン代(推定38リッター)
宿泊費 9450-2000
入浴費 500
食費 1080+900
酒代 320+600+750*3+700
飲物等 150
ソフト 280

合計費用 \19,660- +ガソリン代(推定6,000)

反省点

・移動距離と予定の詰め込み方のわりには余裕があった…かな。
・少なくとも睡眠はとれていた。
・ちゃんと寝てちゃんとメシ食ってりゃ動く体力は維持できるってことだ。
・行きのフェリーが揺れて眠れなかったのだけは誤算だが、天候には勝てないのでどうしようもない。

感想等

・やっぱり碧水経由のほうが楽。深川留萌道を使えるし。
・大和田ICまで開通したことがすごく大きい。留萌ICまで全通したら時間的にはこちらのほうが速くなるかも。いや、すでに速いか。
・おっさん2人乗っていて、左サイドミラーの角度が助手席に向いているエンブレムなしクラウンという、あからさまにあやしい車がいたので笑った。
・函館ナンバーだったので、単に移動中なだけだろうけど。