uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

大雪山お花畑めぐり&秘湯一泊 その3

1013 砂礫に群生する花たち

1013 エゾタカネスミレ

1013 忠別岳方面にかかるガス

1013 お鉢平


お鉢の稜線は荒涼とした砂礫地帯なのだが、こんな場所にも群生している花があったので足を止める。砂礫を好むエゾタカネスミレだ。
右手を見ると忠別岳方面、鞍部にガスが滞留して雲海になっている。
左手はお鉢平。この位置は比較的標高差がないので内部がよく見渡せるが、風向きの関係もあって有毒ガスが流れてくるらしく、若干咳き込んだりした。頭がくらっとしたような気も。

1030 荒井岳


ここもお鉢の小ピーク。荒井岳の山頂標識の残骸だと思われ。

1038 北海岳

1038 最後のお鉢平


お鉢めぐり最後のピーク、北海岳に到着。白雲岳方面への分岐点。
そろそろ休憩にしたかったが、ここも強風ポイントだ。通り過ぎることにする。
お鉢平の展望はここまでなので最後に1枚撮ったのち、とっとと先に進む。

1043 黒岳に覆い被さるガス


しばらく歩いたところで、黒岳にガスが押し寄せてくる光景が目に入った。ガスがかなり勢力を伸ばしてきているようだ。しばらくガスが黒岳山頂を隠していたので、黒岳単独登山者はタイミングによっては残念なことになったかもしれない。

1104 大雪渓

1107 雪渓のわきに広がるお花畑

1108 花を終えたチングルマ


赤石川源流の渡渉ポイントまでしばらく北海沢の沢沿いを進むのだが。ここに大雪渓がある。秋まで一部が残る万年雪。
そして雪渓のわき、雪が溶けた部分がお花畑だ。アオノツガザクラ、エゾツガザクラ、エゾコザクラ、チングルマなどが咲き乱れている。この位置のチングルマは花が終わったものが多いが、まだ落ちたばかりらしく、あの不思議な姿にはなっていない。

1114 この時期のみあらわれる分岐


しばらく歩くと、おかしな状況に出会った。赤いラインはまっすぐ進んでいるのだが、反対方向から来る人は左手からこちらに向かってくる。なんぞこれ?GPSの地図を確認すると、夏道は左手で間違いない。じゃあなぜラインはまっすぐ進んでいるのか…
ちょっと悩んだのちに夏道に沿って進み、左手にあった坂を下ったところで理由が判明した。なるほど、雪渓がある間だけ登りと下りでルートが異なるんだ。まっすぐ進むとなだらかな雪渓の上を巻いていく道、左に行くと渡渉点まで直で進む道。所要時間はどちらも変わらないと思われ、巻いていったほうが楽だった。

1115 渡渉


赤石川を渡る。かなり雪が割れてきていて、クレパス状になっている部分もある。楽に渡れるのはあと数週間くらいだろう。

1118 最後の雪渓登り


赤石川から雲ノ平に登り返すと黒岳分岐に到着する。ここが最後の雪渓登り。
反時計周りを選択して正解だった。雪渓はここと北鎮岳の2箇所にあるが、どちらも登りで通過できた。雪渓を下るのはちょっと技術を要する。いや、コンディションがよくてぜんぜんたいしたことない雪渓なんだけど、北鎮岳のは傾斜があって少し怖かった。

1125 黒岳分岐


黒岳石室に到着。桂月岳に寄っていこうか悩むが、ガスがだいぶ迫っているので展望はないだろうと判断し、パス。そのまま黒岳に登り返す。

1143 黒岳

1143 下界はまだ雲海

1144 せまりくるガス


休憩込み4時間50分。休憩なし4時間15分。20分休憩。
黒岳に戻ってきた。あとは7合目まで下るのみ。えんえんと下るばっかりの道に備えて行動食を補給。
下界はまだ雲海に覆われている。こりゃ1日中曇り空だね。天上界たるここ、カムイミンタラにも、上空に薄い雲が広がりつつある。

1234 7合目下山


休憩込み5時間45分。休憩なし4時間50分。
黒岳からの下りがちょうど30分ほど。一息ついているとシマリスがちょろちょろ走り回っているのを見かけたが、写真にはとれず。逃げられたw
リフトとロープウエイを乗り継いで俗世へ下るわけだが、どちらでも帰りのチケットは一切確認していなかった。ちょっと悪いことを必然的に思いつくわけだが、言わないでおこう。縦走装備してると確認されたりして。

1328 層雲峡ロープウエイ


5合目での乗り継ぎが悪く、1時間ほどかかってしまった。
日帰り登山なら層雲峡で温泉に入り旭川でメシというパターンだが、今回はもうひとつのメイン企画として秘湯一泊が控えている。目的地まではここから2時間ほどの距離。靴だけ履きかえてそのまま出発する。


つづく。