uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

道の駅ソフトクリーム制覇計画・十勝編 その1

要旨

こまぎれ夏休み第3弾。
ちょっと遠出した先で、チャリで走り回ろうと目論む。宗谷丘陵が最有力候補だったが、道北の天気予報が思わしくない。南側はおおむね天気がよさそうなので、十勝を走ることにした。

計画

以前、深川周辺の道の駅を60kmほど走り回ってソフトクリームを食い倒したことがあった。十勝にも似たような、さほど広くない範囲に道の駅が集中している場所がある。道の駅ソフトクリーム制覇計画を一気に進めよう。

行程

0845 自宅発

宗谷丘陵が目標だと早朝出発になるのだが、十勝は距離的にそれほどきびしくない。1100に昼食ポイントに着くように出発。ルートは36号経由、苫小牧手前から日高道に乗る。天馬街道または黄金道路で十勝に出る予定。
普通の休日モードで0730まで寝ていたし、1100に昼飯を食うので朝食はコンビニおにぎりで適当にすます。

1100 いずみ食堂


さすがに休日の朝は混んでいる。札幌新道で軽い渋滞、36号に入ってはトロトロ運転のサンデードライバーに阻まれるが、ある程度折り込み済みだ。開店時間の15分前に到着。
駐車場は店の前と、左右両隣に広くとられている。20台以上駐車できるはずだが、昼時にはこれが余裕で満車になるから恐ろしい。駐車場にとめて時間を潰していると、開店時間に合わせて続々と車が到着。店前に並びはじめたので、自分も車を降りて列に並ぶ。時間ちょうどに開店されたが、そのころには10組25人くらいになったいただろうか。かなりの人気ぶりだ。
店内はカウンター7席、テーブル席2席、小上がり2席と、店の奥にだだっぴろい座敷があってテーブルが多数並んでいる。収容人数はかなり多い。駐車場があいてさえいれば、着席には問題ないだろうと推測される。
ここは暖かいそばの方が有名なのだが、この日は非常に蒸し暑かったのでノーサンキューだ。それと蕎麦屋では基本的にもりを頼むという自分ルールがある。折衷案としてかもせいろをオーダー。開店後一斉に作り始めるので多少時間がかかり、15分ほどたってから配膳された。

いやあ、噂どおり特長的な蕎麦だ。ぶっとくて、太さも不ぞろい。ちょっと1本口に含んでみると、太さのわりにはそれほど固くなく、もちもちしている。それなりに蕎麦の香りもする。うむ、不思議な食感だが、これはこれでうまい。
ふだんはもりしか食わないので、かもせいろみたいなジャンルはほとんど経験がないのだが、つけ汁が温かいくらいの知識はあった。鴨の脂が浮いた汁が太い麺にまとわりつき、味の乗りがいい。細切りより田舎の方が合うのかもしれないな。鴨肉がごろごろ入っていて、食べごたえもある。でもよく考えたら鴨の旬は冬だっけか。夏場に頼むメニューじゃなかったw
蕎麦湯が出されるが、これも作法がよくわからない。つけ汁はそのままでも飲める塩加減だったが、少しだけ割っていただく。残ったぶんは、いっしょに出てきた空の蕎麦猪口に入れて蕎麦湯だけで飲んでみた。たぶんこれで合ってると思うんだけどなあ?w
それなりに濃度があっておいしい蕎麦湯だったが、1人客が空席待ち状態だったので、2杯ほど飲んでカウンター席をあける。配膳は10番目くらいだったがトップで会計。蕎麦湯をゆっくり飲みたかったけど、誰よりも早く食い終わってしまうのは早食い属性の悲しい性だ。待ち客がいるのにダラダラしているほど神経が図太くはなかった。
非常にユニークな蕎麦屋で、味もそれなりによい。人気があるのはわかる。でも、ここまで混むほどかなあ?という気はしないでもない。とにかくかなりの盛況ぶりなので、確実に駐車場を確保したいなら開店前に行くことをおすすめ。

1200 道の駅サラブレッドロード新冠



235号、太平洋沿いを浦河へすすむ。このあたりまでは天気がよかったんだけどなあ…
新冠の道の駅でソフトクリームを消化。今回は十勝の道の駅4箇所がメインだが、行きでも2箇所消化。

1244 道の駅 みついし




いやあ、ガスってきたよ。このガスりかたは釧路根室によくあるパターンじゃあるまいか。暖流と寒流がぶつかって水蒸気が発生するもの。車だん吉日本に帰りゅ。親は寒いぞ千昌夫
抹茶ソフトを消化し、道の駅裏にある海水浴場&キャンプ場を見に行ってみる。北海道では海水浴場はだいたいキャンプ場をかねている。コテージが何棟も建っていて、オートキャンプには快適そうだった。

1316 浦河駅


浦河を起・終点として国道のナンバリングが235号から236号に変わる。線路をはさんで裏側の浦河駅に立ち寄り。

1317 北海道八十八箇所霊場 50番 妙龍寺


駅の前にこれがあるから寄ってみた。今回は3箇所ほど修行していきます。

1435 北海道八十八箇所霊場 49番 地蔵寺


襟裳岬に寄ってもガスっているのが確実と思われたので、天馬街道越えのルートをとる。日高山脈を越えて十勝平野へ。日高の山々は荒々しいシルエットだった。よくこんなところに道路を作ったもんだ…
いったん広尾市街に出て修行を1件。さらに、ここから先は人里はなれた領域に入るので、コンビニで明日の朝食を調達しておく。

1528 晩成温泉


ここでお風呂タイム。北海道で秘湯というと山の中の一軒家みたいな場所が多いが、ここも秘湯の部類だろう。平坦な海岸線に位置するが、なにしろ周辺は広大な牧場だらけ。十勝の海岸線は極端に集落が少なく、見渡す限り畑・原野・乳牛牧場である。険しさこそないが、ちょっと買い物しようと思っても2〜30km移動しなければコンビニひとつない、陸の孤島だ。
ナトリウム-塩化物泉。もっとも多い泉質だが、ヨードを多く含有するという特徴がある。濃いコーヒー色の湯は、ほんのりイソジンの香りw 加温、循環、塩素消毒。塩素臭はほとんど感じなかった。
内湯のみで露天はないが、外に出て涼むベンチがあり、海が正面に見える。
日帰り料金、宿泊料金ともに安価で、無料定期送迎バスなどもある(大樹町へのアクセスが車に限られるので町民向けだけど)。この立地・規模の温泉にしては一般利用可の食堂も遅くまで営業していて使い勝手がいい。大樹町がんばってるなあ、という印象。悪くない施設だ。

1614 湯上がりのビール&おつまみ


風呂上りに生ビールと謎のメニュー「おつまみ」をいただく。券売機に「おつまみ」という表示があって何じゃこれ?と思い、おもしろいからポチってみたのだが、なんのことはない、3種類のスナックのうちどれかを選ぶ形式だった。チーズフライとごぼうフライ、あと何だっけな、覚えてない。選択はチーズフライ。
陸の孤島とか自分で言っている場所に車で来ていて、酒を飲むとは何事だ!という話だが、まったく問題ございません。

1640 ここをキャンプ地とする


温泉のとなりがキャンプ場なのですよ。今日の宿泊地はここ。
ネット上の情報では、いまでもキャンプ可なのか判然としなかったのだけど、実際に現地に来てフロントに聞いてみるとOKとのこと。入浴券500円を購入のうえ、宿泊者名簿に記入するだけ。つまり日帰り入浴したら無料で宿泊可。
サイトはかなり広くてテント張り放題。全体にすいていて、しかも夜遅くまで騒ぐファミリーキャンパーが少ない。ライダー・チャリダーにはおすすめしたい。ここがだめなら行こうと思っていた道の駅忠類のキャンプ場はファミリーだらけだったので、よかったよ。
トイレが仮設トイレしかないのはちょっと困るが、温泉が0700〜2100の営業時間なので、タイミングを工夫すればなんとかなる。

1703 海岸のうみねこさんたち

1714 温泉ぬこ

1717 晩成温泉 原生花園


テント設営後、特にやることもないので周辺をぶらぶら。
海岸ではうみねこさんたちが羽を休めている。道東はだいたいうみねこ優勢。ときどき体のでかいセグロカモメが混じっている。日本海側になると勢力図が反転するのはなぜだろうか。
敷地内にある温室に近づいてみると、あお〜んというドラねこ声がw ねこさんが網戸の向こうにおられます。開けたらさわらせてくれそうだったけど、勝手にあけちゃまずいだろうと自重。なかなか貫禄のあるねこさんだったw
原生花園は付属の宿泊施設。1泊素泊まり3000円。安っ!食事は日帰り施設の食堂を利用。ほぼセルフのそっけない宿だが、逆に風情がある。泊まってみたいなあ。

1851 夕食


夕食はやっぱり食堂で。「食堂だけ利用したいんすけどいいすか〜」とフロントに告げて再入館。おすすめメニューでかき揚げ丼とかけそばのセット。かき揚げは面積が寂しく見えるけど、厚みがあるので量的にはまずまず。そばは見た目どおりかな。
自分基準では、夕食にしてはちょっと量が多すぎた。しかも昼にそば食ってるし。もうちょい軽いメニューにしておけばよかった。


つづく。