uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

札幌Bグル散歩 2014年9月

9月7日 南幌ラーメンきらら キャベツキムチラーメン


長沼から南幌あたりを、特に目的もなくポタリング。黄金色に輝きはじめた田んぼの真ん中を突っ切って、南幌市街に入った。そろそろ腹も減ってきたし、まとまった補給が必要だ。あの店はどうか…?と思いながら走っていたのだが、通りかかると、おお、開いてる。じゃあ決まりだ。店前に自転車をとめて入店。
テーブル席が3席と、カウンターが5席くらいだったかな?広くはない。この時間でも2組の先客、あとから1組が入ってきた。この店は人気店なのである。
きらら街道沿いにある店舗。自転車で栗山方面に行くときはよく通る道なので、存在は以前から知っていた。だがそれほど情報が流れている店ではなく、ほぼノーマーク。ミシュランのビブグルマンに選出されてから「え?あの店選ばれたんだ」と思った始末。落ち着いたころに味を確かめに行ってみようと狙っていたわけ。
南幌キャベツを使ったキャベツキムチラーメンがおすすめらしいのでオーダー。ちょっと時間がかかったのちに配膳。
まずスープを一口。うん、うまみを感じる。無化調スープらしいのだが、しっかりした味だ。キャベツキムチのうまみも混ざっており、ピリ辛なこともあって、物足りなさはない。
続いてキャベツキムチを食べてみる。キャベツが!甘い!すごく甘みがある。これが南幌キャベツの真の姿か…キャベツの甘みとキムチの辛味が絶妙。これうまいなあ、キャベツキムチ。南幌温泉でも食ったことがあるが、この店のものの方がうまいと感じた。スープと合っていたからだろうか。
他の具材も豊富。煮卵が半個、チャーシュー2枚、メンマ、わかめ、ねぎ。チャーシューは周囲にしっかりした焼き目のついた歯ごたえチャーシューで、自分の好み。肩ロースかなあ?
麺はいわゆる札幌麺。無化調スープの店ではしっかり味を吸わせるために低加水麺を使うことが多いが、キャベツキムチラーメンは味がしっかりしているので高加水麺で十分に合っていた。
かなり完成度の高い1杯だと思う。特に甘いキャベツキムチとの組み合わせが絶品だ。地元食材を使って無化調スープでこの味を出すかあ。やるなあ。ビブグルマン選出も納得の味でした。

9月21日 常 みそ


この日も滝野をポタリング。もう風が冷たい季節だが、空は真っ青で日差しが強い。足を動かしていると汗をかき、日陰で休むと涼しく感じる絶好の自転車日和。夕方になるとさすがに寒くなってくるので、あまり遅くならない時間に帰宅するべく羊ヶ丘経由で戻るショートコースを走る。
いきおい清田から月寒あたりで昼食なのだが、走りながらここに行こうと考えていた。羊ヶ丘展望台入り口にあるラーメン店。ワンコインでうまいラーメンを食わせるという噂で、ずっと記憶の片隅に残っていた店。消費税アップ後に値上げしてワンコインではなくなったようだが、それでも破格のお値段である。
到着したのが1340くらいだったかな。うわぁい、店外まで並んでるよ。これが嫌だから人気店にはいつも時間をずらして行くのだが、まあ今回はしょうがない。たまには並ぶのもいいだろう。幸い、待っているのは5組くらいだ。回転の悪いファミリー客が多いが、そこはそれラーメン店。それほど待たされることはあるまい。
食券を購入して待っていると、予想通り20分ほどで着席。3味550円のところ、選択はメニュートップのみそ。マー油、えび油、がごめ、辛味など、多彩なトッピングが無料で選択できるが、基本の味を確かめるべくノートッピングで。本当はマー油を追加したかったんだけどw
10分ほどで提供。ますスープを飲んでみると、うん、コクがあるね。うまいっす。スープはトンコツベースと鶏ガラベースを選べるみたいだけど、何も言わなければトンコツらしい。少なくともみそは。
麺は札幌麺で、ぷりぷり高加水。チャーシューの上にすりおろししょうがは、これまた札幌スタイル。もやし、きゃべつ、たまねぎ、小口ねぎと野菜たっぷりでボリューム感もある。角切り状のメンマはやわらかく、かつ歯ごたえが残る。キクラゲとともに食感のアクセントになっている。
いやあ、まとまった一杯だなあ。そしてこれが550円とは…しかもトッピング無料だし…これは正直すごい。そりゃ混むよなあ。
もちろん営業努力のたまものなんだろうけど、この値段でこのレベルのものを出す店があると、他のラーメン店の存在は何なの…?という気がしてくる。ここの完成度に届かないレベルで800円以上取る店もたくさんあるし。
やればできるんじゃんラーメン店。他店も見習ってほしいなあ。

9月28日 丘珠キッチン 丘珠カレー


あいかわらず天気は悪いし忙しいし、やる気の出ない日曜日。9時すぎまで寝て起きたら、なんとなく朝食を食いそびれた。腹減ったなあ。でも休日の昼時だし、どこに行っても混んでるだろうなあ。嫌だなあ。
こんなときはだいたい半田屋に行くのがいつものパターンなのだが、あまりにも芸がない。そこでちょっとひねってみました。自宅から遠くない範囲で、混まないであろう食堂系。丘珠空港食堂なんてどうだろう。丘珠名産の玉ねぎを使ったラーメン、カレーが名物だ。朝7時から営業しているという話を聞いて記憶に残っていた店。
丘珠空港航空自衛隊丘珠駐屯地と滑走路を共有する、官民共用の空港。丘珠駐屯地のとなりに立地する。主に北海道エアシステムJALの共同便が双発機で道内航路を運行している。最近フジドリームエアラインのジェット機がチャーター便で運行されるようになったが、どこの市民だかわからないプロの方々が沸いて反対ダー騒音ガーとわめいていたのは記憶に新しい。遠い新千歳より、丘珠に羽田ジェット便が定期運行されればすごく便利なのだが…まあ冬季はブリザード状態となることが多い土地柄なので、むずかしいだろうとは思うけど。
何が言いたいかというとつまり、ほぼコミューター路線専用空港なわけです。東京で言えば調布空港の役割。使う機会はそうそうないので、今回はじめて空港内に入った。
さすがに建物は小さいが、わりとしっかりした作り。2階建てで、食堂は2階にある。建物内に入ると…あれ?楽器演奏の音が…?2階に上がってみると、待合室でミニロビーコンサートが行われておりました。ああ、なるほどな。妙に自転車が大量に駐輪されてると思った。地元の人たちがこれ聞きにきてたのか。当方食い気ばっかりの無粋な人間でして、吹奏楽等にあまり興味はございません。会場の横からそそくさと食堂へIN。食事中のBGMとしては贅沢ですな。
玉ねぎを使った名物メニューは、ラーメンかカレー。最近ラーメンばかり食っている気がするのでカレーを選択。カウンターに食券を渡すと引換券に交換され、あとはセルフとなる一般的なカフェテリア方式。カレーなのでまったく時間はかかりません。ものの数分で番号を呼ばれたので窓際に着席。滑走路が目の前に広がっており、非常に眺めがよい。バックに流れるのは生演奏だし、なにこの快適空間w ヘタなカフェよりよっぽど居心地いいぞw
カレーはまあ普通かな。悪くはないが、それほど特徴も感じない。玉ねぎが溶け込んでいるはずなので、もっと甘味を感じてもいいように思うが。上にかかっているのは玉ねぎフレークだが、これ微妙…完全に水分をとばしており、風味のないかつおぶしのようなボソボソの食感。正直ないほうがいい。
味はちょっと残念だったが、とにかく景色がよいのは気に入った。朝早くから営業しているのもいい。機会があったら今度は朝ラーしてみよう。