uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

シーズンオフに秘湯一泊 その1

要旨

インチキアウトドアのシーズンが終わり、鉄シーズンにも早いこの時期。
正直暇だ。軽く温泉一泊する。

計画

山奥にぽつんとある秘湯、オソウシ温泉に行ってみる。

行程

0800 自宅発

出発しようとすると、いきなりトラブル発生。エンジンが…かからない…どうみてもバッテリー上がりです。本当にありがとうございました。
いやまあ確かにここ1か月、街中を少ししか走ってない。来年3月で廃車にする予定だから、そろそろヘタってくる時期のバッテリーも交換してないし、朝は氷点下にもなるこの季節、バッテリーが上がっても少しも不思議じゃない。
通常ならJAFを呼ぶ一手。だがしかし。3月で廃車にして、来夏は二輪を購入して過ごす予定なのだ。ここで入会金と年会費を払うのばかばかしい。あと、99%バッテリーだとは思うけど、もし違うトラブルだったらどうする。JAFを待つ→他の原因だとわかる→そこから別の移動手段を確保。時間が遅くなるほど道が混むことを考えれば、どう考えても3時間はロスする。14時には宿に入ってゆっくりする予定なのに、それは困る。さらにだ。もし充電機構に不具合があるのだとすると、旅先で車が動かないという事態も考えられる。
じゃあ今からレンタカー手配したほうがよくねえ?レンタカーがあれば、帰ってから自力でジャンプスタートできるし。
というわけで急遽、原チャリを飛ばしてレンタカー屋へ。無予約で48時間借りられるか未知数だったが、シーズンオフなためか無事に確保。「軽じゃなくて安いの」のオーダーでヴィッツをレンタル。合計1時間ロスで0900札幌発。

1120 とみ川


往路は桂沢湖狩勝峠を経由。通年ならすでにアイスバーンになっていてもおかしくない道だが、狩勝の頂上近辺に多少雪が残っている程度だった。
富良野で昼食にするつもりで思いついたのがここ。富良野には冬季にJRで来ることが多い。有名ラーメン店ではあるが、富良野市街からはなれた集落にあるので未訪だった。今回は、ここに寄ってから裏道を走り目的地へ向かうルートを取る。
観光客の多い夏場は混むようだが、ほとんど客入りはなし。1120到着で先客1組。帰りは1230過ぎに前を通りかかったが、大型車が1台とまっているだけだった。駐車場は店の周囲に数台分だが、周辺道路が駐車禁止ではないので迷惑にならない範囲で適当にとめられると思う。
内部は小上がり2席と、広いカウンター。カウンターのすみに陣取り、メニュートップの石臼挽き中華そばを注文。ものの数分で配膳。

特徴的な外見ですなあ。三つ葉とゆずの皮が目をひく。スープを飲んでみると、なるほどほんのりエスニック風だ。無化調スープらしいが、塩分はわりとしっかりしていると思う。物足りなさはない。
麺がまた変わっている。メニューにあるとおり、石臼挽き小麦の自家製麺。脇に石臼があって挽かれた小麦が見えたが、全粒粉のようだ。黒みがかかって香ばしい。ぷつぷつする食感で、加水率は低い模様。この麺うまいわー。スープにも合っている。
チャーシューは2種1枚ずつ。鶏チャーシューと豚チャーシュー。どちらもホロホロでうまかったが、このスープと麺なら鶏チャーシューのほうが合うかな。
ものすごく個性的なラーメンだ。そして完成度が高い。こんな片田舎(失礼)でこれ出すのかー。おもしろいなあ。通常この手のラーメンは都市部の先鋭店がやるもので、地方では地元民が常食できる安定感のある味になる。だって、そうしないと客が入らないから。麓郷という観光地だからこそ、この味で出して有名店となり、成功したのかもしれない。いろいろと興味深い。

1146 拾ってきた家

1151 麓郷の森

1152 五郎の丸太小屋

1159 五郎の石の家


特に興味はないのだが、麓郷といえば『北の国から』なので名所をまわってみる。全部有料なのでながめるだけ。石の家は自分も知っているビジュアルだが、まったく見えない位置にあるので外からパシャリと撮影して即退散。入場するものだと思ったらしいスタッフが出てきたが、そんなの関係ねえ。滞在30秒。
自分が有料施設に金を払うのは、1.動物関係、2.歴史的建造物、3.眺めがよい、どれかが最低条件でございます。

1202 ふらのジャム園


逆に、無料なら多少面倒な場所でも行ってみるわけでして。ふらのジャム園併設アンパンマンショップの奥から麓郷展望台へ続く道があるので行ってみる。

1208 冗談抜きでクマが出そう


途中から林道っぽくなってきて、まさにクマが出そうな雰囲気。ちょっと怖くなってクマよけの掛け声をかけてみたりして。だが、もう少し歩くと畑に出て、農家さんがキャベツの収穫作業をやっておりましたとさ。びびり過ぎw

1215 麓郷展望台

1216 麓郷展望台からの眺め


15分ほどで麓郷展望台に到着。おおう、なかなかいい眺めだ。富良野の平野部に広がる田園、後ろにそびえ立つ十勝岳連峰。軽い散策程度でこの景色なら、お得じゃなかろうか。

1353 オソウシ温泉へ


ジャストタイミングで宿へ向かう。1時間遅くなったのがかえってよかったみたいだ。三連休初日だが意外に道が混んでいなかったし。観光シーズンオフ、かつ天気が悪かったからだろうか。
オソウシ温泉は、トムラウシ登山口に向かう道の途中から、脇の林道に入った先にある。すれ違いのできない道幅の砂利ダートだが、登山口や秘湯へのアクセスで林道を走りなれた身から言わせてもらうと、この道はかなり走りやすい。穴はボコボコあいているがそれほど深くなく、雨裂も走っていない。砂利は浅くて締まっている。宿のもっと先に北海道電力の発電施設があるので、ほくでんマネーで整備されているのだろう。


つづく。