uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

シーズンオフに秘湯一泊 その2

1359 温泉犬


敷地に入ると温泉犬がお出迎え。かなり体格が大きいが、人懐っこい犬だ。なで回すとガフガフ言って大喜びする。
とてもかわいいのだが、なんとこの犬、単独でシカを狩るそうな。山に行って追いかけ回し、敷地のすみに追い込んで、口を真っ赤にして食い殺してしまうのだとか。うへえ、ワイルドすぎる。自然の中で育つと野性が残るのかなあ。

1400 鹿乃湯荘


外観。鄙びた一件宿という形容がこれほどしっくりくる建物も、そうはない。老朽感が感じられるが、中身も見たまんま老朽化していた。

1404 宿泊部屋





部屋のようす。ふすまで仕切られた隣の部屋に布団がしかれている。スイートルームだ(笑 そちらの部屋にも別にドアがついているので、夜中にトイレに出るときは便利かも。
部屋にテレビはない。テレビ台は残っていたので、全室に地デジ導入するのをあきらめたってとこかな。携帯各社の電波も圏外なので、この宿に泊まってできることといえば、温泉に入る、メシを食う、本を読む、くらいだ。俗世間のことをきれいさっぱり忘れてリフレッシュするには最適と言える。
鍵は内部からボタンを押してかける方式。建てつけが昔ながらの旅館なので、廊下の物音は丸聞こえ。うるさい他客がいると閉口するかもしれないが、ある程度の物音なら、それも風情として受け止めるべき。そういう宿。
アメニティ類は歯ブラシのみ。トイレは共同で、なんと水洗ぼっとんウォシュレット。そんな商品が存在するのかと、ちょっと驚いた。

1501 風呂上がりの定番


とりあえずひとっ風呂。こんな立地だが、それなりに日帰り客がいる。どうみてもホモカップル(田亀源五郎ばりの)に見える二人組がいちゃいちゃと源泉風呂を占拠していたので早めに切り上げ、まずは1杯。南富良野のコンビニで買ってきたものだが、窓際に出しておいただけで結構冷えている。ぬるいには違いないが。
宿にビールの自販機があったのでそこで買ったほうがよかったのだが、あると限らないので用意はしておくべき。山奥に泊まるときの心得。

1504 宿泊券売機

1505 飲泉所


缶ビール片手に施設内をふらふら。
この宿は宿泊料も券売機で購入する。こういう清算方法はめずらしい。はじめて見たかも。今回割引料金で泊まっているのだが、いったん正規料金の宿泊券を購入し、割引分をバックしてもらう方式だった。各種予約サイトでポイントを使用したときも、同じ方式になると思われる。
日帰り休憩所兼宿泊者食堂になる大広間の横に飲泉所あり。ほんのり硫黄臭があるほかは、やや硬水ぎみなくらいで、飲みやすかった。
ちなみに大広間にはテレビがあり、ちゃんと受信できていたので難視聴地域というわけではないようだ。

1617 内湯


特にすることもないので2回目の風呂。日帰り客がいなくなり無人になっている。
泉質は含硫黄単純泉。無色透明、硫黄臭あり。ぬるぬるする浴感。左が加温大浴槽、右奥に源泉風呂。先に誰か入っていたら絶対に入る気にならない狭さの源泉風呂。さっきはここに、ガチデブ体型の二人組みがぴっちりおさまってたんだから、どう見てもホモカップルだよねえw
源泉は24〜26度。水風呂と言っていい温度。夏はさぞ気持ちいいだろうな…この時期はきついけどw 加温湯は42度くらいだろうか。ちょっと熱め。熱い湯と源泉風呂に交互に入るやり方がいいみたい。はじめはひんやりするが、体が慣れてくると漬かれるようになってくる。冷え切る前に上がって、加温湯で体を温めなおす。単純泉のわりに湯疲れするのが難点だが、代謝がよくなるのか、保温性はよかった。
源泉風呂の横に露天に続くドアがあるが、冬季閉鎖中。

1838 夕食・据膳


夕食は1830から。茶碗蒸し、ニジマス塩焼き、豆とひじきのサラダ、ニジマスマリネ、山菜酢の物、煮豆、ぬか漬け、山芋蒸し物、いも団子。山芋は不思議な一品。生の山芋を食べると腹痛をおこす自分、口に入れた瞬間とろみを感じたのでやばいと思ったのだが、たぶん微妙に蒸してあると思うんだよなあ。特に体調に異常はおこらなかった。火を通さないと形が成型できないだろうし。

1841 つまみのトバ


こちらは酒を頼んだときつまみとして出てきた鮭トバ。漁師の手作りだそうで。もう少し塩辛いほうが好みだが、うまかった。
あごが疲れる食い物で、噛んでいるうちに満腹になってしまうので、1本だけ食ってお持ち帰り。家でのつまみとなりました。

1846 後出し・1

1849 後出し・2


後出しというか順次配膳されているだけだと思うが、途中で出てきた品々。きのこと豚肉のホイル焼き、ニジマス刺身、地鶏の焼き物。ちょっとしたニジマス尽くしですな。

1918 茶碗蒸し

1930 デザート


最後に食した茶碗蒸しと、デザートの柿とぶどう。茶碗蒸しは上にきのことえびのスープがかかっている。
全体に、いかにも山の旅館という組み立てで好感がもてる。ボリュームもかなりのものだ。久々に腹がきつかった…この料理は通常より1000円高いコースで、違いは焼き物とデザートがつくかどうからしい。


テレビもネットもないので、食後はやることがない。部屋に戻って布団に入り、これも途中のコンビニで買ってきた焼酎をちびちびとやりながら読書タイム。本が読める程度をキープしながら飲んでると、いくらでも飲めるんだよなあ。かえって夜更かししてしまった。推理小説1冊読破し、12時すぎに就寝。


つづく。