uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

氷菓 / 米澤穂信

氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫)

氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫)

世界を飛び回る姉からの指令で、廃部寸前の神山高校古典部に入部することになった折木奉太郎。成績はイマイチだし、なにごとにも省エネを心がける奉太郎にほ、推理の才能だけはあった。
同じタイミングで入部し部長となった、土地の名家「千反田家」のむすめ千反田えるは、奉太郎の才能を見込み、ある謎の解明を依頼する。
千反田えるのおじ、関谷純は古典部のOBであった。世界を冒険のはてに消息を絶ったおじは、その昔、えるに対して古典部に関する話をし、それを聞いたえるは涙を流して悲しんだ。だが、そのときおじが話した内容を忘れてしまっていた。おじが何を話したのか調べてほしい。
神山高校文化祭「カンヤ祭」が近づく中、奉太郎につられて入部することになった立て板に水の雑学王福部里志、毒舌少女伊原摩耶花とともに、古典部の過去を追う。

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すこし余裕が出たので読書日記再開しようかなんて。その間もぼちぼち、うぶかたとう(←なぜか変換できない)の『光圀伝』を読んでたりしたんだけど、まーこれがつまらなくて。天下御免の傾奇者を腐儒に描いてどーすんのよ。オレ儒者の体面主義大キライなのよ。まったく読み進まなくてですね…
まあそんなこんなでまったく読んでなかったので、久々に軽いのを読んでみようかとこれを選んだ…というのはウソ。kindleの角川セールで安かったから積んでおいた中から選んだだけ。100円とかじゃなかったかな。

日常の謎、学園もの。そうだなあ、北村薫の初期作品から、にじみでる教養を引いてラノベ要素を足した感じ。キャラ立ての安さ、ストーリー運びの安直さが目につく。
それでいてメインの謎解きが60年代安保がらみだからなあ…メインターゲットと思われる読者層に伝わるんだろうか。

軽い読み物で2時間もあればさっくり読み終わるので、読書リハビリには最適だったかな。