uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

反逆の五能線 その1

要旨

北海道新幹線開業まであと1年。トワイライトエクスプレスは廃止済み、北斗星は廃止決定。カシオペアはまなすは廃止濃厚。白鳥、スーパー白鳥も廃止の方向。北海道と本州を結ぶのは新幹線だけになってしまう。
いまのうち特例区間を使っときましょうか。

計画

北海道脱出時間を短縮するため、函館まで深夜バスで移動。特例区間を使って青森まで行き、五能線に乗る。
五所川原で立佞武を見る、津軽鉄道に乗る、リゾートしらかみに乗るなどを予定。途中で一泊し、翌日東能代から秋田に出、秋田空港Outの計画。

行程

2358 函館行深夜バス


2320自宅発。地下鉄で深夜バス停留所へ。本当は駐輪場が閉まる2300までに原チャで駅に出て、立飲み屋で軽く飲んでいくつもりだったのだが、家でうだうだしてたらフライングで飲んでしまったw
バスは3列シートタイプ。席は運転席のすぐ後ろで、足が伸ばせないので窮屈極まりなかった。早く予約しすぎたのがいけなかったかも。前から順番に席を割り当てられた可能性。

0518 函館駅


高速バス 高速はこだて号 2335札幌駅前→函館駅前0505 4810円
最後に深夜バスに乗ったのはもう10年以上前じゃないかなあ…昔はほとんど眠れなかったけど、今回はほぼ全区間で爆睡。乗り物に乗ったら寝るという条件付けができているらしい。
函館は雨である。天気が悪いのは予報で知っていたが、思いのほか風雨が強い。すでに前兆はあったのであった。

0623 朝定食@どんぶり横町



この時期の朝市周辺は、6時くらいから開店する店が多い。晴れてたらぶらりと港を散策して時間をつぶすのだが、雨なので駅の待合や開店前の朝市のフードコートで時間を潰す。朝食は手軽に、どんぶり横丁の店。
朝から海鮮丼なんかも食えるのだが、4月頭の函館なんて地の物は皆無だ。イクラカニもロシア産。ウニはこの時期なら羅臼か襟裳。エビは羽幌あたりかな。ホタテはたぶん青森。函館名物として珍重される朝獲れイカは真イカを指すが禁漁期。出回っているのはヤリイカで、松前あたりで獲れるもの。函館港に上がる真イカより鮮度は落ちる。今時期に朝市で海鮮なんか頼むのは素人と言えよう。
まあ函館の事情をよく知っているからそう言えるわけで、これが土地勘のない場所だったら自分もありがたがって海鮮食っちゃうわけだけどw
というわけで、海鮮丼やら何やらお高いメニューが並ぶ中、各店だいたい1種類用意されている朝定食をいただく。ハラスかホッケ、生卵か卵焼きの選択制。ハラスはたぶん冷凍輸入物だが、オーダーしてから焼くようで、ふんわり焼きたての状態で提供。ご飯の量もまずまず。小鉢は松前漬けとホタテヒモの煮付けだったかな。これで650円なら良心的と言える。以前某店で話のタネとして食ってみたハラス定食なんて、似たような内容で1000円オーバーだったからね。
まあ観光地の観光食堂でお得に食事しようという考えがそもそも間違ってるのかもしれないけどw

0952 青森駅


120D 函館発木古内行 普通 0653函館→木古内0754
4014M 函館発新青森スーパー白鳥14号 0803木古内蟹田0850
332M 蟹田発青森行 普通 0857蟹田→青森0943
函館早朝出発の青森方面はものすごく乗り継ぎがよい。スムーズに青森駅に到着。4か月ぶり。
少し時間があるのでアスパムなどをぶらぶらと散策し、みやげ物を物色。

1116 川部駅


650M 青森発秋田行 普通 1037青森→川部1109
青森から秋田行の電車に乗り、うとうととしていると、川部駅に近づいてきたころにアナウンスが聞こえてきた。五能線強風のため五所川原まで運転見合わせ、代行バスの有無は川部駅に問い合わせてください、とのこと。うわーい、五能線止まったー。

1133 五能線代行バス


川部から弘前発の代行バスに乗り込む。この調子だと五所川原から先も動いていない公算が高いのだが、とりあえず代行バスに乗ってみたかった。
おっかしいなあ。行程がやべえってのにオラなんだがワクワクしてきたぞ!

1241 五所川原駅


五能線代行バス 川部→五所川原
五所川原到着。暴風雨でございます!わはは、こりゃ動かねえやw 五能線というとしょっちゅう止まるので有名だが、まんまとやられたw
しかし、雨が降るのは知っていたが、ここまで悪天候とは思わなかった。聞けば北陸などではけっこうな被害だったそうじゃないですか。北海道内じゃ雨に警戒なんて情報はまったく流れてなかったから油断したよ。所詮は他人事だからトーンも低いよね。自分は当事者だけどw
まあそう面白がってる場合でもない。下手すると五所川原から出られなくなる可能性もゼロではない。弘前に引き返す代行バスの時間を確認、リゾートしらかみの指定券を払い戻し、宿に電話して宿泊キャンセル。交通事情なのでキャンセル料金はかからず。

1248 駅前食堂



待ち時間のあいだにささっと昼食を食っておく。横殴りの雨だし遠くには行きたくない。駅のまん前にあった食堂に飛び込んだ。事前情報ゼロだ。
テーブル席が多数並ぶ、ラーメン店的な内装。店主はガタイのいい兄さん。アメリカンバイクに乗っているようで、ポスターやポップがいろいろと掲示されている。店内に娘さんと思われる小さい子がうろちょろしてて、いかにも地方小都市の駅前食堂という雰囲気。まあ人によっては眉をひそめるかもしれないが、ほほえましい範囲内だ。
メニューはラーメンがメインで、丼、定食、洋食など多岐にわたる。中でも「ハイカロリー丼」というのに激しく興味をひかれた…けど、情報ゼロだし、ものすごいブツが出てきたら困る。しかも歯の治療中で多少飯が食いにくい状況だったので回避。思い返したら注文しておけばよかったなあ。
選択したのは、おすすめらしいしょうがラーメン。みそラーメンですな。
まあ正直なところ、これといって特徴的な部分はなかった。しょうがの風味もほとんど感じず。もっとガツンと効かせてもいいんじゃないかなあ。ただ、普通においしく食えるしボリュームも十分。火当て野菜がたっぷり入っているのもうれしい。
旅行者がわざわざ行くような店ではなく、地元民が常食する食堂。予備知識なしにふらりとこういう店に入ってみるのも、たまにはおもしろい。

1443 弘前駅


五能線代行バス 五所川原弘前
弘前駅まで直通の代行バスがあるというので、飛び乗った。こうなるともう、宿は弘前に取ることに決定。秋田まで一気に移動して次の日ちょっと足を伸ばす手もあったけど、いろいろとめんどくさくなったw
おっかしいなあ、弘前にも4か月前に来たような気がしてならないなあ。気のせいだろうきっと。

1450 宿泊先


俺ミ○ュ○ン。
弘前駅から近い場所に安い宿を探したら、プリンスホテルがひっかかった。地域最安値に近い料金設定だ。プリンスなのに。ちょっと興味をひかれて予約してみたのだが、外観を見て納得だ。いやあ、これは古いわ。かなり老朽化している。そしてこれは野良プリンス(命名・俺)だ。プリンスホテルズではない。

あとで調べたら、この宿「鉄道が見えるホテル」として撮り鉄にちょっとだけ知られているらしい。オレ乗る方だし、まったく知らなかった。この日泊まったのは反対側だが。


シングルルームのようす。古くて狭いけどまあまあきれいかな。目を引くのはレトロなテレビ。コイン式ビデオw またあったw 青森のホテルでよく見るなあ。

1621 飲み@駅前居酒屋



夕食のため街に出る。この場合の夕食ってのは飲むってことだ。店を検索するのも面倒だし、金曜日なのでくいっと飲んで18時までに退店したい。16時開店と表示のあった駅前居酒屋に入る。テーブルに置いてあるコースターを見たら、あっ、モンテローザ系列か…外食ブラック御三家じゃないですか。売上貢献してしまった…


つづく。