要旨・計画
状況はあいかわらず。
今週はどこ行こうかなー、と夏山ガイドをぱらぱら見ていたら、尻別岳に目が止まった。札幌から近く手ごろな標高差だが、全行程が視界のよい尾根歩きで、急登もあるらしい。おもしろそう。
行程
0645 自宅発
行きは片道100km弱。朝晩は寒いし、四輪のようにかっ飛ばすわけに行かないので朝食休憩込みで2時間半見た。10時には入山できるよう、ひさびさにちょっと早起きする。
0931 登山口
道道から登山口までは砂利ダートである。しかも斜度がある。はじめてのオフ体験…おっかなびくり進んでいった結果、ある程度速度を出したほうが安定することがわかった。怖いのは止まろうとするとき、発進しようとするときだ。ずるっといくとそのままガッシャンだ。駆動は常に与えておくべきじゃないかなあ…クラッチ切るよりエンストして止まったほうが安全っぽい。わからんけど。あと前輪ブレーキダメ絶対。リアで減速。
ここまで学習したが、できれば砂利道は二度と走りたくない…そのうちコケる。オフタイヤに換装できないかしらん。
0948 ルスツリゾートが眼下に
15〜20分ほどで右側の視界が開ける。展望がよいということはつまり、右がガケだということだ。左は樹木が茂っているが、こちらもよく見ればガケである。ずっと馬の背を渡っていく形だ。緑の少ない春先や晩秋は、たぶん高所恐怖症的にこわい道となる。
0952 ウツボグサ
0954 チシマザクラ
1006 チシマフウロ
1006 エゾカンゾウ
1011 チシマフウロの群生
1052 ハクサンチドリの群生
登山道でみかけた花たち。植生は野の花から高山植物まで、ずいぶんにぎやかだ。
チシマザクラ、葉と花の形が桜っぽいなあ、と思っていたら本当に桜だったというね。矮性化してるのかな。まったく頭になかった。
1000 急登へ
さあ、そろそろ急登がはじまる。わかりにくいが、画面左側に尾根が続いていて、かなりの勾配。下から見上げると思わず「うへえ、これ登るのか…」と弱音を吐きたくなるくらい。距離が短いのがまだしもである。
1019 ロープ場も現れる
途中からロープ場も出てくる。約750mの距離で300mほど登っているから、斜度40%ということになる。45%を超えると体感的にはガケに見えるが、それに近い数字。かなりきつい登りだ。
1044 洞爺湖が見えた
1054 無意根山・札幌岳・空沼岳
1054 支笏湖方面・恵庭岳・風不死岳・漁岳
1055 洞爺湖・駒ケ岳遠望
1055 昆布岳・狩場山遠望
登り1時間20分。30分休憩。
どうですか、この360度の大展望。ようやく1000m越えた山でこんなに展望があるとは…天気もよく、わりあい空気が澄んでおり、周辺の山々は手に取るように見え、遠くの山も遠望できる。洞爺湖の背後に浮かび上がる駒ケ岳が印象的だった。肉眼ではもっとはっきりと確認できた。
山頂には先行3組、後着2組。スペースは広く、ゆったり昼食をとる。またしてもコンビニおにぎり。うーむ、次こそは弁当を用意したい。
1220 下山
下り1時間ジャスト。全体で休憩なし2時間20分、休憩込み2時間50分。
登りがつらいということは輪をかけて下りもつらいわけだが、そこはそれ、距離的にはそれほどないので体力を残しつつ下山。
1320 京極温泉
さて、汗を流すのはどこにしようか。ごく単純に考えればルスツ温泉となるのだが、あまりにもひねりがないし、帰りが230号ピストンになってしまうので避けたい。では帰りのルートの観点で考えてみると、支笏湖経由で真駒内に出るか、倶知安経由で毛無峠を走るかの2択。前者なら千歳、後者なら余市に出るという選択肢もあるが、さすがに遠回り過ぎる。支笏湖方面だと日帰り入浴施設が少ないため、倶知安までの途中にある京極で風呂&メシということになった。
国道276号京極市街からすこし西に入った位置。噴出し公園、および道の駅のちょっと手前。敷地内にはパットゴルフ場などもあり、他地域から集客するというよりも地域住民の憩いの場だろう。集客なら噴出し公園というコンテンツがあるし。
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。内湯は加温・掛け流し、露天は循環らしい。ほかに薬湯・ジャグジー・サウナがある。無色透明で、多少キシキシ感があるほかはなんてことない湯だが、露天に強みがある。羊蹄山ビューだ。国道沿いなため高い柵があり迫力には欠けるが、なかなかの眺め。
わりと無名な温泉だけど、悪くはないんじゃないかな。キャンプ場もあるし、名水が湧き出る公園もすぐ近く。キャンプツーリングの基地には最適かも。まあ札幌からじゃ近すぎるのでかえって使いにくいですが。
1430 噴出しガーデン
ひと風呂浴びたので次はメシですが…京極町にはこれといってぴんと来るメシ屋がないのですな。新規開拓もアリなのだけど、きょうは日曜日。田舎町の飲食店って日曜休業が多い。とするとどうしても、道の駅周辺の観光客相手の店となる。京極温泉や道の駅にもレストランがあるが、それだとちょっと味気ない気がする。テイクアウトのおやつで腹を満たすには腹へりすぎ。では、噴出し公園内に2軒あるらしい、ジンギスカン食堂のうちひとつを攻めてみましょうか。
という思考経路で向かったのがここ、噴出しガーデン。道の駅から公園内に下りてすぐの場所。奥まったところに横向きにのれんがかかり、あやしい雰囲気だw ガラス引き戸を開けて入店するとすぐに靴脱ぎ場。その奥はだだっぴろい座敷になっており、適宜ついたてで区切られ、座卓が多数並んでいる。14時をだいぶ回った時間帯で、混んではいないと思っていたが、先客はファミリー1組のみ。…というかさ、ほかに人の気配がないんですが…w 店の人どこー?
左手が厨房になっているので「すみませーん」と声をかけると、奥からおばちゃんが出てきた。「ひとりっすけどいいっすかー?」「ジンギスカン?」「うん」という会話で契約成立である。乱暴だなあw 田舎街によくあるよね、こういう光景w ニジマス料理もあつかってるみたいだけど、この空気だとたぶんめんどくさがると思うので自重w ライスだけ追加。
焼き台はガスコンロ、鍋は普通のジンギスカン鍋。1人前だが肉・野菜ともにそこそこのボリューム。肉は臭みがなくてやわらかい。羊くさい肉もそれはそれでうまいものだが、この肉は万人受けする味だろう。タレがちょっと特徴的。ショウガニンニクが香る、おそらく自家製のタレだが、かなりの薄味。もう少し味が濃いほうが好みではあるが、本来の肉の味や風味を楽しむならこの方がいいのかな、という気はする。
味はね、うまいジンギスカンでした。価格も安い。1人前850円はかなりリーズナブル。しかし店の雰囲気は人を選ぶと思う。いや自分としては嫌いじゃないけどさw
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そしてこちらは、道の駅の山ぶどうソフト。京極の道の駅には自転車で羊蹄山ふもと一周したときに来ているが、ソフトは未食だった。今日京極を通るルートを選択したのは、どちらかというとソフト消化がメインだったりして。何かのついでに立ち寄る立地でもないし。
1545 道の駅 あかいがわ
国道393号メープル街道と道道36号余市赤井川線の交点はT字路になっていて、国道のほうが90度折れ曲がるのだが、その手前で「道の駅あかいがわ」の看板を見つけた。あ、そういえばつい最近あたらしい道の駅ができたんだっけ。寄っていこう。
今年3月の開業、4月に道の駅認定だから本当にできたばかりだ。それ以前にこの位置に何かあった記憶はないので、新規に建築したのだろう。毛無峠を越えて倶知安に出る中間くらいの地点で、休憩ポイントにちょうどよいかもしれない。いまどきめずらしい、ヘアピンが連続する毛無峠の線形がもう少しよければ、交通量も増えるんだろうけど。
ここもやっぱり二輪だらけだ。中には白バイにとっつかまっている人もw なにやらかしたw 二輪駐輪場が完備されていて、とてもよろしい。
建物に入ってみると、まだ新築のにおいがする。ジェラートが売っていたのでバニラジェラートを注文。たっぷり乗っているので垂れてきそうで、フライングして少し舐めちゃったw
まとめ
218.1km
沿面距離 6.527km
所要時間 02:50:49
行動時間 02:23:07
累積標高 648m
交通費 ガソリン代(推定8リッター)
食費 110+135+1050
入浴費 600
飲物等 108
ソフト 300+350
合計費用 \2,653- +ガソリン代(推定1,100)
反省点・感想等
・クマはいないと思っており、自分も含めてほとんどの登山者がクマ鈴をつけていなかったが、糞の目撃情報があるようだ。
・水場はないし、住み着いてはいないだろう。
・砂利ダートきついなあ…北海道の山はほとんどが登山口までダートなんだけど…
・雨裂とか穴ぼこなら避けるか、えいやと踏んじまえばいいが、砂利は…砂利だけは…
・次週(昨日今日)は土日とも微妙に雨なので完全休養。