uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

斜里岳登山ツーリング その2

1345 停車場


バイクの次は人間の腹も満たしておこう。無人駅駅舎利用カフェのさきがけともいうべき、停車場でランチ。各種メディアでも再三紹介されている有名な店で、いまさら何を書くまでもない。が、実際に来てみると、やはりロケーションはすばらしい。窓から見える、実際に列車が走る線路とホーム。その先は、すぐに海だ。波がうねって浜辺に打ち付けられる風景が眼前に広がっている。駅舎もまた味があり、内装も凝っている。席のシートがボックスシートですよ。うわあ、これ鉄にはたまらんよねw
基本洋食を出す喫茶店であるが、ラーメンも有名。カニ、エビ、ホタテなどが入ったオホーツクラーメンという俗っぽいにもほどがあるメニューに心をひかれたが、値段が1000円オーバーなのと、ここはやはり基本の洋食に行っておきたいので停車場ランチをオーダー。

まあ要はハンバーグランチである。肉肉しく、ホロホロとした食感のやわらかいハンバーグ。ソースはデミグラスで、ごくスタンダードな一品。びっくりするほどうまいというわけでもないが、安心感のある味だ。付け合せはサラダと目玉焼き。ライスの量なども一般的。少し変わっているのは、小鉢で出てきた海草の酢の物。海岸線にある店らしいサイド。ハンバーグに合うかは微妙ではあるが。
味としては「洋食がうまい喫茶店のランチ」という域は出ていないのだが、なんといっても店の雰囲気がよい。ロケーション込みで楽しむべき店かと思う。

1432 原生花園

1437 濤沸湖

1437 右・斜里岳、左・海別岳

1437 知床連山


夏季のみ列車が停車するレア駅、小清水原生花園の周辺を散策。その名の通り原生植物園で、広い範囲に散策路が設けられている。花の時期はほぼ終わっているので散策はしなかったが、小高くなった位置から濤沸湖や知床半島などが望まれ、景色を見るだけでも十分楽しめる。

1446 道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水


小清水原生花園からほど近い距離に道の駅小清水がある。ここは道の駅だが、列車の駅でもある。JR釧網線浜小清水駅だ。JR駅がそのまま道の駅になっているパターンは、道内ではあと稚内くらいかな。廃線になった路線の元駅が道の駅として利用されるパターンは多いけれど、現役の駅が一体になっているのはめずらしい。
物産品店、食堂、トイレなどの道の駅としてだけではなく、地域センターとしての機能を兼ねており、隣接して飲食店、パン屋、惣菜店などの店舗も軒を連ねている。おそらく旅人から地元民までが利用する、小清水町でもっとも栄えている施設だと思われる。

隣接店舗のうちの一軒で小倉ソフトを調達。昔からあずきアイスが定番となっているように、小倉あんとアイスは当然合う。うまかった。が、バイト?の店員さんの接客はイマイチ。ぶっきらぼうすぎるので、もう少し愛想をよくしましょう。

1527 斜里駅


キャンプ予定地をいったん通り過ぎて斜里駅まで移動し、近くにあるセイコマで買出し。
斜里駅ひさしぶりだな。相変わらず立派な駅だ。列車・バスを利用して知床へアクセスしようとすると中継地になるので、それなりに乗降客はおり、アウトドア風の装備をした人たちをちらほらと見かける。まあでも、レンタカーを使わずに知床はちょっと厳しいだろう。北海道の交通事情は、観光地であっても本州とは比較にならないほど不便。

1612 ここをキャンプ地とする


宿泊地はライダーハウスが主体のキャンプ場。なんとこのライハ、50歳以上出入り禁止なのであるw いまは1泊までOKらしいのだが、基本コテージとか使ってくれというスタンスらしい。某所で話題になっていたので、かえって興味が出て、このキャンプ場を利用してみた。
え?自分はライハに泊まらないのかって?絶対にイヤ。旅に出てまで他人に気を使ってられるかっつーの。グループで旅をしたりドミトリーを利用したりする人の気が知れないと、常々思っている。逆に、そういう人たちからみれば自分のスタイルの方こそよくわからないだろう。まあ人それぞれの楽しみ方があるわけで、自分のやり方じゃないってだけだ。

1624 湯元館



風呂はとなりにある温泉宿で日帰り入浴。となりといっても、200メートルくらい離れている。ここの湯をライハまで引き湯していて、キャンプ泊でも使えるのだが、大きな浴槽でゆったりしたいのでパスした。
鄙びた感じの温泉宿である。老朽具合にも味がある。宿泊者はまだ帰宿していなく、日帰りで訪れる人もあまりいないのだろう。浴場は無人。4〜5人も入れば満員の感がある小さい内湯ではあるが、独り占めできた。これは西館内風呂らしい。ほかに本館岩風呂なんてのもあるようだが、そちらは未確認。
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。モール質を含む。ちょろちょろとではあるが、どうみても源泉掛け流し。源泉温度55度と高めのため、水道管が浴槽内に出ており、「熱いときはうめてください」との注意書き。当方ぬる湯好きであり、他に客もいないので遠慮なくうめさせてもらった。
さすがにモール泉。ぬるっとした浴感で、上がったあとの肌のすべすべ具合、保温効果は高い。とてもいい湯だと思う。道東の冷涼な気候の中で入る温泉として文句なしである。まだ8月ではあるが肌寒く、体が冷え切った1日の締めくくりとして満足だった。落ち着きそうな宿なので、宿泊もしてみたいなあ。


風呂上りにテントに戻ってビールを1本飲んだら睡魔が襲ってきて、そのまま爆睡。ライハやコテージの客らがバーベキューをやっていてうるさかったような気がするが、うとうとしているうちに散会していた。


つづく。