uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

東北ツーリング その3

0635 朝食ビュッフェ


朝食はビュッフェ方式。品数も多く、がっつり腹ごしらえできる、いい内容。味もよかった。
自分以外の宿泊者はほとんど工事関係者かと。少なくとも朝食中に見た人たちは、全員そう見えた。護岸工事などの復興事業に、まだ多数の人員が投入されているようである。お疲れ様でございます。
ハイシーズンは宿とりにくいだろうなあ。

0739 宿泊先


宿外観はこのような感じ。平常時なら、観光バスが乗り付けてツアー客をさばくようなタイプの宿じゃないかな。いまはほぼ長期逗留型ビジネスホテルとして機能していると思われる。

0806 通行止め


本日も海沿いに行けるところまで行ってみようコース。まず重茂半島探索。
月山という半島の主峰の頂上まで道があるみたいなので行ってみたら通行止めだったの巻。まあダートなので通行できたとしても入れない。
このあたりから、いたるところに津波の爪痕が見え始める。海沿い、かつ比較的交通量の少ない道はリアルタイムで工事中だったり通行止めだったりする。通行できるところも、新たな道に付け替えられていたり。
目安程度にgoogleマップナビを使っていたのだが、先生の知らない道を走ってるものだから、やれUターンしろだの、ありもしない交差点を右折しろだの、うるさくてかなわん。
RAMマウントに取り付けできるBlootooth対応ナビってあるのかしら。

0823 大浜漁港



重茂半島北端、閉伊崎を目指していたら漁港に出た。工事していた人に話しかけられたので聞いてみたら、岬へは徒歩30分くらいかかるということで断念。一応入口を探してもみたけど、見つけられなかった。

0837 きじ

0841 海岸線


このような大自然を走っております。
なお、写真には残っていないが裏磐梯では野性のニホンザルに遭遇。最後に泊まった宿には室内犬が飼われており、警戒モードだったが少しだけ触らせてくれた。お供コンプリート。

0913 姉吉港

0913 本州最東端入口


こちらは半島南端の姉吉港。
ここから徒歩で本州最東端とどヶ崎までアクセスできる。が、山道3.7kmなので往復2時間半はかかるだろう。行くつもりだったら最初から登山装備してくるわな。装備積んでるわけだし。
ここ数日季節外れの寒気が入っており、登山装備で走っているとクッソ寒いと思われるので避けた。暴風防寒用にカッパを着て行動するのも嫌だし。いま考えると、行ってもよかったけどなあ。

1049 ダートで断念の図


ネクストリアス、船越半島。漉磯海岸という場所へ行こうとしてダートに変わったので断念の図。

1122 崎山展望台

1129 筋山展望台


第3リアス吉里吉里半島。こちらは交通量皆無の全線舗装ワインディング。楽しい!

1132 かもしか?


快適に走っていると、突然前方に、シカに似た、だがあきらかに違う動物が現れた。こ…これは…ニホンカモシカじゃねえの?
そのまま〜そのまま〜とつぶやきながらカメラを取り出すが、ちょうど構えたところで森に入っていってしまった。ピンボケ。
だがたぶん、まちがいなくカモシカだと思われる。野性の個体ははじめて見た。

1147 キリキリ



そのむかし突如として日本からの独立を宣言し、最終的には自衛隊投入で文字通りすりつぶされてしまった吉里吉里人の里、吉里吉里
実際のモデルは別の場所らしいですが、記念撮影。

1217 ダートで断念の図

1222 箱崎集落


次の箱崎半島もダート敗退。
ここに来て、リアス探索はオフ車じゃないと無理があるってことを悟った。
時間もほぼタイムアップなので、本日の宿泊予定地まで一気に移動する。

1344 奇跡の一本松

1346 陸前高田のようす



三陸自動車道が断続的に開通しているが、まだまだ未通区間も多い。吉浜ICから乗って陸前高田ICでいったん終点。奇跡の一本松駐車場で休憩がてら見学していく。
陸前高田は数年前もBRTに乗って通ったが、景色はなにも変わっちゃいない。広大な土地にひたすら盛り土。現場を往復する何百台ものダンプカー。あれから7年ですよ。
一瞬ですべてを流し去った津波の威力。それに比して7年の人の営みの無力さよ。

1400 岩張楼ラーメン


小腹がすいたので、駐車場に併設しているラーメン食堂で軽くラーメンなど。あまり好きなタイプのネーミングセンスではないが、店名を冠するラーメンで地場産海草が3種入ったものがうまそうだったので注文。
正直あまり印象にない笑 悪くはなかった。

1644 宿泊先



本日の宿泊先は女川。どうですかこの宿!トレーラーハウス!テンション上がる笑
中央にフロント棟、レストラン棟などがあり、そちらで受付して鍵をもらう方式。1棟2部屋でツインとロフト付きの2種類あるみたい。モーターサイクルなバイクは宿泊棟まで乗り入れ可、足でこぐバイクは屋内に持ち込み可など、ツーリストにもうれしいサービスあり。
部屋付きバスルームもあるが、すぐ近くの女川駅に日帰り入浴施設があるので、そちらを利用するのもいい。女川は攻めた復興戦略を取っており、食事的な面でも駅周辺で十分まかなえる。
ここ、すごく気に入った。一人旅から小家族旅行まで、いろんな人におすすめしたい。

1703 シーパルピア女川


1743 女川駅


女川駅周辺のようす。おお、オサレ〜
女川復興時は「年寄りは口出すな」が合言葉だったと小耳にはさんだことがある。若手が中心になって復興をてがけたという。なるほど、これはちょっとした規模の都市を再開発したような雰囲気。
うまく軌道に乗って観光客を誘導できるようになるといいねえ。少なくとも自分は、今回の宿を含めて女川がすごく気に入った。

1714 金華楼


さて夕食である。とはいえ3時間前に軽くラーメンを食ったばかりなので、それほど腹がへっていない。居酒屋で軽く1杯のパターンかな〜と探してみるが、さすがに17時じゃまだ開いてないなあ。
というところで目に飛び込んできたのが中華レストラン。ああ、中華1皿頼んで飲むか、と入ってみた。
しかしどちらかというと、本格中華というよりも大衆よりだろうか。定食類が多いし、アルコール類がビールしかない。あとで調べたところ、もとは老舗の大衆中華店。やはり津波被害にあい、店舗は全壊。看板の「金」の字しか残っていないところから復活をとげたとのこと。

オーダーはパイコーカレーライス。女川復興時の炊き出しメニューから発生した「女川カレー」のDNAを引き継ぐメニューだという。
まあ実際のところ、あんまり腹減ってないしカレーは飲み物だからするっと飲んじゃおう、というつもりの注文だった。
しかしこれ、結構ボリュームある…腹減ってても満足できる量だ。深さのある器にコメがびっしり、パイコーもなかなかのデカさ。
味はスパイシーでありながら魚介の風味を感じ、悪くない。うまい。
この店も、観光客ではなく地元民が通う店だろう。ボリュームがあり、かつ安く、味もいい。いやあ、腹減ってるときに食いたかったなあ。


3日め
食費 800+780
酒代 700
飲物等 150
宿泊 (7622-1000)
ガソリン 1218

合計費用 \10,270-