uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

絶景領域プチ探訪

乗車券

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毎年1か月だけ完全禁酒期間を設けることにしている。γ-GTPがえらいことになるからである。これはかなり効果があって、禁酒期間があけるころには基準値程度におさまるのだ。
ただし。この期間はストレスたまりまくる。今年は11月下旬まで禁酒してたが、そのあいだ気を紛らわすために旅の予定をたてまくった。これもそのひとつで、たいした目的があるわけじゃない。端的に言えば、1泊旅行して酒を飲みたいという、煩悩の結晶である。
表向きの看板は「古丹別を見にいこう」だ。裏には「とにかく酒飲みたい」と書いてある。

1249 特急はぼろ号

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というわけで札幌を出発。
ひさびさに沿岸バス特急はぼろ号+萌えっ子フリーきっぷの組み合わせ。フリーきっぷは札幌駅エスタの地下バスチケットセンターで購入するのだが
「沿岸バスフリーきっぷの1日券ください」
「AとBどちらのデザインにしますか(見せる)」
「…(苦笑)」
というやりとりが毎回展開される。萌えっ子じゃないデザインは出さないものか。運転手に見せるときも若干気恥ずかしい。いい年のおっさんだぜ、俺。

1615 沿岸バス本社ターミナル

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沿岸バス 特急はぼろ号 札幌駅前ターミナル発豊富営業所行 1300札幌駅前ターミナル→本社ターミナル1612 4090円
ほぼ定刻で羽幌まで到着。
何度も来ている場所だが、宿泊ははじめてかな。ホテルは道の駅併設の温泉ホテルが1件だけ。あとは昔ながらの旅館が数軒。

1621 宿泊先

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1626 宿泊部屋

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宿泊先は本社ターミナルの斜め向かい。今回泊まったのは旧館。これは本当に昔のつくり。板1枚のドア、鍵は中からプッシュするタイプ。音はダダ漏れだと思う。旧館の宿泊者は自分ひとりだったが、複数いるとたぶんきつい。
建て増し部分が新館になっていて、そちらは写真を見る限り今風のモダンな部屋だと思われる。泊まるなら新館一択でしょうな。
お茶セットがあるのに、お湯がないのは笑った。言えばもらえるんだろうけど、まあいいや。

1805 前菜、お造り

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旧館の部屋はあんな感じだけど、ここは「料理旅亭」を名乗るほど料理に自信があるらしい。宿泊費5000円に対し、オプションの夕食は4600円。ほぼほぼ同額 笑
自分がなに食ってんだかわからんわ〜
前菜は鴨、えび、豆腐、子和え(北海道でポピュラーな真ダラ子をこんにゃくに和えたもの)、白身魚の酢味噌和え。揚げ物と豆がわからん。揚げ物はカスベ(北海道でエイのことを言う)のような…
刺身は、白身はソイ(メバルの仲間)かなあ。中トロ、イカと、羽幌名産の甘エビ。あともうひとつ、白身のとなりのやつがまったく不明。鯨…かも?

1807 厚岸産かきバター焼き

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1808 八角からあげ

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日本酒の量を聞いたらグラスです、って言うからなんのこっちゃと思ったが、ぐい呑みのもっきりでした。
和食コースになっているので、後出しでちょこちょこ出てくる。バター焼きのパン粉うめえ 笑 八角は北海道ではよく食うが、流通量が少なくてあまりお目にかかれない。変な形の魚で可食部が少ないが、脂がのった上品な白身で非常にうまい魚。

1836 かにクリームグラタン

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1846 十勝和牛ソテー

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2杯めに入る。洋風2品。
自分の胃にはちょうどいい分量かなあ。ここでステーキがドーンと出てきたら苦しかった。ワンランク上の7000円コースにしないでよかった 笑

1856 たち天

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ラスト、たち天。「たち」は真ダラの白子のことです。北海道ではそう言う。うめえ…
ちなみにスケソウダラの白子は「すけだち」と言います。すけだちは見た目グロテスクだけど、みそ汁の具にするのが定番。
逆にたらこはスケソウの子で、真ダラ子はグロテスクなんだよね。おもしろいもんで。

1901 ぎんなん草みそ汁

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食事のご飯はノーサンクスで、みそ汁のみ。ぎんなん草も北海道特有かな。東北にもあるんかな。冬にしかとれない海草で、みそ汁にすると、とろっとして美味。
以上ですが、日本酒2杯しか飲んでいないのは、行きがけにワインのハーフボトルをもらって持ってきちゃったからです。飲みきらないと次の日また持って帰らにゃならん 笑 部屋に戻ってラッパ飲み。コルク栓じゃなくてよかった 笑

0519 朝食

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朝食はとなりのスーパーで買っておいたオムライス。いつもはカップ麺もつけるけど、お湯がないのでこれだけ。昼にたっぷり食う予定なので問題ない。
この宿は朝食もうまいんだろうなあ…食いたかったけど、まあ仕方ない。

0717 沿岸バス本社ターミナル

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徒歩1分の本社ターミナルから出発。今日はクソ寒い!氷点下5度以下だな。
入っているバスは札幌行きの特急はぼろ号。これが出たあとに古丹別行きのバスが来る。普通の路線バスを想像してたが、来たのはマイクロバスだった。
平日は通学の学生もいるのかな。この日は休日で、貸切状態だった。

0807 古丹別バスターミナル

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0809 古丹別市街

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沿岸バス 羽幌古丹別線 羽幌ターミナル発古丹別行 0730羽幌ターミナル→古丹別0808
古丹別へ到着。うわあ、内陸に入ったからか、輪をかけてクッソ寒い!これは氷点下10度以下ですわ。皮膚にチクチク来る。
国鉄羽幌線古丹別駅があった場所。JRに移行する前に廃線になった路線だが、古丹別集落はまだまだ市街地を形成している。正直、もっと寂れていると思っていた。ちゃんと現役の集落だ。セイコーマートもあるし。というか、ここにも出店してたかセイコーマート。ほんと頭が下がる。道民は足を向けて寝られない。
バスターミナルが古丹別駅跡。停車7分で折り返し。羽幌線駅跡探訪というのもおもしろそうだな。春以降、オフ車で回ってみようかしら。

0824 上平バスターミナル

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沿岸バス 羽幌古丹別線 古丹別発上平行 0815古丹別→上平0825
古丹別線はここまでで終了。乗り継ぎ3分で留萌行のバスに乗り換える。
冬季に吹雪いたりすると、ある程度接続を取るらしい。まあ天候不良時に古丹別線より幌延線の方が早くつくなんてことはありえないけど。

0901 小平市

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0957 ゆったりんかん

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沿岸バス 幌延留萌線 幌延深地層研究センター前発留萌十字街行 快速 0828上平→小平中央0901
古丹別へのアクセスと、留萌でメシを食う都合の兼ね合いで、小平で途中下車。
「ゆったりんかん」という日帰りメインの宿泊施設があるので、風呂に入って冷えた体をあたためていく。宿は朝風呂はやってないので、ちょうど都合がよかった。
「ゆったりんかん」へは徒歩20分ほど。30分強、公共施設で時間をつぶして10時営業開始ちょうどに到着。
光明石温泉という人工温泉ですね。石からミネラルが湧出するという、厚労省お墨付きの「温泉」です。うん、まあ多少お湯がやわらかいような…気のせいかもしらんけど。
しかし、体が温まったのは確実。この日全体に寒かったからねえ、生き返った。

1111 留萌市

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沿岸バス 幌延留萌線 幌延深地層研究センター前発留萌市立病院行 1049ゆったりかん入口→留萌十字街1108
久しぶりの留萌中心部。
留萌というと豪雪地帯なのだが、全国的に雪不足が続いていて、それほど雪がない。この程度の積雪は、留萌さんにとっては無いに等しいだろう。

1120 蛇の目寿司

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昼食は留萌では有名な寿司店。大盛りの「スペシャル」が人気の店だ。21貫の「蛇の目スペシャル」3800円が特に有名。
観光シーズンをはずしているので、狙いどおり混んではいない。しかし駐車場には7〜8台くらい車がとまっていた。
店内は、通路をはさんで左右に小上がりが並んでいる。主に昼は家族連れ、夜は宴会客などに対応する店だろう。奥の突き当たりにカウンターもあるので、少人数でも安心。
さて、メニューを見てみると、蛇の目スペシャルがのっていない。あれ?やってるはずだけど。聞いてみようとも思ったけど、負けず劣らずの「スペシャルばらちらし」というのがあったので、そちらを注文することにした。3300円。
開店直後で注文が立て込んでいたと思われ、少し待ってスペシャルばらちらし登場。海の宝石箱や〜
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うに、中トロ、えび、かに、いか、白身、とびこ、いくら、たまご、きゅうり、などなど。あわびもひと切れ入っていたな。うには粒が立っているので苦い明礬うにかと思ったが、ちゃんと甘いやつだった。いま時期なら羅臼あたりかなあ。
そしてなんといっても、ボリュームがすごい。米の量で1合以上あると思うね。ネタの量も米と同等、もしくは米が足りないくらい入っている。こりゃ贅沢だ。
終盤はダシ茶漬けに、ということでダシもついてきたけど、茶漬けにするのがもったいないくらいぺろっといっちゃったので、茶碗4分の1くらいだけ、お試しで茶漬けにしました。まあ、そのまま食った方がうまいっす。
値段もけっこうするけど、ボリューム的、味的に満足感のある昼食でした。

1157 留萌駅

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1312 元川町交差点

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帰りの高速バスまで時間が1時間半ほど。バス停まで徒歩20分くらいかかるので、1時間つぶさなければならない。
こういうとき、自分が選択するのは公共施設。図書館がベスト。暖房きいてるし、暇つぶしもできる。ちょうど通り道に留萌市立図書館があったので、立ち寄り。短篇小説のひとつくらい読んでれば簡単に過ぎちゃう時間。
バス停は元川町交差点の斜め向かいにある。R233稚内留萠線からR239オロロンラインに入るときはクランク状に右折・左折する地点なので、よく走る交差点だ。

1600 自宅着

沿岸バス 特急はぼろ号 豊富営業所発札幌駅前ターミナル行 1330元川町→札幌駅前ターミナル1545 2410円
定刻より早めの到着。
満席に近いくらい混んでて、かなり窮屈だった。こういうとき無駄に背が高いのは困るな。
帰りは中央バスの高速バスにすればよかったか…どうせ4列シートだから、同じか。

移動ルート

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交通費 4090+2410+2370
宿泊費 11200
入浴費 500
食費 308+3900
飲物等 110+196

合計費用 \25,084-

・立案時の思いとは反して、今回は飲むより食ったな
 ・うまかった!
 ・出発前に下戸の人に「これいらないからお前飲め」と言われてワインもらっちゃって
  ・クリスマスに、おまけに釣られて衝動買いしたらしい
   ・スタッフがおいしくいただきました
・冬の北海道で時間つぶすなら図書館に限るねえ
 ・特に寒かったから、ありがたかった
 ・気になる本を見つけても、それが地元の蔵書にあるとは限らないのはちょっと困るが
  ・買えよ!
萌えっ子フリーきっぷはやり尽くした感がある
 ・フリーきっぷエリア外の留萌旭川線と増毛経由はぼろ号はやるかも