uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

羊蹄山登山 その2

10:22 羊蹄山

10:23 尻別岳@羊蹄山


ここも軽い岩登りで山頂到着。尻別岳がよく見える。その奥にあるのは徳舜瞥山とホロホロ山かな?
休憩込み3時間25分。まずまずのペースか。ここで20分の大休止。各コースからの登山者が合流する地点だが、到着時間としてはまだ早いのでほどほどの混み具合。景色を眺めながら、まったりと行動食をとりつつ休憩。熱いコーヒーなんて飲んだら最高だろうな。来年のシーズンはストーブを導入しようか。


さて、ここから先はけわしい岩登りである。風があるならやめようと思っていたが、ほとんど吹いていないので一周することにした。
岩登りとしては初級の域を出ないだろうが、切り立った崖の横を通る箇所などがある。滑落すれば少なくとも怪我は避けられない。さらに俺クラスの高所恐怖症ともなると、足がすくんで腰が引けがち。3点支持を維持して大丈夫だと自分に言い聞かせつつ、慎重にじわじわ進む。本物の山ヤなら鼻歌まじりでひょいひょい行く程度の道だ。

11:14 真狩市街@外輪山


無事に岩場を抜けた。いやーこわかった。まあ多少危険な箇所はここだけとも言える。

11:22 山小屋


真狩コース分岐点から山小屋を見る。管理人常駐の自炊小屋。下山時刻ごろから登りはじめている人もちらほらいたので、彼らは小屋泊まりだろう。中には今からどこまで行くんだろうと疑問な人もいたが。

11:29 旧山小屋跡


少し登った位置に旧山小屋跡。土台だけが残っている。地形も平坦で恰好の休憩ポイント。

11:42 御鉢めぐり終了


1時間50分で一周完了。意外に時間がかかったな…岩場でもたついたのと、景色眺めながらゆるゆる進んだからか。
さて、ここから下山だ…1500メートル登ってきたということは、1500メートル下らにゃならんのだ…うわあああああ(AA略
少々休憩したのち、意を決して腹をくくり、下りはじめる。

14:33 下山


下山。これ編集したら出発して到着して終わりなんだよ。違うんだよぉ。本番は下りてるときなんだよぉ。寝れないんだよ。
いやあ、つらい。合目標識ごとに5分休憩しながら下りていったが、かなり足にきている。翌日の筋肉痛決定。ウェアと荷物込みで70kgほどの物体を、重力に逆らって1500メートル下ろすわけですよ。その運動エネルギーを全部足の筋肉が受け止めるわけですよ。ほんと下りは登りの倍以上つらい。


着いたーと思いながら歩いていたら登山口近くに狸がいて、こちらに気づくとプギャー!と一声鳴いて逃げていった。びっくりしたw 一瞬熊かと思ったw
最近は札幌市外部にも熊が出没して世間を騒がせているが、羊蹄山には熊がいないというのが定説である。周囲を集落に囲まれた単独峰であり水場もないため、住みつきようがない。都会の熊騒動をよそに、熊鈴の必要がなく静かな山中を堪能できる安心登山である。それだけに心の準備がなく、突然の大きな鳴き声に心底驚いた。またこれが狸だもんなあ。めずらしい。妙に人慣れしている狐や鹿と違ってめったに見ない。
こちらが先に狸に気づいたら、動物タグコレクションがまたひとつ増えたのだがなあ。到着したことに頭がいっぱいで注意力を欠いていた。無念。

15:00 半月湖に映る紅葉

15:01 羊蹄山@半月湖


登山口手前にある半月湖を見学。駐車場からちょっと歩けば着くのかと思っていたら、けっこうな距離とアップダウンがある。トレッキングシューズからスニーカーに履き替えるのがちょっとだけ早かった。しっぱい。
羊蹄山の寄生火山のカルデラ湖で、溶岩ドームができたために半月状になったらしい。地形上、風がこないためか湖面は鏡のようになめらかで、周囲の景色をきれいに映している。思いのほか美しい。あまり期待せずに立ち寄ったのだが、これは見る価値があった。


さて、この後は遅い昼食である。新蕎麦の季節、蕎麦を堪能しようとわざわざニセコ方面を選択したのである。候補も数店絞り込んできた。しかし…全部フラれるというオチw あーそうだ、そういえば蕎麦屋って早仕舞いする店多いよな。春以降はあまり蕎麦を食わないので勘がにぶってる。
倶知安で適当に食おうかと思い立ち寄ってみるものの、駐車スペースがみつからない。ほどよい田舎町なので、変に駐めると切符切られそうだし、逆に有料パーキングもないし…
完全に昼食難民と化した。

16:13 ワイス温泉


とりあえず行動食の残りで食いつなぐとして、まず汗を流すことにする。
5 号線沿いにある鄙びた一軒宿。なんと(なぜか)早朝6時から日帰り営業している。ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉掛け流し+塩素殺菌という、非常に「惜しい」湯だ。浴槽は内湯のみだが、全体に広めなのと空いているので居心地はよろしい。カランからも温泉が出る。湯温が高めなのが難点か。43度くらいありそう。
原野を走る国道沿いにぽつんとある宿で、たいへんよい雰囲気。隣にドライブインがある程度で、本当に何もない。施設にもほどよく年季が入っており、なんにもしないでボーッと宿泊してみたい。
出るときに単独宿泊客がチェックインしていたが、同類の匂いを感じた。くそーうらやましいなあ。自分の旅はいつも詰め込み気味なので、何も予定を立てない旅というのを考えてみよう。

20:00 自宅着

小樽から渋滞にはまる。食事は紆余曲折の末、最終的には近所の「みよしの」で餃子カレーを食って終了。登山以外の部分で大きな疲労を感じながら帰宅。

「この前よりへこんでるにゃ」
はい。気温差による空気の膨張率が関係していると思い至りました。今回は山頂で呼気を吹き込んで密封し、さらに帰宅後冷蔵庫で冷やしてみました。画像ではわかりにくいですが、かなりのへこみが発生しました。作成大成功、でございます。
「やらせだにゃ」

まとめ


沿面距離 13.830km
所用時間 07:38:30
累積標高 1787m


走行距離 230.0km


交通費 ガソリン代(推定14リッター)
食費 670
入浴費 500
飲物等 78*4+218+210


合計費用 \1,910- +ガソリン代(推定1890)

反省点

・昼食難民化にはまいった。
・というか紅葉時期、3連休中日、好天のニセコなんて家族連れで混むに決まってるじゃん…予定たてるときに考慮しないと…

感想等

・ほぼ無風、ピーカンでコンディションは最高。空気がくすんでいたのは画竜点睛を欠いた。