uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

幌加内蕎麦食い尽くしの旅 その1

要旨

俺的鉄シーズン到来。
去年の今、釧路でスパカツ大盛りを食し、軽く胃が裂けた思い出がある。今年も食い倒れ&呑み倒れの旅に出よう。

計画

そういえば今年はあまりそばを食っていない。蕎麦屋酒のはしごとしゃれ込みたい。
そばといえば幌加内廃線跡深名線代替バスへ乗り、幌加内蕎麦食い尽くしツアーなんてどうだろう。うーむ、われながらステキなプラン。

行程

05:50 自宅発

久しぶりの遠出。先月末にはもう一度チャリ行けるかも…などと考えていたが、あれよあれよという間に一気に根雪になり、すでに道路はツルツルだ。ここ数年 12月に入ってもなかなか根雪にならなかったのだが、何年かぶりで本来の12月らしい景色になった。それはそれで冬らしくていいけれど(雪にはうんざりだが)、チャリ洗車のタイミングを完全に逸してしまった。週末小春日和の日を待つしかない…吹雪の中で洗車なんかしたら死んでしまう。

06:26 札幌駅南口のようす


地下鉄始発で札幌駅へ。たまには南口のようすを撮影してみようと、地下街から地上へ出てみた。
なお、今回は基本的に駅と蕎麦の画像しかございません。

08:32 滝川駅のようす


127M 札幌発滝川行 0634札幌→滝川0815
毎度お世話になっております。今年も何度も通ります。また2週間後お会いしましょう。

09:47 深川駅のようす


空知中央バス 滝深線 滝川ターミナル発深川私立病院前行 0840滝川ターミナル→深川十字街0938
乗り継ぎの悪い滝川深川間をワープするときの常套手段、中央バス滝深線を使って深川に出る。旧深名線の起点だ。赤字路線の象徴のような路線だったが、豪雪地帯を走るため代替手段がなく、1995年まで生き残っていた。廃線時、自分は首都圏に住んでいたので、当時の思い出は特にない。

10:07 深名線 幌加内


代替バス。観光用バスで、クッションが効いていて車内も静か。リクライニングも完備であり、乗り心地はとてもよかった。ただ…乗客少ねえ!自分の他にもう一人、鉄っぽい若者がいたのみ。あと幌加内に入ってから地元のばあちゃんが2人乗ってきた。冬季とはいえ、この利用度じゃ廃線もむべなるかな。というかバスでさえ大赤字だろう。燃料費すら出るまい。

11:27 幌加内交流館


JR北海道バス 深名線 深川駅前発幌加内行 1010深川駅前→幌加内1121
終点幌加内でバスを降りる。この建物は旧幌加内駅。いまは深名線バスターミナル件ミニ道の駅みたいな施設になっている。旧深名線の資料館が併設されているのだが、冬季は土日祝休館。道内の観光施設は冬やる気がないのは仕方ないけど、せめて平日に休もうよ。主に俺が困る。
幌加内は道内有数の豪雪、極寒の地。比較的雪の多い札幌を基準にしてすら、1月下旬くらいの積雪深がすでにある。日本国内最低気温-41.5度を記録した町(追記:まちがい。幌加内の記録は-41.2度。-41.5度は美深で観測。両者とも非公式。公式記録では旭川の-41.0度が最低記録)であり、蕎麦の生育に適した一大生産地でもある。
さあ蕎麦食うぞ!

11:32 八右ヱ門


幌加内蕎麦食い尽くし1軒め。
幌加内ではもっとも有名な店だろう。国道から1本入った位置にあるが、周囲が広々としているのでわかりやすい。開店少し前につき、のれんがかかるのを待って入店。店内はそれほど広くない。テーブル席とカウンター席、一人用テーブルもある。
十割田舎にも心惹かれたが、ここは基本のもりと、日本酒を燗で注文。燗酒、と言ったとたん店員の兄ちゃんの目がきらりと光る。いや、車じゃないっス。バスで来ました。

蕎麦の味は、うん、うまい。本格蕎麦店としてまずまずだろう。辛汁もわりと辛めで好み。ただちょっと、この時期にしては、どちらも香りに欠けるかもしれない。
酒は銘が不明だが、甘からず辛からず、すっきりとしてうまい酒だった。あてとして三升漬けが出てくるが、けっこう辛いので、蕎麦前のあてとしてはよろしくないかも。辛さで舌がしびれる。

11:59 松家食堂


予定していた2軒めは、おっと、臨時休業。夜から営業との張り紙が。まあ、しゃあない。

12:02 あじよし食堂


幌加内蕎麦食い尽くし2軒め。予定の2軒めが臨休だったため、急遽繰り上げ。
こちらは店構えも店内も大衆食堂である。定食やカレーなども提供しているが、蕎麦は手打ちだとか。本来ならもりで行くところだが、このあともう2枚蕎麦を食う予定なので、味に変化をつけるため、温蕎麦で行くことにする。親子そばをオーダー。

温蕎麦なので手打ち…かどうかはなんとも。温かい汁で微妙な見た目や舌触りが飛んでしまい、判断つかなかった。甘汁の味は薄めで、健康にはよさそうであるが、もっと濃い方が好み。このあたりは調理担当のおばちゃんの腕にかかっている。薄切り鶏肉の味はよかった。
あと、この店は昼営業では酒を提供していない模様。ただし「おすすめボード」にいかにも酒のつまみ的なものが書いてあったので、夜営業は居酒屋的になるのかもしれない。頼めば出てくる公算大。

12:22 せい一


幌加内蕎麦食い尽くし3軒め。
交流プラザ内にテナント入居している店。この店は完全にアルコール類は置いていない。食事のみの提供。もりを注文。

これはうまい。かなりうまかった。蕎麦の香りがきちんとあり、辛汁も辛めでありながら、カツオの香りがプンと立っている。今回食べた幌加内蕎麦屋では、もっとも好みの店。
じつはここ、数年前にも一度来たことがある。当時はそんなに蕎麦に興味はなく、うまいとは感じたが、ふーん、てなもんだった。その後、乏しい経験ではあるけども、それなりにいろいろな店で食べてきたつもりではある。あらためて食べてみて、うまさを再確認。
幌加内で蕎麦なら、ここを推したい。


つづく。