uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

怪 vol.0034

文明怪化奇談 / 荒俣宏

第二回 橘氏の火葬炉
橘音二郎氏は新考案の火葬炉のデモンストレーションを行った。立会人は徳富蘆花内村鑑三、東京朝日新聞記者坂上の三人。焼かれるのは橘氏の妻で、かたわらには妻の妹もつきそっている。それは、粗悪な野焼きの炉で母を焼きトラウマを負った姉妹のために、橘氏が生涯をかけて研究した火葬炉であった。

虚実妖怪百物語 / 京極夏彦

第三回
講談社の編集殺害犯はマジ狂ってる感じの女だった。
レオ☆若葉は角川で荒俣宏や郡司編集長に報告。オウム石が連れてって連れてってと呼びかけるので持ち帰ったが、人間じゃないっぽい女の子が、石をポケットから外に出しているときだけあらわれる。荒俣はそれを呼ぶ子だと鑑定。呼ぶ子は「アシキモノガ、オバケヲホロボス」と言った。
しょうけらの相談先を迷っていた黒志郎は、ダ・ヴィンチ編集部を訪ねる。

川崎コンフィデンシャル / 恩田陸

シリーズ「失われた地図」 第二回
川崎鶴見線に乗り、工場の巨大「裂け目」をなんとか繕った三人。現場には以前にも見たような男がいた。くだんだろうか。

もどき開口 -木島日記 完結編- / 大塚英志

第九回
美蘭は半陰陽であった。男と女、陰と陽、現し世と隠り世の境となる存在だ。
瀬條機関では、サヴァンの子供たちの脳をつなげたクラウドコンピュータを導入。指揮役となる脳は、室町の生まれと称するミイラのような老人。


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『文明開化奇談』
明治期の火葬事情について。かなりグロいお話。


『虚実妖怪百物語』
怪や幽の読者で、ギリ意味がわからなくもないレベル。仲間うちでは大ウケなんでしょう。知らんがな。


『川崎コンフィデンシャル』
第二回ということで「承」の回。


『もどき開口』
前回見た春洋の死の光景は、未来だったようだ。
なにが現実でなにが妄想でなにが過去でなにが未来か、まったくもって区別がつかない。このテクストは油断ならん。