uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

風不死岳登山 その1

要旨

次の週に予定していた計画だったが、諸般の事情で前倒しすることにした。決定したのは2日前、今冬から春先にかけての大雪で遅れていた樽前5合目ゲートの開通を知ったからだ。天気もよさそうだし、行くなら今しかねえ。

計画

樽前東山経由、風不死まで縦走。そのまま樽前ヒュッテコースで下山。
そこから苫小牧に出てメシ…の予定は断念することになった。

行程

0615 自宅発

樽前5合目ゲートが開通してはじめての週末。7合目樽前ヒュッテ駐車場は早々に埋まることが想定される。入れなければ5合目に車を駐め、7合目までの林道歩きを強いられる。それは避けたい。0730の到着をめざし、0530起床、0615出発。激しい寝不足と前夜普通に飲んでいた酒の影響はいつものことだが、今回はこれにさんざん悩まされることになった。

0748 登山口


7合目に着くと、駐車場の空きは8台分になっていた。あと30分遅かったら入れなかっただろう。帰り道、5合目までの林道を歩いている人を多数みかけた。あの砂利道を歩くのはつまらないだろうな…車が来ると土煙がひどいし。
案内図を見ているおばはん4人組、東山から直に風不死岳へ向かった模様。自分が932ピークに寄り道している間に先行され、風不死岳へ取り付く手前で追いついた。このグループ、終始ぺらぺらしゃべり続けて騒がしくて仕方ない。しかもほぼ同じペースで登っているので山頂までマシンガントークに悩まされたという罠。かんべんしてくれ。
しかし騒がしいわりには軽快に登っていて、息が上がる様子もない。自分なんか息を荒らげながら汗だくで登ってこのペースなのに、大したもんだ。

0801 10分でこの景色


活火山である樽前山森林限界が低い位置にある。標高655mの7合目登山口がすでに森林限界であり、登りはじめてすぐに支笏湖をきれいに見渡すことができる。

0827 外輪山到着


休憩なし35分、休憩込み40分で外輪山へ到着。眼前に溶岩ドーム。ここから右に行くとすぐ先に東山、左に行くと樽前神社と西山方面。

0837 東山ピーク

0837 支笏湖@東山ピーク

0838 苫小牧方面@東山ピーク


休憩なし40分、休憩込み50分。
細かく休憩を取っております。どうにも体調がよろしくない。軽い二日酔い症状は時間とともに改善するだろうけど、体に疲労が残っているのはいかんともしがたい。原因はだいたいわかっていて、ジョギングと1週間分の睡眠不足の蓄積だ。激しい運動をする前は、いつも2日間ジョギングを休むのだが、今回2日前に山行を決めたのは、すでに走ったあとだった。太ももおよびふくらはぎに乳酸が残っていて力が入らない。さらにここ1週間ほど睡眠時間が平均4〜5時間で、疲労回復の足を大きく引っ張っていると思われる。仕事が忙しいとかではなく遊んでいるだけなので、自業自得ではある。
だましだまし行けばなんとかなる…かな…?

0908 風不死岳分岐


外輪山をしばらく進むと風不死岳への分岐点。右奥が風不死岳。けっこう距離あるな…足もつかな…

0936 932ピーク


932ピークに寄り道。休憩なし1時間40分、休憩込み1時間50分。寄り道というか、道迷いに近い。このピークを越えていくのかと思っていた。ちょっと先の踏み跡を進み、途中で断念して引き返し地図を確認したら、中腹ほどで分岐に入らなければならなかったことがわかった。この道はここで行き止まり。
踏み跡がもうすこし明瞭だったらもっと先に進んでいたかもしれず、危険な話だ。地図は細かく確認しなければならないという教訓としておこう。こんなことがなければ932ピークを踏むこともなかっただろうし、結果オーライということで。

0958 風不死岳へ


樽前山を離れると樹林帯が復活する。本来この高度は樹木が生育できる高度だ。
しばらく森の中を歩くと平坦な台地状の場所に出る。左側のピークが風不死岳。右は963ピークで、頂上の岩塔を巻いていく。右のピークのすぐ左にあるでっぱりはニセピーク。ルート上ではこれが風不死岳に見える。
ここから登りに取り付くと、いくつも小ピークを越えていく起伏のあるコースがはじまる。険しい岩場もあり、変化があって非常に楽しい。…体調がよければ、だが。

1126 風不死岳山頂


休憩なし2時間45分、休憩込み3時間40分。
登りを開始してすぐ、電池が切れた。ここまでは足がだるいなりにも速度を調整して登ってきたが、ちょっとした登りで心拍数が異常に上がり、息がまったく戻らなくなった。血糖値が下がっている可能性が高いが、何か口に入れる気もしない。しばらく進んでは立ち止まって息を整える、の繰り返し。水だけはがぶ飲みし、担ぎ上げてきた2.5リッターのうち1.5リッターを山頂までに消費。やっとの思いで山頂まで到着。たどりついたときは心底ほっとした…


つづく。