uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

愛とロマンの8時間コース その2

1608 スコトン岬

1609 突端から見る海驢(とど)島


フェリー乗り場からバスに乗り、スタート地のスコトン岬まで移動。このバス、トレッキングの脱落者を拾うレスキューバスでもあるようだw
駐車場にみやげ物屋件食堂があり、その先が岬。観光スポットなので、団体客などでにぎわっている。

1610 宿泊先


岬突端の手前の崖に階段が設置されていて、その下に民宿が建っている。ものすごいロケーションだ。知ってはいたが、思わず笑った。ここが今日の宿泊先。
予約するにあたっては紆余曲折があった。素泊まりプランがあるような情報だったので電話で予約したのだが、聞いてみると1泊2食つきしかないという返答。そのまま予約したが、予約サイトのプランとまったく同じ価格。サイトのほうがポイントがつくのでお得だった。電話代もかかったし。
その後、数日前になって宿から電話があり、出られなかったので翌日コールバックしてみると、どうも予約の日付が行き違っていた模様。さいわい空き部屋があったようなので再予約して事なきを得た。これもサイトで予約していれば、こんなことはなかっただろう。

玄関を入り、呼び鈴を鳴らすとスタッフが出てくる仕組み。宿泊部屋まで案内され、食事時間を聞かれる。宿帳は部屋においてある紙に記入しておく。
アメニティはひととおり揃っている。文字通り地の涯であるが、地デジも申し分なく入る。こぎれいだし、民宿としては十分かな。壁がわりと薄いので、うるさい客と同宿すると難儀するかもしれないが、この日はストンと気を失うように熟睡しちゃったので、まったく問題なかった。あとトイレは水洗ボットン。トイレットペーパーは流さずに横のゴミ箱に入れろとの張り紙があった。中国の洋式トイレ方式だ。

窓からのながめはオーシャンビュー。そりゃそうだ、周囲には海と崖しかないもの。トド島がはっきり見わたせる。運がいいとあざらしが出るかもしれない。

1618 湯小屋



さっそく風呂へ。裏口から海側へ出ると湯小屋が建っている。浴槽は2人入るのは無理がある広さで、基本1人ずつだろう。ごく普通の沸かし湯で、家庭の風呂と大差ない。ただし窓からのながめは絶品である。へんぴな場所へ家を建てちゃったお父さん、風呂だけはがんばっちゃいました的な風情。思いのほか快適で、のんびりと過ごした。

1810 夕食


指定の18時を少し回ってから食堂へ。すでに準備は整っていた。
手前左からニシンと子持ち昆布の重ね漬け、タコのマリネ、サーモンのピリ辛漬け、数の子と?(不明)の昆布漬け、生バフンウニ。奥左から海草サラダ、ボタンエビ、白身魚(不明)、イクラ、紅白ホタテ(赤いホタテはめずらしい。なかなか食えない)、昆布と鮭の重ね漬け。それとフルーツ。

毛ガニだがカニも出てきた。足のみ。もっとも肉が多い肩がない理由はのちのちわかる。

そろそろ固形燃料ものが煮上がった。ふたをあけてみると、ちゃんちゃん焼きだ。へー、これがそうか。たぶんはじめて食った。味が濃くてなかなかうまい。郷土料理なんて言われているが、自分が存在を知ったのはテレビ番組を通じてだった。それからずいぶんたっての初体験だ。いったいいつから郷土料理なのか。食ったことねえし今でもあまり見ない。地域によってかしらん。

ここでイカの一夜干しがまるごと一杯登場。うっ…ここに来てまるごとか…飲んだら食えなくなるんだっつーの。ただでさえ夜にまとまった量のメシを食う習慣がないのに。本当は酒をぐいぐい飲んで刺身でもちょこっとつまめば十分なのだ。すでに胃は食い物を受け付けなくなりつつある。これは厳しくなってきたぞ…

まだ出てきた。この形状はムラサキウニだな。オレンジの身だけつまむのだが、なかなかきれいに取り出せないので内臓も一緒に食ってしまい苦味があった。

とどめの一撃。カニ肉にカニ味噌をからめて焼き上げたもの。これを作るために肩がなかったわけだな。けっこうなボリュームだ。
もう完全に入らない。残すかどうか真剣に検討しはじめる。脳内会議の結果、1本でやめる予定だった日本酒をもう1本頼み、飲みモードに入ってちびちびとやっつけることにした。2時間近くかけ、脂汗を流しながらなんとか完食。きつい腹をかかえながらごちそうさま、と声をかけると、ご飯と汁ものは?と聞かれた。んなもん入るわけねえ!地獄じゃ…海鮮地獄じゃ…
晩飯に海鮮をガッツリ食いたいという人にはおすすめ。鮮度もよいしバリエーション豊富、しかもかなりの量です。


つづく。