uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

聖地巡礼のはずがどうしてこうなったの旅(行動自体がネタバレ)

要旨

聖地巡礼。宗教徒が宗教的聖地を巡り歩くことを言う。転じて近年では、ドラマやアニメのロケ地探訪のことを称する。今回の旅は前者の意味。北海道大盛りの聖地、喫茶マリンを訪ねる。…はずだったのだが。どうしてこうなった。
なお今回、行動自体があるミステリのネタバレとなっております。ご注意ください。

計画

札沼線新十津川へ。マリン訪問後、滝川から函館本線で帰る。

行程

06:20 自宅発

予定どおりにすっきり目覚めて、気分よく出発。結果gdgdなときに限って寝起きがいいのはどうしてですかね。2月ともなればかなり日が長くなってきており、空はうっすら藍色。夜明け前の〜紫のハイウェイ〜♪

07:18 札沼線まさかの運休


で、いきなりこうなるわけですよ。思えばこれがケチのつきはじめ。
状況を確認したところ、車が踏切から線路上を走行して立ち往生したとのこと。なんじゃそれ?ちょっと理解不能。翌日の新聞によれば、酒酔い運転の男が、吹雪で方向を誤って侵入したと供述しているとか。いやいや、この日は吹雪いてないけど。JRさんには、このクズにきっちり賠償請求していただきたい。
復旧したとしても新十津川へは接続しないようなので、ちょっと悩んだものの、往路函館本線復路札沼線で行くことにする。

08:55 岩見沢駅 出口をはばむ雪の壁


139M 札幌発岩見沢行 普通 0805札幌→岩見沢0846
札幌で1時間、岩見沢で50分の待ち。岩見沢で外に出てみようとしたら、2メートルはあろうかという雪壁に遭遇し、おっくうになる。ここ数日まとまった雪は降っていないはずだが、さすが岩見沢さん、ぱねえス。

09:15 岩見沢駅 レール展示スペース

09:15 岩見沢駅 窓枠に使用されている古レール その1

09:16 岩見沢駅 窓枠に使用されている古レール その2


駅構内で時間をつぶす。岩見沢はかつて、道内鉄路網の中心地だった。旧駅舎は不慮の火災で焼け、現駅舎が急遽建て替えられたが、再建築にあたってその歴史にスポットをあてたデザインがされ、グッドデザイン賞を受賞している。構内の一角には展示スペースが設けられ、窓枠には売るほど在庫があった古レールを再利用。カーネギー社製、カメル社製などの海外発注品にまじり、丸にSマークの八幡製鉄所製などがある。「工」とあるのは旧工務省のこと。その手のマニアには垂涎であろう。

10:40 滝川駅は吹雪


927D 岩見沢発滝川行 普通 0939岩見沢→滝川1034
滝川に到着すると吹雪になっていた。
ここから徒歩になるのだが…歩いている途中に、ふと気づいたことが…あれ?もしかして日曜定休じゃなかったっけ…?激しくいやな予感がしながらも、ここまで来て迷ってもしかたなかんべえと、半分意地で歩き続ける。

11:17 喫茶マリンまさかの定休日


うはwwwやっぱり休みwww
位置もメニューも頭に入っているので、まったく確認しなかったのがまずかった。地方の店で日曜定休はよくあることじゃん…しかも途中で気づくくらいだから俺覚えてたし…ちょっと考えれば回避できたのになあ。しっぱい。
しかたない、滝川まで戻るのもばかばかしいし、このまま新十津川へ移動しよう。

12:03 物産館 食路楽館


紆余曲折の末、新十津川にたどりついた。大盛りモードで胃のコンディションを整えているので、腹が減ってしかたない。物産館にレストランがあるのを見つけたため、ここでメシにする。
新十津川町はその名のとおり、奈良十津川村からの入植者が開拓した町。幕末に十津川郷士が盛んに勤王活動をおこなったため、規模のわりに全国的に名前が通っている村だ。明治期の大水害により一部村民が北海道へ移住した。十津川郷士の一本気な剛直さを受け継いでいるためか、現在に至っても十津川村を母村と呼び、交流を続けているという。

奈良名産の三輪そうめんと、これも奈良名物めはりずしのセットメニューがあったので注文。吹雪の中歩いてきたのでカメラが曇ってしまった。
そうめんはたぶん3輪くらい使っており、単品でも十分な量。味はごく普通の親子にゅうめん。
めはりずしがかなりデカい。爆弾おむすびと言っていいボリューム。めはりずしというと、ちんまり1口2口サイズのものしか食べたことがないが、郷土料理としてはこれが本来の姿なのだろう。半合はありそうな混ぜるタイプのおにぎりに、高菜の葉がぴっちり巻かれている。素朴な味だが、かえってそこに趣きがある。
正直、新十津川は産業・観光ともにぱっとしない町だ。275から滝川に出る通過点の印象しかない。
奈良との交流という特色があるのだから、郷土料理を前面に出してイベントを行うなどしてみてもいいのではないかと思った。

12:44 新十津川駅


5428D 新十津川石狩当別行 普通 1257新十津川石狩当別1418
574D 石狩当別発札幌行 普通 1429石狩当別→札幌1513
腹も落ち着いたので帰途へ。
新十津川駅は町外れにぽつんと建っている。通勤通学路線である札幌-医療大学間から先は、1日3本しか走っていない超ローカル路線。利用者はほぼない。浦臼まで貸切状態だった。風情を楽しみたいところだが、ビールを飲んだため睡魔が襲ってきて爆睡。あっというまに札幌着。

16:00 自宅着

徒労感に苛まれながら帰宅。

「ZZZ…」
御主人は機嫌よく、おねむのご様子。新十津川金滴酒造の地酒でねこ見酒としゃれこむ。

まとめ


交通費 2200
食費 630
酒代 450+1000
飲物等 200


合計費用 /4,480-

反省点

・毎週外出しているとたまにはこんなこともある…けども、最近ボケすぎ。

感想等

・マリンはリベンジ。ただし車で。