uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

【つぼみ画像】函館・松前史跡探訪【無料】 その5

0833 光善寺

0834 血脈桜


血脈桜は、松前城の主力品種南殿の殖木。桜は接木で増やしていくが、ここにある南殿の多くはこの桜がルーツになっている。切り倒される前日に桜の精があらわれて住職に血脈(極楽往生を保証するハンコ)を求めたため、切り倒すのをやめたという伝説がある。

0846 専念寺

0904 光明寺

0910 熊野神社


また城外に出て3社訪問。光明寺はとりわけ離れた位置にある。享保年間の大津波被害者慰霊のために建立されたとか。

松前城資料館







大手門側入口から城内に入るが、ここからは大手門に入れない構造になっている。有料資料館に金を払わなければ大手門や城の正面は見えない構造だ。せこいというか何というか…基本有料施設には入らないが、今回は入ってみることにした。入場料350円と安めなのと、天守がそのまま資料館なので。北海道で城はレアです。オリジナルは焼失しているので復元ですが。
展示物は大したことはない。松前家所蔵の美術品、日用品。参勤交代用の毛槍や陣笠、紙衣など。アイヌの首長を描いた夷酋列像

0939 天守からの景色・大手門方面

0940 天守からの景色・搦手門方面


最上階は3階。木格子の窓から外を覗くことができる。大手門側から松前港方面、搦手門側は白神岬が見える。旧幕府軍松前制圧時は、搦手から土方隊が突入した。

0943 大手門


大手門は資料館の出口になっている。この景色が、入場料を払わないと見られないわけですよ。入場料350円のうち、300円くらいはこの景色を見るためにあるんじゃないか。小さい城だが、こうしてみるとなかなかの迫力。天守の屋内構造がショボかっただけに、よけいそう思える。

0953 闇の夜の井戸

0954 耳塚


闇の夜の井戸は、主君の素行の悪さを諌める忠臣を、それがじゃまになった佞臣たちがだまし討ちにし、突き落として殺したとされる井戸。ネーミングがホラーじみてていいですな。
耳塚は、松前藩の暴政にアイヌたちが一斉蜂起したとき(シャクシャインの乱)、中心的人物だった首長シャクシャインを謀殺し、首の代わりに耳を持ち帰って埋めたという塚。
松前氏の悪行、暴虐ぶりをよくあらわしているエピソード2題。


以上で松前探訪は完了。さあ帰るよ。家に着くまでが旅です。


つづく。