uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

知内で牡蠣を食らう その1

要旨

18きっぷ冬シーズンと春シーズンにはさまれた2月は特に何もすることがない。
ちょっと温泉にでも行ってこよう。

計画

秘湯を守る会会員宿でスタンプをもらう。通年営業宿の中から知内温泉を選択。
知内はカキとニラが名物。カキはシーズンど真ん中なのでカキ尽くしが期待できる。

行程

0550 自宅発

始発特急で函館まで移動する。地下鉄が使える時間帯。0520起床、身支度して出発。

0625 特急スーパー北斗2号


JRコヒが何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も不祥事を起こした札幌函館間を走る、スーパー北斗。以前はキハ283を使用して函館まで3時間という爆走ぶりだったが、今はキハ281で3時間40分という長い行程になってしまった。まあ安全第一なので多少時間がかかっても仕方あるまい。
しかしコヒの不祥事は止まらんね。さすがに大ネタはもう出てこなくなったけど、いつまでたってもポロポロと小ネタが出てくる。叩けばホコリとはこのことだ。全社一丸となれない理由でも存在するんだろうか。たとえば労働組合極左だとか、労働組合が過激派だとか、労働組合が革○だとか。

0628 朝食



日曜早朝とあって、車内はかなりすいている。朝食に駅弁をゆったりといただく。列車が動き出す前に食ってしまうフライング駅弁。
今回は季節限定冬御膳にしてみた。わりとボリュームがあり、味も悪くない。値段も「駅弁価格にしては」という但し書きつきで良心的。

1021 函館駅


5002D 札幌発函館行 特急スーパー北斗2号 0636札幌→函館1014
定刻どおり函館着。この日から道東は大荒れで、羅臼では180センチも積雪して町が孤立する事態になる。札幌でも低気圧の影響が出て、この時間にはそろそろ吹雪になっているはず。しかるに函館では青空が広がっている。いまさらだが、北海道は広い。

1039 快速松前


知内は廃駅になっているので、公共交通を利用して行くにはバスしか方法がない。函館駅前ターミナルから、松前行の快速バスに乗車する。函館市内を出るとバス停を通過しながら木古内まで快速運行し、木古内江差間は各停となる。
当初の予定では旧知内駅、現道の駅しりうちで下車してレストランで昼食のつもりだったが、朝食の駅弁が意外にヘビーだったのでコンビニおにぎりを調達。バス車内で軽く補給していく。ほら、腹減らしとかないと宿の夕食が入らないし。

1300 知内温泉


函館バス 快速松前号 1038函館駅前ターミナル→湯の里温泉入口1242
宿まではバス停から1km徒歩15分。道の駅しりうちから歩くと4km1時間なので時間的にちょうどよかったのだが、最寄バス停まで乗ってきたので早く着きすぎた。部屋の準備ができてなかったら先に風呂に入らせてもらおうと思ったが、特に問題なかったようだ。すんなり部屋に案内された。
開湯800年という北海道最古の温泉。鎌倉時代のことですよ。歴史もすごいが泉質もなかなからしく、床に成分がびっしり堆積している写真を見たことがある。建物は建て替えられていて、まあまあきれい。



部屋はこんな感じ。洋室ツインかあ。これは意表を突かれた。和室もあるようだけど、この日は一人客が2組だけだったので広い部屋を割り当てられたみたいだ。でも個人的には和室のほうが落ち着くけどねw

設備は金庫、テレビ、ベッドサイドによくある時計とラジオがついているテーブル、など。部屋内にトイレと洗面台あり。温泉宿にしてはアメニティ豊富。洋室だし、まんまホテルのようだ。山奥の一軒宿なので窓からの眺めはない。駐車スペースが見えるだけ。まあ特に問題はない。ガムテが置いてあったので夏場はカメムシが出ると思われる。

1345 上の湯



さっそく風呂へ。この宿は内湯が2つ、露天がひとつある。こちらは上の湯と呼ばれる、旧舘にある内湯。4時から21時まで利用可。析出物が床にびっしり堆積している。すげえ!写真でみたとおりだ!湯は上のほうから打たせ湯風にどぼどぼ掛け流されている。落ちてくる間に湯温が下がる仕組みだろう。道南方面は異様にあつ湯を好み、ここも湯温が高いという話だったが、こちらの浴槽はそれほどでもなかった。
源泉が5本あり、それぞれ微妙に泉質が異なるらしい。無加水無加温源泉掛け流しで、いずれも鉄分を多く含み、湯は赤茶色に濁っている。ここは飲泉可で、ほんのり塩分を感じるやわらかくて飲みやすい湯だった。
注意点として、ボディソープはあるのだが、シャンプーが設置されていないことがある。宿泊者は部屋のアメニティにシャンプーとコンディショナーがあるので、持って行くべし。日帰り客は自分で用意していくしかない。
ちなみにこのときはシャンプーがなくて困った。あとで部屋を調べたらアメニティの中にシャンプーがあったというね。

1356 ひとやすみ


いったんあがって部屋でひと休み。もちろん麦芽飲料をいただく。至福のとき

1539 露天


ひと休みしたあと、24時間利用可の下の湯へ行く。地元民の日帰り客でにぎわっていたが…あつい!湯がとんでもなくあつい!数分も漬かっていると体が赤くなるほどのあつさなのだが、地元のじいさん平気で漬かってるし。うわー出た。これが道南クオリティ。水道あるんだから埋めればいいのに、誰も埋めようとしない。
休みながら何度か漬かってみたが、アホみたいにあついし混んでいるので早々に退散。露天へ移動した。
露天は浴室とつながっておらず、服を着て移動しなければならない。中庭的な位置に道がついているので、サンダルにはきかえて浴槽まで行き、脇にある脱衣スペースで服を脱ぐ。冬場で雪が降っていたりするとかなり寒いかもしれない。ちなみに完全混浴。
屋外だということもあってか、常識的な湯温だ。高温を好む地元民は来ないので、ここではゆっくり過ごせた。もう少しながめがよければ言うことはないのだが。

1805 夕食


3度も温泉に入って湯疲れが来たか、部屋に戻ってから爆睡。目がさめるとちょうど夕食の時間だったので、食堂に行く。
角煮、茶碗蒸し、マコガレイの煮付け、松前漬け、酢牡蠣、ブロッコリの和え物、お造り4点(ホタテ、マグロ、白身魚(マコガレイ?)、アワビ)、わさび漬け、香の物。マコガレイはカキ、ニラと並ぶ知内の特産品。この煮付けうまかった。


後出しでカキフライ。タルタルソースではなく普通のソースだったのがちょっと残念。そのうち固形燃料物が煮あがったのでふたをとってみるとカキの陶板焼きでございます。来ましたなあ、もくろみどおりのカキ尽くし。ご飯は炊飯ジャーから自分でよそう方式で、例によって食べなかったのだが、もしかしたらカキ飯だったかもしれない…それなら一口くらい食いたかったなあ。確認しておけばよかった。


他に客がいなくてなんとなく頼みにくかったので、食事中は冷酒1本のみ。家から焼酎をもってきていたので、部屋に帰ってテレビを見ながらちびちびと飲む。なんとなく寝そびれて、就寝したのは深夜1時くらいだった。


つづく。