uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

史記 武帝記(二) / 北方謙三

張騫は西域から奇跡の生還を果たし、司馬遷は史官になる。
軍臣単于は病死し、跡を伊穉斜(いちさ)が継ぐ。
衛青は戦勝を重ね大将軍に登り詰め、霍去病は将才を認められ将軍となる。

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霍去病が存在感を増してきた巻。
苦労人の出来杉君、ともすれば辛気臭くも感じる衛青と対象的に、若くエネルギッシュで、まぶしいほどの才能にあふれおり、一方で若いがゆえの危うさもちらちらと見え隠れしている。
このあたりの、魅力的な人物の描き方はさすがだ。

中盤までは霍去病が主人公で進んでいくのだろう。終盤は李陵が主人公かな。