uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

十勝岳登山 その1

要旨

9連休旅プラン第3弾。
100名山十勝岳に登る。

計画

望岳台コースで十勝岳へ。あわよくば美瑛岳縦走。

行程

03:50 自宅発

またしても3時起き。はげしく眠い。
遅い夏休みを兼ねた9連休、100名山3連続制覇を思いついたものの、達成できるとはあまり考えていなかったw 宿をとっていた雌阿寒岳と黒岳はマストで考えていたけど、旭岳からの縦走は天気次第だったし、今日の十勝岳疲労度次第だった。マメに運動してれば体力ってつくもんだな。まあ今回は撃沈したわけですがw

06:29 登山口


桂沢湖経由、抜け道で富良野市街をパスし上富良野から望岳台へ。
山頂は…おおう、完全にガスってる。3度目にして、そうそう眺望には恵まれない。

07:27 避難小屋


十勝岳避難小屋。数日前に遭難騒ぎがあったばかりだ。山を知り尽くした人でも、悪天候になればいつ遭難するかわからない。ニンジャで固めたパーティもグレーターデーモンに会えばどうなるかわからない。…ちょっと違う。

08:11 美瑛岳

08:11 十勝岳方面

08:12 美瑛市街に浮かぶ雲


溶岩流の上を走る登山道を登りきり、火口原へ出る。ここから道は平坦になる。
美瑛岳が秀麗な姿を現し、十勝岳はガスに沈んでいる。振り返れば美瑛市街は晴れ渡り、上空に雲が浮かんでいる。この日は、ここより高度を上げるとガスの中。景色を楽しめたのはこのポイント以下。

08:27 一瞬姿をあらわした十勝岳


火口原の終点近くで十勝岳のガスが一瞬晴れた。登山道は崖のような場所まで続き不明瞭になっているが、要するに崖の直登が待っているのである。肩までまっすぐよじ登っていく。こういう登りは、怖いけどおもしろい。ギリでおもしろさが怖さより勝つ勾配。

08:58 十勝岳山頂


2時間半で登頂。完全にガスの中ですよ。あーあ。
山頂は岩場で、まだ時間も早いためそれほど混み合っていない。岩に名前を刻んでいる「馬鹿の名簿」が目立ったが、気分が悪いので無視。しねばいいのに。

09:14 上ホロ方面のガスが一瞬晴れる@十勝岳山頂


かなりの寒さの中、一縷の望みでガスが晴れるのを待ち粘ってみたが、ほんの少しのあいだ上ホロカメットク山方面が晴れただけだった。恵まれないときはこんなものだろう。

09:21 山頂に住むノネズミ(種類不明)@十勝岳山頂


出発準備をしていると、さっきからチョロチョロしていたノネズミがベストポジションに現れたので撮影。餌となる草木の実も昆虫もまったくない山頂、おそらく登山客に愛想をふりまいて餌をもらっているのだろう。実際、中国四国方面と思われる訛りのおっさんたちが餌を与えていた。人間の食い物なんか食ってると長いことはないと思うのだが、そのぶん天敵もいないわけで、生存戦略としては間違っていないかもしれない。
ちなみにおっさんたちの会話。
ナキウサギじゃ、ナキウサギ
「ネズミじゃろ」
「シッポ長いからネズミ」
ナキウサギ言うときゃわからんて」
笑った。


さて、計画ではあわよくば美瑛岳縦走と考えていたのだが、ここまでで足をほぼ使いきっている。やはり9日でロングドライブ込みの3山制覇は、自分の体力の限界だったようだ。展望も望めないため、縦走はすっぱりあきらめ、下山することにする。


つづく。