uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

眼球譚 / ジョルジュ・バタイユ

眼球譚(初稿) (河出文庫)

眼球譚(初稿) (河出文庫)

あらすじ。
ぼくとシモーヌの変態プレイの数々。

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これはひどい。性的な意味で。

テーマとしてはエロティシズムと死の対比。だがあえて言おう、ブンガクに名を借りたエロ小説であると。教養人がもっともらしくエログロを書いたらこうなる。
ひどいという話は常々聞いていたが、こりゃ本当にひどいわ。芸術史的にはシュールレアリズムなどと関連があるらしいが、そんなコムズカシイことはブンガクカンケイのみなさんにおまかせしたい。印象としては昭和鬱系エロマンガの世界。

今も昔もサブカルはエロから始まるってことですかね。エロマンガ時代の御茶漬海苔の、グロ・エロ比率を逆転させると近い。