uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

アポイ岳登山2013 その1

要旨

北海道の夏山シーズンはまだ1か月は先。しかし例外的に、この時期でも本格的登山が楽しめる山がある。例年ゴールデンウィークに山開きするアポイ岳。今年も行ってみよう。

計画

去年とまったく同じ行程。

行程

0545 自宅発

原チャリ出動。乗り継ぎの関係で食事事情がよろしくないので、がっつりカロリーをとっておくべく、松屋で大盛り牛めしを摂取。久しぶりに食ったが、やっぱり松屋はイマイチ口に合わない。おとなしく朝定食にするか、多少遠回りでも吉野家にしておけばよかった。

0614 朝の札幌駅


北口駐輪場に原チャリをとめて札幌駅へ。なんとなく撮っておいた朝の駅画像、帰りのちょっとしたハプニングと対になった。

1122 様似駅


3852M 札幌発新千歳空港快速エアポート62号 0633札幌→北広島0650
2726D 札幌発東室蘭行 普通 0652北広島→苫小牧0746
2225D 苫小牧発様似行 普通 0800苫小牧→様似1119
4時間50分の乗車時間。寝たり車窓を見たり本を読んだり。半分くらいはうとうとしていただろうか。遅い桜がちょうど見ごろになっているので、様似行はそれなりの人数が乗車している。JRも人出を見込んだか、3両編成だったので、それほど混んではいなかった。静内で半数以上が下車。自分も桜を見に行くという手もあったな。

1205 登山口


JRバス 様似営業所前発岬小学校前行 1135様似駅→アポイ山荘1143
鉄と思われる十数人が様似まで到着。そのうち7〜8人はバスでえりも岬に向かうようだ。しかし風体や雰囲気で鉄だとわかる、ってのはどうだろう。とりあえず風呂には入っておいてほしい。
苫小牧駅の15分接続待ちはトイレタイムでつぶれた。静内の15分停車中に駅弁めいた何かがあれば買っていこうと思っていたが、特にめだったものはなかった。様似のつぶめしは去年食った。というわけで、今年は登山口手前の公園で、行動食のおにぎりを食べて昼食その1とする。
腹ごしらえをし、準備を整えてクライムオン。入林届を見る限り、かなりの人数が入山している模様。

1222 フイリミヤマスミレ

1227 エゾムラサキツツジ


入山直後に第1植物発見。さすが花の山、今年も雑草のように咲いている。ただ、去年のほうがたくさん咲いていた気も。今年の春は寒かったので生育が悪いと思われる。桜の開花ペースと同程度だとすれば、1〜2週間くらい遅れているのじゃないかな。

1239 クマ除けの鐘


登山道には、あちこちに鐘が設置されている。これ、けっこう大きな音が出るのだ。整備されている山ならではで、アポイ岳以外では見たことがない。行政が整備に金を出してるから行き届いている。大量の人間が入山するアポイ岳旧道にはクマも寄り付かないと思うんだが、もっとクマの多い山に設置してくれないものか。各自治体は山を整備すれば小金を持ってる団塊世代が大挙してウハウハだぞ。と無責任なことを言ってみる。

1248 五合目休憩小屋からアポイ岳を望む


5合目まで45分。ここから馬の背まで急勾配のきつい登りが続くので、小休止しておく。去年は死ぬ思いをしたからな。
アポイ岳は標高810メートルという低山だが、登山口が82メートルの高度にあるので730メートルの高度差を稼がなければならない。ヘタな1000メートル級よりぜんぜんつらい。本格的な登りになるのは4合目からで、それまではなだらかな登り。5合目からは急登で一気に高度を稼ぐ。危険な箇所がなく、かなり整備されており、かつ低標高なので入門・初心者向けにカテゴライズされているが、この登りはなかなか手ごわい。しかも春先の、筋力心肺能力が衰えている時期なので、なおさらだ。

1257 アポイアズマギク・1

1257 アポイアズマギク・2


5合目で休憩していると、ガイドを先頭に下ってきた団体が、花を見つけたと大騒ぎで群がっていた。5合目から数歩登った岩場を見ると、アポイアズマギクが咲いている。なんだ、ヒダカソウでも見つけたのかと思った。でも、これも希少品種で、レッドデータブック入りしている絶滅危惧種
登山道真ん中の岩場に小さい群落ができており、つぼみ状態の花もたくさんある。踏みつけに注意だ。というか撮影してたら踏みつけそうになった。あぶない、あぶない。

1310 …だそうです。


複数の地質がぶつかっている場所だということだろう。地質学に興味があると、おもしろいのかもしれない。要は、こんな岩場が延々と続いているということです。


つづく。