uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

新幹線札幌延伸決定記念 並行在来線および江差線の旅 その1

要旨

北海道新幹線幌延伸着工が決定した。また、新青森〜新函館間開業まであと3年となった。
開業すると経営分離される並行在来線区間、および江差線に乗ろう。

計画

とにかく道南ルートを乗り潰す。江差で1泊。

行程

06:30 自宅発

とはいえ工事期間は20年であり、五稜郭から先の区間以外はあわてて乗る必要ない。つーか20年てなによw 自分が生きてるかどうかすらわからんぜ、いや冗談抜きで。どっちかというと、あわてて乗っておくべきなのは北斗星トワイライトエクスプレスだろう。いや、はまなすの方があぶないか。万一廃止決定となると、激混みになるのが目に見えてる。

07:53 小樽駅前のようす


124M 岩見沢発小樽行 普通 0705札幌→小樽0750
札幌小樽間は経営分離後もコヒの運営になる。採算が見込めるからだ。普通に通勤通学電車であり、平日朝の快速などはかなり混雑している。黒字路線だけ手元に残すというのもどうかと思うが、慢性的赤字経営のコヒなので仕方なかろう。

11:16 まんべくんおでむかえ

11:17 長万部駅


2932D 小樽発長万部行 0807小樽→長万部1113
函館本線長万部へ。3時間以上かかる長距離普通列車だが、長万部から特急を利用する人や、倶知安からの利用者などもいて、この路線はいつも混み合う。グループ客が多いのも特徴。2両編成ほぼ満杯。となりの席に乗ってきた家族連れの子供が奇声を発して難儀したが、ちょっと尋常じゃない感じだったので、軽い障害があるのかもしれない。それはまあしょうがない。
長万部で降りるとまんべくんがおでむかえ。問題発言で自粛中だったツィッターも再開したようである。うむ、公的な場所でのイデオロギーを含む発言には気をつけるのだぞ。言い聞かせておく。
どうも長万部まんべくんが当たって最近調子に乗っているようだ。駅前の観光案内所の前を通るときちらっと中が見えたが、係員のおねいさんがコタツにあたって鎮座し、ノートPCを開いていた。ほう、これはおもしろい。発想の柔軟な担当者がいるのだろう。どうせならもっと斜め上路線で突き抜けていっていただきたい。

11:26 長万部温泉ホテル


長万部といえば必ず突き当たる2時間の壁。ここをどう過ごすかが、道南方面のキモである。今回はあえて王道のモデルケースを選択した。つまり、温泉とかにめしだ。それも、もっともベタな場所で。
まずは温泉。料金のわりに豪華な食事と、湯の質のよさで有名な宿。長万部温泉ではまず最初に出てくるだろう。ナトリウム-塩化物泉。源泉掛け流し。

ちょうど無人だったので大浴場を撮影。中程度の湯船と小さい湯船がある。小さい方は源泉がそそがれている高温湯。大きい方が高温湯から湯が流れてくる中温湯。長万部温泉は湯が熱いことでも有名で、高温湯は46度くらいあると思う。あがる間際に入ってみたが、1分ともたず、出るときに立ちくらみしかけた。中温湯でも温度高めで、43度くらいはありそう。成分の濃い高張泉であり、がまんして長湯すると湯あたりしかねないので注意が必要だ。湯の色は薄い笹色。味はかなり塩辛く、海水に近い。若干の硫黄臭あり。
施設の老朽化は否めないが、湯の質は最高。420円と入浴料も安く、地元民の利用も多い。待ち時間の立ち寄りには最適。
あと巨大な温泉犬がいたことも特筆しておきたい。宿の玄関でやる気なくねそべっていたので頭をなでくり回してきた。あの犬の種類はなんだろうか?

12:27 和風レストランかなや


長万部駅でベタな食事といえば、合田でそばを食うか、かなやでかにめしだろう。どちらも駅弁で有名だ。今回はかにめしを食してみる。
駅徒歩1分、合田そば店のはす向かい。駅弁販売所のとなりに、落ち着いて食えるレストラン形式の店がある。車利用ならドライブインが便利だし、特急なら駅弁を買って車内で食べたいところ。客層は各駅利用の観光客が多いのではないかと推測。メニューはかにめしのほかに、丼ものやそば、ラーメンもある。せっかくなので、茶碗蒸しやサラダなどがつくかにめしセットを注文。これで1400円。はっきり言って観光客価格だ。

炒りつけたカニ肉がご飯の上に散らされ、錦糸卵と煮付けたしいたけ、グリーンピースカリカリ梅干しが乗る。駅弁と同じ構成。
食べ始めてから気づいたが、自分正直、甲殻類に対してありがたみを感じない方だ。嫌いではないが特に好きでもない。カラつきなら食うのがめんどくさいので積極的には食わないくらいだ。ほぐし身なのは食べやすくていいのだが、炒りつけた感じがぼそぼそしてイマイチである。
セットのサラダはまあ普通にうまい。ただ、味付けがマヨネーズというのはどうだろう、チープ過ぎないだろうか。
茶碗蒸しは北海道仕様。銀杏のかわりに栗の甘露煮が入っている甘い茶碗蒸し。本州の人はギョッとするだろうが、北海道の茶碗蒸しは甘いのである。甘すぎる茶碗蒸しは嫌いなのだが、これは甘さひかえめでうまかった。
それとみそ汁も、三つ葉がたっぷり入っていてうまかった。
やはり駅弁というのは、車中で景色を見ながら食すシチュエーション補正があってこそだ。1000円以上払う価値は、そこにある。
そんなことを再確認した次第。

16:12 五稜郭駅


2844D 長万部発函館行 普通 1328長万部五稜郭1606
五稜郭で下車。函館で乗り換えてもいいのだが、乗り継ぎ時間が10分しかないのでせわしない。五稜郭で降りれば20分ほど時間がとれるので、体を伸ばしておく。
駅舎は外装工事したらしく、小ぎれいになっている。

16:16 クッキングショップ大林


五稜郭周辺を散歩。すぐ近くに地元民で賑わう惣菜店がある。手羽先のカラアゲがうまいと地元で有名な店だ。逆に言うと、地元民以外にはほぼ無名。
ちょっと中をのぞいてみたら、ムクムクと誘惑が沸き起こり、ついカッとなって手羽先を購入してしまったw
食うときはアホみたいな大盛りを平気で食うが、いったん血糖値が上がってしまうと食物を受け付けない体質なのである。大盛りを食うときはいつもスピード勝負だ。
これだけまとまった量の間食をしてしまうと、別に夕食をとるのは不可能。自動的に、宿で手羽先を食って終了ということになった。しっぱいしたw 江差でなにか食う予定だったのだが、宿で惣菜はさすがに侘しいw

19:01 江差駅


124D 函館発江差行 普通 1627五稜郭江差1858
青森へ抜けるのに乗り継ぎのよい時間なので、わりあい混んでいる。木古内で海峡線に乗り換える人と江差方面へ向かう人が半々。ほとんど鉄。終着江差はしんしんと雪が降っており、最果て感が増してテンションがあがる。江差で降りた鉄は2〜3人。残りは来た列車の折り返しで函館へピストンする模様。
降りたとたん、地元JKが軽い浜言葉を話しているのを耳にし、感慨にふける。道南の言葉は東北や津軽の影響を濃く受けており、わりあい標準語に近い北海道弁としては、かなり荒っぽい方だ。年寄りに早口でしゃべられるとまったく聞き取れないほどである。はじめて聞いたときは、広島に行ったときJKが「〜じゃけぇ」的な話し方をしており「菅原文太かよ!」と心の中で突っ込んだときと同じくらいの衝撃をうけた。

19:17 宿


江差駅は市街地から徒歩15分ほどの場所にある。なぜこんな遠くにあるのかはよくわからない。ちなみにバスターミナルも徒歩1時間弱の位置にあり、今回北海道最西端駅である上ノ国駅訪問をあきらめざるを得なかった。

宿の選択には特に意味はない。ネット予約できて手頃だっただけだ。宿泊部屋は、ごく一般的なビジホ仕様。やや壁薄め。

五稜郭で買った手羽先カラアゲで夕食とする。さすがに冷えているが、しっかり味がついていて、冷めてもうまい。もちろん温かいうちに食べるのがベストではあるが。なかなかボリュームもあり、8本入りで525円はまずまずの値段か。


つづく。