uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

新幹線札幌延伸決定記念 並行在来線および江差線の旅 その2

07:04 朝食 和定食


6時起床してシャワーをあび、宿の朝食。一般的な和食膳。
起きて外を見た時点では、意外に雪積もったなあくらいの感想だったのだが、宿の人が話しているのを聞くに、江差的にはびっくりするほどの大雪らしい。まずい、豪雪都市に長いこと住んでいるので感覚が麻痺しているw つーかもっと雪の多い倶知安岩見沢の人が聞いたら鼻で笑うぞw
なんて余裕ぶっこいてたら、このあと雪でひどいめにあうわけだが。

08:37 鴎島をバックに浮かぶ開陽丸@北前坂


本当は始発で函館へ戻るつもりだったのだが、前夜侘しい夕食をとっているうちに考えた。せっかく江差にいるのに、このままピストンしてはもったいなくないか…?ということで急遽、開陽丸と鴎島の砲台跡へ行ってみることにした。開陽丸は何度か見ているが写真をとったことはないし、鴎島には行ったことがない。
朝食前の散策も考えたが、この時期の北海道は日の出時刻が7時すぎなのである。なぜかヘッドランプを持ってきた、というかザックに入れっぱなしになっていたので探索できないことはないが、起きるとびょうびょうと風が鳴っていたので、さすがにあきらめた。

08:44 開陽丸


榎本武揚ら旧幕府海軍が新選組残党土方歳三らを収容し、蝦夷国の立国をめざして上陸した際の旗艦。補助機関つき帆船軍艦である。本物は江差沖に沈んでおり、これはレプリカ。内部は有料の資料館になっている。
戊辰・箱館戦争あたりの事情をつらつら書くと司馬史観に毒された自分が顔を出すので自粛しておくw

08:47 奇岩・瓶子岩


津軽海峡から檜山西部にかけての海岸線はなだらかな砂浜が多いが、北海道日本海側によくみられる崖が海に落ち込んだ荒々しい地形も点在する。鴎島は典型的な陸繋島で、侵食のすすんだ岩島と、砂が堆積した江差の浜辺がつながっているかたちだ。江差から歩いていくと、砂浜に奇岩がぽっかり佇立しているようにみえ、不思議な光景である。
さて、ここから鴎島に登っていくわけだが、上は強風が吹きさらした吹雪。さらに除雪が入っていなく、トレースもついていない。まさかの膝下ラッセルですよ。ちょw 今日はそんな装備じゃないんですけどw 靴はいちおうミドルカットのトレッキングシューズだが、そこまで防水性能のない安い靴。スパッツは持ってきてないので裾から雪入り放題。なにより動きにくいことで定評のあるジーンズをはいてる。しばし悩むが、えーい、行っちまえ。シューズの紐をぎっちり絞って進む。

08:58 荒々しい海岸線


09:02 弁慶の足跡


波に侵食された外側の海岸線。勇壮な景色である。北日本に行けば偏在している義経伝説がこんなところにもあった。
そろそろ雪が靴の中に入ってきた。こ、これは厳しいw 階段の歩きにくさといったらない。半端に露出した部分より、いっそ膝下まで積もっているほうが段差を無視できるので歩きやすい。

09:05 キネツカ台場跡

09:06 クブレ鼻


最南端にある岬と、旧幕府軍砲台跡。新政府軍との砲戦が行われた史跡。クブレ鼻は磯釣りの名所らしい。
風が強くて耳が痛くなってきたw 凍傷になるw ニットキャップも持ってきてない。ダメダメじゃん。

09:07 雪にけぶる江差市街@砲台跡付近


南端を制覇していったん戻ろうとすると、江差市街が雪煙につつまれている。
いや、こりゃだめだ。撤退しよう。北端にもうひとつ台場があるのだが、積み残し。当初は予定してなかったコースだし、惜しくはない。このコンディションじゃ装備整ってないと厳しいってw

09:31 横山家


無事生還し、靴の雪を払ったあとに市街へもどる。溶けてしまった雪が足を濡らし、さんざんな状況だ。ジーンズのすそもぐっしょりと濡れている。濡れたデニムはやっかい極まりない。
幕末つながりで護国神社を訪問しようとしていると、横山家の前を通った。築百数十年という旧家で、にしんそばが名物。別途入館料が必要。

09:42 護国神社


坂を登って護国神社へ。戊辰戦死者の墓があるらしいのだが、雪にうずもれていた。というか雪捨て場になってるw うやまえよw 冬季は観光客もいないから、こんなもんだろう。北海道の観光は基本的に冬場はやる気がない。

09:52 五勝手屋本舗


そろそろいい時間なので駅へむかう。五勝手屋本舗を発見したのでネタを仕込んでおく。


つづく。