要旨
去年のGWは五稜郭へ桜を見に行ったが、まったく咲いていなくて残念だった。リベンジしよう。
…という趣旨で計画したのが1か月前だ。5月に積雪するほど寒いなんて予想できるかよ!宿はとってあるし、史跡めぐりでもしてくるか。
行程
0430 自宅発
天気は悪いけど渋滞するに決まってるので早朝出発。
最高気温ひと桁の気候で早朝の峠越え。スタッドレスじゃないと危険だ。タイヤ交換しようしようと思いつつ先送りしていたのが、結果的によかった。夏タイヤに替えていたら太平洋岸を回らざるを得ず、1〜2時間多くかかるところだった。
なお今回の日記タイトルですが、「混浴+画像」で検索してミラーに来る人がいるわけですよ。おまえの求めているものは俺の日記にはないわけですよ。そこでこうしてみました。どうなるか楽しみです。よい子はセーフサーチをオフにしてつぼみ画像を検索してはいけません。ちなみに自分のハンドルネームを画像検索してもおもしろいことになります。
0844 五稜郭のようす
というわけでさっくり函館に到着。市内に入ったころからポツポツと雨が降り出している。降っていなかったら、複合ショッピングセンターの駐車場をこっそり借りて、自転車で市内を回るはずだった。同じルートを車で回ることにする。
情報どおり五稜郭の桜はまだ一輪も咲いていない。見たよ!この光景去年も見た!
0858 土方歳三最期の地碑
自転車だとフットワークが軽いから、こういう細かいところを拾っていこうと思ってたんですよ。箱館戦争最終局面、新撰組残党らと旧幕府軍に加わっていた土方が、新政府軍の銃弾に撃ちぬかれ戦死を遂げた地点。とはいえ、諸説あるらしいが。
碑には花束などが置かれている。置いているのは、おそらく歴女の方々。ここに来たときも、ひとり熱心に拝んでいらっしゃいました。いやいやいや、墓じゃないんだからw 自分は司馬信者だし『燃えよ剣』は工房のとき夢中になって3回くらい読んだが、偶像化する心理はよくわからん。
0925 登山口
予報では午後から雨は上がるらしい。どっちにしろ眺望は見込めないので、先に函館山を探索してみる。下界におりて止んでいたらチャリ出動だ。
ロープウェイ乗り場からすこし登り、観光道路の途中に登山者駐車場。準備をすませ、もっとも一般的な旧登山道コースに入る。装備はトレッキングシューズ、スパッツ、雨具、飲みかけのペットボトル。まあこんなもんだろ。むしろ大げさ。雨模様じゃなければスニーカーに手ぶらで行ってもいいくらいだ。
0948 ガスに浮かび上がる山頂
登山道は何度か観光道路と交差しつつ続いている。かなり広くて、雨が降っていたのにぬかるみもない。斜度もほとんどないので非常に登りやすい。登山というより林道歩きに近い。クマはいるわけないので緊張感もない。
7合目あたりでガスの向こうに山頂が見えた。大きな展望施設が建っている俗っぽい山頂だが、こうして見るとなかなか幽玄な雰囲気が出ている。
0958 山頂
7合目で観光道路にぶつかると広い駐車場があり、そこからコンクリの階段になる。コース中で一番きついのは、この階段。そのくらい楽なハイキングコース。所要時間30分。
ロープウェイ山頂駅を出た位置に撮影スポット。うん、まあ何も見えないよね。わかってた。
1021 御殿山第2砲台跡
山頂で少し休憩して、要塞跡めぐりに出発。陸繋島である函館山は1島1山ではなく、複数の山の集合体でできている。函館山という名の山は存在せず、山塊群の総称が函館山だ。明治期から太平洋戦争にかけて山全体が要塞化され、見晴らしのよいそれぞれのピークに要塞時代の遺物がのこされている。
まずはつつじ山にある御殿山砲台跡(御殿山は函館山の最高峰)。旧式榴弾砲が据えられていたらしい。第2砲台とあるからには第1砲台もあるわけだが、第1砲台は7合目駐車場の地下から続くトンネルの先にあり、トンネルは立ち入り禁止、砲座はすでに埋め立てられているとか。
1030 入江山高地観測所跡
千畳敷コースをしばらく行くと入江山へ入る道がある。山頂部に高地観測所跡。地下構造物もあるようだが立ち入り禁止。ここに来る途中には練習用砲台の台座も遺されている。
1049 弾薬庫
入江山から引き返し、観光道路をしばらく降りていくと薬師山コースの分岐点がある。こちらのコースは道が狭く、すべりやすい木階段があったりして、多少なりとも登山道っぽい。
薬師山山頂部に砲台跡。弾薬庫などの構造物も残されているが、やっぱり立ち入り禁止。なかなか立派な廃墟っぷりだ。往時の姿が想像できるほど状態よく保存されている。明治期の陸軍歩兵がここを走り回っていたわけだ。胸熱だ。士官は長州弁、兵卒は東北弁だったりしたのだろうか。
1051 薬師山から見えるロープウェイゴンドラ
薬師山からはロープウェイのゴンドラがはっきり見える。肉眼では人の姿もはっきり視認でき、おそらく向こうからも見えるんじゃないだろうか。手でも振ってみたらよかったか。
1111 下山
薬師山コースから旧登山道コースに合流し、そのまま下山。
時間もあるし、どうせなら全山制覇すればよかった。入江山で引き返すか進むかが分岐点だったが、腹が減ってきたし行動食も持っていないので、このルートをとった。山頂施設で何か食っておけばなあ。まあ次に登る理由ができた、ということで。
1149 マル米食堂
ゴールデンウィークの函館朝市周辺。いくら記録的な悪天候で客足が落ちているとはいえ、混んでいないわけはない。道路は渋滞しているし、駐車場をみつけるのもひと苦労。朝市駐車場なんて長蛇の列になっている。昼食ポイントも同じだ。混んでいない店はないし、有名店には行列ができている。
だが、昼食難民化の心配は無用。絶対に観光客の来ない店がここにある。ボリューム、味、ともに定評のある、地域密着系食堂だ。観光客は来ないが、地元客や出前などでにぎわう店。
狭い店内はカウンターがメインで、2人がけテーブル3席と小上がりがある。テーブル席のひとつは1人しか座れない位置。老夫婦が厨房に立ち、ご主人が調理担当。
おすすめメニューは黒板に書き出されており、その中からホタテフライ定食を注文。
先客2組はすでに食事中だったが、出前注文が入っていたらしく、しばらく待って配膳。めしつぶがいろんなところについているw いい意味で雑だw
ホタテはひも付きのものが丸ごと1枚フライになっており、けっこうな大きさ。女性の手のひらくらいの大きさはある。ご飯が半合強〜1合弱くらいなので、おかず量としてのバランスはとれているだろう。つけあわせは昭和の食堂定番、ナポリタンとキャベツのマヨネーズ添え。
味については特別書くようなことはない。普通にうまい。ボリュームも十分。価格もまあこんなところだろう。突出したところのない、だが安定感のあるレトロ食堂。
観光客相手の有名店を避け、地元の人たちが常食している店で食ってみたい。それもまた旅の楽しみ方のひとつ。むしろ有名店なんて一度行けば満足し、リピートすることなんてほとんどない。そういう、自分のようなへそ曲がりな方にはお勧めの店です。
つづく。