- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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遺伝子情報調査会社につとめる泉水には、父親の違う弟、春がいた。母親がレイプされて妊娠した子で、両親は堕胎せず、産んで育てた。泉水と異なり、美しい容姿と芸術の才能を持って生まれた春は、いわゆるグラフィティアートの落書きを消すことを生業にしている。そして彼は、出生のせいか、性的なものを嫌悪するところがあった。
仙台ではここのところ、放火事件が相次いでいる。「兄貴の会社が放火されるかもよ」謎めいた春の言葉で事件を調べ始めた泉水は、事件がある法則に従って発生していることに気づく。
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一時期多少話題になってた記憶があり、映画化もされていたはず。重いテーマをさらりと軽くスタイリッシュに扱う、伊坂らしい作品。
最初から最後まで伏線張りまくりなのにボンクラな自分は大ネタに気づきませんでしたとさ。小ネタは誰が読んでもバレバレかとは思いますが。
あいかわらず読後にはさわやかな印象以外の何者も残らない。これはこれでひとつの芸風なので、この道を突き進んでいただきたい所存。
いやー本当に何も感想がないや。おもしろかったです、読んでる間は。