uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

怪 vol.0036

文明怪化奇談 / 荒俣宏

第四回 眼球の写真
日露戦争の戦後補償で弱腰を見せる政府に対し民衆が暴徒化。深夜起こった暴動のなか、その風景を煌々と照らす大きな光球が打ち上がり、それに向かって発砲する将校があった。その光景を見た朝日新聞鈴木拓馬記者が逮捕されるが、軍はその身柄とひきかえに、宣伝報道としての従軍写真と夜間撮影機材の開発協力を朝日新聞社にもちかけた。
釈放された鈴木拓馬は、鹿島清兵衛を訪ねる。

虚実妖怪百物語 / 京極夏彦

第五回
日本中に妖怪が出現し、マスコミを中心に世間は大騒ぎとなる。妖怪啓蒙(?)活動をしてきた怪編集部としては、責任(?)をとって謝罪会見を開き、郡司編集長が身をひいて吉良浩一が後任となるはずだったが、岩井志麻子のストーカーによって吉良は射殺されてしまった。
一方、加藤の姿は富士樹海にあった。

過ぎ去りし王国の城 / 宮部みゆき

第二回
城田の協力を得た真は、1分の期限つきではあるが、山ツバメとなって絵の中を飛び回ることに成功する。調子にのった真は古城の近くまで飛ぼうとして気流に巻かれ、危ういところを現実世界に戻るが、落下する途中、城の中に幼い少女がいるのを見た。

つくもがみ、叶えます / 畠中恵

連載第二回
子供たちはそれからも双六を続けていた。今回止まったのは独楽遊びのコマ。子供たちに加勢しようと付喪神たちも独楽の稽古をするが、独楽のコマに住む独楽の付喪神たちは、ふだん双六の中に住んでいるくせに、なぜか新品の強力な独楽を持っており、かなりの強さだ。
一方、前回のことで子供たちのスポンサーとなった札差の大久屋だが、大量の菓子を大人買いするなどの謎の行動をしている。最近評判の、お告げが当たるという稲荷が関係しているらしい。

もどき開口 -木島日記 完結編- / 大塚英志

第十一回
自分の正体を知った木島は、月の復活を願う。瀬条機関にある月の体は癒合再生していたが、生命活動はない。六度殺した月は、七度死んで七度生まれねばならぬ。木島は美蘭を殺しにいく。

上野ブラッディメアリ(後編) / 恩田陸

シリーズ「失われた地図」 第四回
桜の花びらが舞う先に、男の子と女の子がいる。鮎観と遼平の息子、俊平のように見えた男の子は遼平で、女の子は鮎観の子供時代である。そこは鮎観が左耳を失うことになった、あの日の現場だった。

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『文明怪化奇談』
夜間撮影技術についての薀蓄回。博覧強記の荒俣宏らしい。

『虚実妖怪百物語』
今号から実際に郡司氏が特別編集顧問となり、吉良氏が編集人になっているわけですが、いきなり殺しちゃったんですけどもw
編集人交代の経緯はたぶん作中に書いてあったとおりでしょう。郡司氏が角川学芸出版に異動になったそうです。だいじょうぶかなあ。KENZAN!も編集長が定年退職したらポシャったしなあ。

『過ぎ去りし王国の城』
承前。とくになし。

『つくもがみ、叶えます』
あらすじ書いてるうちにコマがゲシュタルト崩壊してきた。

『もどき開口』
えーと、これはシリーズ全体の謎の解明と思っていいのかな?他作品読んでないので、よくわからん。核心ネタバレっぽいのは避けたつもりだが。

『上野ブラッディメアリ』
異界への迷い込み。よくある話。なぜこれを前後編にわけたのかよくわからん。