uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

沼の平〜比布岳縦走 その1

要旨

10月に入り、例年ならとっくに冠雪しているはずの大雪がやっと紅葉しだしたそうだ。見に行こう。

計画

日帰りできるコースのうち黒岳から銀泉台への縦走とトムラウシには今年登ったので、残りは旭岳か愛山渓温泉、東大雪荘。普段は人が少ない愛山渓温泉コースだが、紅葉シーズンなら人も多そう。クマ恐怖症がまだ残っているので人の多いうちに行っておきたい。

行程

0420 自宅発

本当は3連休中日に行きたかったが、初日に集中豪雨が降ったため1日置いて決行。沢の渡渉があるので増水すると危険だ。雨と同時に寒気が入っていたため黒岳には初雪が降ったらしい。さらに、前日はガスって観測できなかった旭岳の冠雪が確認されたとのニュースがラジオから流れていた。
275号が新十津川で通行止めということで滝川から12号へ出ようとしたが、道に迷って275号に舞い戻る始末。結局いつものとおり雨竜から江部乙に出てしまった。最初から素直に12号を行けという話。

0748 登山口


沼の平に出るには沢コースと三十三曲がりコースがある。前者は沢沿いのゆるい勾配のあと湿原台地に躍り出るコース。後者ははじめにガツンと登りきってしまい、台地を平坦に移動するコース。結論から言うと、今回のルートは沢コース→比布岳→沼の平→三十三曲がりコース、またはその逆にすべきだった。永山岳からの下りのあと三十三曲がりを下る気にはなれない。コース取りをミスったため沢コース往復となった。

0837 村雨ノ滝

0841 第一徒渉ポイント

0845 滝ノ上分岐

0846 第二徒渉ポイント


沢の流量はそれほどでもない。1日置いて正解だった。渡渉に問題はない。しばらく進むと滝があり、脇の道を乗り越えていく。滝だけ見ると急峻そうに見えるが、それほどでもない。
さらに沢沿いに進んでいくと沼の平方面と比布岳方面の分岐点に出る。ここから高層湿原へ登っていくわけだが、このあたりで森林限界を超えて深い笹原となる。足元がぬかるんでおり、かなり歩きにくい。これは一昨日の大雨のせいもあるが、湿原地帯だからだろう。ときおり深い泥濘や水溜りに足をつっこんでしまい、浸水はしないまでもほんのり足が湿気を帯びてくる。ゴアテックスのトレッキングシューズも、このぬかるみではさすがに万全ではない。

0901 沼の平

0903 半月ノ沼 その1

0905 半月ノ沼 その2


沼の平に出た。高層台地が湿原化したもの。ここまで出ると木道が整備されており、歩きやすくなる。半月ノ沼が青空を写して真っ青に輝いており、非常に美しかった。

0911 六ノ沼越しに見る旭岳

0916 六ノ沼越しに見る当麻岳、永山岳


20分ほどかけて沼の平を通過。
当麻岳稜線の間から旭岳が顔を出している。もうすこし進んだ地点からは当麻岳と永山岳を振り返る。

0931 沼の平鳥瞰

1005 高層湿原

1026 大沼、小沼


当麻乗越付近まではふたたびぬかるみの道。コースのところどころで高層湿原群を鳥瞰することができる。この景色がコース最大の見所。息を呑む美しさだ。こんな素晴らしい景観を肉眼で鑑賞できるんだから、山歩きはやめられない。


つづく。