- 作者: 神坂次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 文庫
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ねずみ除けの猫の絵を描くことと、貴種の血だけで世を送っていた岩松氏だったが、そんな岩松氏にも第二十一代満次郎俊純のとき、幕末動乱の流れが押し寄せてくる。
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もちろんタイトル買い。買ってないけど。
しかし、こんないいネタを、どうやったらこんなにつまらなく書けるのか。謎だ。最初の半分は俊純主従の「こんな話がありました」的な小話で埋められてる。ストーリーというものがほとんどない。作家ってベテランになると書き飛ばしにかかるからなあ。
中盤以降になって、やっとまともに進行をはじめるけど、幕引きも尻すぼみ。新田官軍が素材ですよ?どうしてこうなった。
メインストリームではない人を描くという趣旨はわかるけど、こんな描き方ならエッセイでも書いてろって話。