uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

の・ぼ・り・べ・つ!といえば!ク・マ・ぼ・く・じょ!には行かなかったよ

要旨

冬期乗り鉄としての自分を確認したい。

計画

軽く登別へ日帰り入浴に行ってくる。

行程

0730 自宅発

登別往復なので時間的には余裕の日帰りだ。ほぼいつもの時間に起きて日常のように自宅を出る。月曜日なので出勤するのとあまり気分は変わらない。テンション下がるなあ。

0852 岩見沢


141M 小樽発岩見沢行 普通 0805札幌→岩見沢0846
登別に行くのになぜ岩見沢にいるか。
札幌に住んでいると絶対に乗らない路線がある。室蘭本線苫小牧岩見沢間だ。各駅移動で札幌をパスするなら選択肢に上がるルートだが、自宅が札幌にあるのに選択するわけがない。どうやっても遠回りになる。追分沼ノ端間は待ち時間短縮になる場合があるので乗ったことがあるが、岩見沢追分間は未踏路線。車や自転車でも走ったことのない未知の地帯。今日はこれに乗ってみようという趣向。

0857 IWAMIZAWAドカ雪まつり準備中


駅の外ではゆきだるま型の発泡スチロールへ雪を詰める作業を行っている。どこか南国へ送るのかと思ったが、帰ってから調べてみると「IWAMIZAWAドカ雪まつり」というイベントに使用するようだ。豪雪地帯としての開き直りイベント。

1039 苫小牧駅北口


1466D 岩見沢発苫小牧行 普通 0908岩見沢→苫小牧1035
乗った途端に睡魔が…変化に乏しい一面の雪原が眠気を増幅する。なんとか追分まで耐えたが、気を失うように落ちる。苫小牧まで爆睡。
新幹線開通で江差線廃線が決まったが、この路線も相当赤字なはず。いつまで持つやら…まあ次に廃止されるのは留萌増毛間で間違いないとは思うが。冬季は豪雪と強風のためシーズンの4分の1くらい不通になっている印象がある。維持費はかなりの額になっていると思う。

1105 三浦や


苫小牧は製紙工場を主とした工業都市で、財政的にも健全経営をしているためか町おこし的な分野には力を入れていない。名物といえるのはホッキくらいだろう。だが漁港地区はわりと充実していて、市場近くにはマルトマ食堂をはじめとした名物食堂が軒をつらね、ホッキなどの魚介類を提供している。今回は漁港市場からすこし離れた位置にある海鮮食堂、三浦やを訪問してみた。
まずオーダーを告げて清算すると番号札を渡される。呼ばれたら取りに行き、食後は食器を所定の場所に下げる。水やお茶はセルフサービス。完全なるフードコート方式。だが、店内には「フードコート方式は取りやめました」との張り紙が。以前はどんな方式だったのだろうか。気になるw
アルコールやソフトドリンクは提供していないので、持ち込み自由。俺が地元民だったら、空いている時間帯に酒を持ち込んで魚介をつまみに飲むね。

観光客的には生ちらしがおすすめらしい。上生ちらしの上に、さらにホッキが乗ったホッキちらしを注文してみた。ご飯は白飯と酢飯を選択でき、酢飯にしても追加料金なし。もちろん酢飯でお願いする。
なるほどこれは、うわさにたがわぬ内容。具材のボリュームがすごい。飯を大盛にしなかったことをちょっと後悔した。具と飯のバランスが悪い。いい意味で。ホッキ、マグロ、サーモン、ハマチ、ホタテ、カニ、甲イカ、真イカ、卵焼き、ガリ、大葉、大根つまがびっしりと飯の上に乗っている。ヘタな店だとガリとかつまが大きなスペースを取っていたりするものだけど、そういうごまかしはなし。純粋にネタの量が多い。正直ホッキ以外はありふれたネタで鮮度もそれなりだけど、これで1050円だから安い。コストパフォーマンスはかなり高い。
だがまあ、生ちらしはあくまで観光客向けじゃないのかな。マグロやサーモン、ホタテなんてどこで食ってもクオリティは同じだ。この店で食うなら生ちらしじゃなく、地物の魚を注文して定食に仕立ててもらった方がよさそう。地元客らしき人たちは、みんなそういう注文の仕方をしていた。
フライだとかザンギだとか、ごく普通の定食も5〜600円台の値段で提供している。基本的には、地元民が常食する食堂と考えたほうがよさそうだ。

1337 登別温泉


432D 苫小牧発室蘭行 普通 1228苫小牧→登別1313
道南バス 苫小牧発登別温泉行 1320登別駅→登別温泉1336
函館方面が大雪でダイヤが乱れているらしく、苫小牧発が10分ほど遅れた。到着は定刻どおり。列車を降りるとすでに硫黄の臭いが漂っている。かなり久しぶりに降りたのに、登別駅の撮影を忘れていた。ちょっと残念。
駅からバスに乗って登別温泉へ。バスダイヤは基本、特急列車の到着時刻に合わせているが、この時間帯なぜか集中して何本も走っている。特急利用客何組かをやりすごし、1本あとのバスへ乗り込む。ただしこのバスはバスターミナルまでしか行かないので、目的地まで多少歩くことになった。

1352 登別石水亭


バスターミナルを降りると、ちょうどまとまった雪が降り出してきた。雪にけぶる大箱ホテル。これはこれで風情がある。
大湯沼を源泉とする硫化水素泉。循環ろ過塩素消毒。一部のみ源泉掛け流しで、浴槽に到達するまでの自然放熱で適温になる仕組みらしい。その一部がどこかは不明。お値段の張る客室露天かなあ。2棟の建物のそれぞれ最上階に大浴場がひとつずつあり、一方は露天つき。ただし露天はちょっとショボかった。
大湯沼の湯だけに泥水風の濁りがあり、浴槽の底にはざらりと砂が薄く堆積している。入浴しているあいだはそれほど感じなかったが、硫黄臭はかなり強く、体中の硫黄臭が翌日まで取れない。これは上がった後に実感してくる。泉質は大変によろしく、冬場は乾燥肌で皮膚のかゆみに悩む自分だが、入浴後丸2日間かゆみを一切感じなかった。肌にはかなり効くと思われ。あと硫黄泉はなんとなく、ありがたみがある。
さて列車移動で温泉といえば、もちろん風呂上りのビールである。が、しかし…おっかしいなあ、喫茶スペースらしきものが見当たらない。この手のホテルは施設が充実してるだろうと思っていたのだが、のきなみ中休み中。まあいいか…よくないけど…そんぼりしながらバスターミナルへとぼとぼと戻る。

1532 閻魔堂


地獄谷、熊牧場といったベタな施設はスルーしているので、途中にあるベタなスポットを撮ってみた。
まあしかし、クマになんかわざわざ会いたくはない。夏山シーズンになれば、またクマの気配にビクビクしながら山を歩くことになる。ビクビクピクニッククリニック。

1613 幌別


道南バス 登別温泉発室蘭港行 1540登別温泉幌別本町1608
ちょうどバスが入っていたので飛び乗った。登別温泉バスターミナル発のバスはもれなく(カルルス方面以外)登別駅を経由するのだが、そのまま乗り続けて幌別まで移動する。夕食を食っていこうと思いついたからだ。ただし場所はうろ覚えだし、祝日営業と中休みの有無も未確認。完全に行き当たりばったり。開いているといいのだが…

1625 洋食のいし川


登別市の中核集落でありながら、温泉で有名な登別駅の2つとなりにひっそりと存在する小さな町、幌別。ここにカレーが有名な洋食店があるという。ぼんやりとした記憶を頼りに、探してみた。駅周辺をぐるぐると歩いてみた結果、わりとすんなり発見。駅から2本先の裏通りに看板が出ておりました。祝日の16時過ぎということで、営業しているかどうかも気がかりだったが、ドアには営業中の札がかかっている。おそるおおるドアを開け、店員と目が合って会釈しても止められなかったので、そのまま入店。

インド風カレーを注文。アルミ皿のライスに別添えで、これなんて言うの?カレーポット?なつかしい昭和レトロなたたずまい。お上品におたまで1すくいずつかけるなんて面倒なので、どばっとライスにぶちまける。洗い物増えるだけだよね、これ。
粘土の高いルーは、小麦粉から炒めて作ったものだと思われる。具はほろほろのビーフ。野菜も溶け込んでるかな。味のほうも昭和レトロ、非常になつかしい味だ。では何がインド風かといえば、辛さがインド風である。けっこう辛い。ココイチでいうと4辛ほどだろう。4ココイチ。なお自分がカレーの辛さを表現すると、もれなくココイチ基準になることをお詫びいたします。
なつかし風のカレーが意外に辛いというところが面白さか。安心感のあるルーカレーを食べたい、でも辛さもほしい、という気分のときは最適。辛さが苦手な向きには甘口お子様カレーや、洋食店なので普通の洋食メニューもそろっている。値段も手ごろなので、カレー以外のメニューを試しに再訪してもいい感じ。ただ鷲別周辺はBグル店が目白押しなんだよなあ…目移りしちゃってなかなか機会はないかもしれぬ。

2020 自宅着

443D 東室蘭発苫小牧行 普通 1704幌別→苫小牧1806
2839M 苫小牧発手稲行 普通 1820苫小牧→新札幌1924
3957M 新千歳空港発小樽行 快速エアポート191号 1932新札幌→札幌1944
満を持してビールを買い込み、飲みながら移動。調子に乗ってロング缶2本を苫小牧までに飲み干したら、その後睡魔に襲われる。苫小牧から新札幌までほぼ熟睡。新札幌手前で、白石で快速と特急を待ちあわせとのアナウンスがあり、後続の快速に乗り換える。函館方面のダイヤがまだ回復していないらしく変則的になっているようだが、快速エアポートは定刻どおりの運行。つつがなく札幌帰着。


「おみやがないにゃ」
登別での時間がタイトでして、ネタを仕込むひまがありませんでした。残念です。
「ビール飲もうとしてたにゃ」
ビール>時間>おみやですよ。風呂上りのビールは現世至上の快楽です。
「プリンた…」
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー(耳をふさぎながら)

まとめ

交通費 2200+330+490
入浴費 700
飲物等 150
食費 1050+735
酒代 280+280+40

合計費用 \6,255-

反省点

・風呂上りのビールなくして公共交通機関移動に利点があるだろうか。断じてない。(反語法)

感想等

・よく寝た。
・道内に現存するレールの上を走る公共交通機関のうち、未踏破なのは函館市電末広町函館どつく前のみとなった。