uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

札幌Bグル散歩

通勤のため中古原チャリを購入した。普通免許のおまけで乗れる原付一種スクーターだ。原チャとはいえ自動二輪に乗るのは実に10年ぶりで、テンションがあがっている。さらに副産物として、フットワークが軽くなったということがある。駐車場がなくても適当にとめられるし、自転車より速くて体力も使わない。

で、食べ歩いているわけである。
ここ数週間の外食記録。

4月13日 牛太郎 しょうが焼き定食


まずホームグラウンドの牛太郎でこてだめし。ずいぶんご無沙汰だ。最後に行ったのが昨年の夏ではなかったか。
ここ半年ほど大盛り系とは縁がなかったので不安だったが、なんとか完食。生卵がついていると完食難易度が下がるので、そのおかげかも。胃のキャパ的には問題なかったが、終盤米を飲み込みにくくなってきて困った。生卵のおかげで流し込めた。ううむ、飲み込みに苦労するのは老化現象か…精進せねば。

4月20日 麺屋 彩未 しょうゆチャーシュー+ライス


札幌でもっとも行列のできるラーメン店。札幌のラーメン店を検索したら、必ずトップ3には入っているはず。いわゆる「純すみ」の直系。札幌ラーメンのスタンダードと言っていい。
夏場の観光シーズンや冬のスキーシーズンになると、開店前に長蛇の列ができる。店内はカウンター10席とテーブル4席、それと10人は座れる待ちベンチがあるが、店内に入りきらない客まで出て、開店後も行列がおさまらない、超混雑店。
行列と人混みが何より嫌いな自分だが、再々訪。シーズンオフなのでそれほど人はいなかったが、15分前に着くと、すでに3組が並んでいる。店内開店時にはちょうど待ち席が埋まるくらいだったので、30人ほど並んでいたはず。
実は純すみ系は、みそよりしょうゆの方がうまい。これ定説。自分の場合、純すみ系の店に行ったときは、初訪時はみそ、2回目以降はしょうゆをオーダーするのを定番としている。腹の減り具合と相談して、しょうゆチャーシューとライスを注文。腹ぺこだったってことだ。
油の浮いたトンコツベースのこってりスープに、濃いめの味。ぶれのない純すみの味。麺は森住。高加水高かんすいのぷりぷり麺。札幌麺というやつだ。ゴムを食っているようだという人もいるが、これこそ札幌の味。チャーシューは肩ロースかな?固くもなくやわらかすぎず、絶妙な食感。他の具は、メンマ、岩のり、炒めもやし、かまぼこ、ねぎ。
かなり評価の高い店なので過剰な期待をする人もいるかもしれないが、この店の価値は、とんでもなくうまいラーメンを食わせるということではない。スタンダードなラーメンを、高いクオリティで食わせることにある。これぞまさしく、札幌ラーメンのスタンダードである。
あと、流れるようなオペレーションも、この店の醍醐味。開店後、客はてんでばらばらに席に着くのに、きっちり入店した順にオーダーをとり、入店した順に配膳される。この職人芸を見るのも、ひとつの楽しみである。
いろいろな意味で、クオリティの高い店だ。

4月27日 入福そば店 入福そば(冷) 中盛り


東区ナナメ通り、通称ファイターズ通りには雑多な飲食店が軒をならべている。大衆食堂、本格手打ち蕎麦、ディープな酒場、老舗ラーメン店など多種多様だ。そのナナメ通りと、北8条通りが交差する地点から、1本西に入った場所にこの店がある。
とにかくこの界隈は、猥雑な雰囲気のある一角なのである。店の見た目は、お世辞にもこぎれいとは言えない。客層も○○(自主規制)。まあ要するに、昭和のおやじ臭が漂う店だ。婦女子は入る気にならないだろう。だがこの店は、一部の人間には有名な店でもある。とにかく盛りが良いのだ。
メニューは各種蕎麦、うどんのみ。中盛りが+100円、大盛りが+200円。看板メニューの入福そばの冷たい方を、中盛りで注文。
はじめにつゆが配膳され、その後カウンター越しにそばが出てくる。盛りは…おおう、なかなかの量だ。丼いっぱいに、ひたひたまで詰められた太めのそば。その上に卵黄が乗り、天かす、ねぎ、海苔が大量にトッピングされている。入福そばとは冷やしたぬきに卵黄・海苔がプラスされたものなわけだ。
最初は蕎麦猪口につゆを入れて蕎麦をたぐり、量をへらす。ある程度少なくなったところで、つゆを丼にインしてぶっかけそばにして攻略。
つゆは出汁の香りが少ないが、塩分濃度は悪くない。蕎麦はこれも香りが少ない気がするが、太めの麺は歯ごたえがあってなかなかうまい。ちゃんと手打ちじゃないかな。大盛り系なので味には正直期待していなかったが、うれしい誤算。あと蕎麦湯がとろとろタイプだったのもうれしい。そば湯だけで十分うまい。
量的には、通常の3倍くらいじゃないだろうか。普通の町のそば屋で普通盛りを頼んだ場合の、3倍。これで650円+中盛り100円だから、コストパフォーマンスは恐ろしくよい。大番といい勝負だ。
中盛りは軽く完食できるレベルだったが、大盛りはどうだろう。ちょうど食い終わったころ先客が会計し、彼らが大盛りを頼んでいたことがわかったのだが、量を見ておけばよかった。

4月29日 銀波露本店 ぱいくぅ麺(しょうゆ)


厚別通をまっすぐ進み江別に入ると、3番通と名前が変わる。そのまま2番通が分岐するY字路を過ぎると、左側に店舗。江別の有名店だ。ちなみに江別では12号線を1番通と呼び、1番〜4番通までが平行して走っている。まめちしきな(どうでもいい)。
1430に訪問したが、駐車場はほぼ満杯。店内に待ち客が15人ほど…行列ができるとは聞いていたが、この時間にこれか…自分、行列に並ぶのと、人ごみにもまれることだけは、身震いするほど大嫌いだ。退却するか?と思ったものの、ちょっと観察してみると、人数は多いが組数はそれほどでもない。5組だ。ファミリーが多くて人数が増えているだけだ。ここはひとつ、待ってみるか。
回転の速いラーメン店とはいえ、それなりの覚悟が必要。しかしそこはそれ、一人客の強みというものが。カウンターが一人ぶん空いたので、5人前後のファミリー2組前倒しで着席。お先に失礼させていただきます。多少うしろめたくなくもないが。
メニュートップは味噌だが、しょうゆがおすすめらしい。名物メニューのぱいくぅ麺を、しょうゆで注文。この混みようだからもう少しかかるかと思ったが、10分ほどで配膳。
ぱいくぅ麺は、ラーメンの上にどでかい豚バラ肉が乗ったものだ。揚げてあるらしい。こいつがなかなか肉厚で、大きさもかなりのもの。自分は肉を巻いて1枚あたり2口で食ったが、通常は4口以上必要だろう。それが4枚も乗っている。かなりの存在感。しかも脂っこくて味が濃いという罠。
はじめ丼を見たときは、苦戦するなどとは一切思わなかった。肉をひと口食ってみて、塩気が強いので小ライスじゃなく通常ライスにしておけばよかった、なんて思ったくらいだ。だが中盤以降、肉の脂がだんだんボディブローのように効いてくる…この日は胃も本調子ではなかったので、しだいに胸焼けと胃もたれが…
肉以外の要素については、スープはしょうゆだが、味噌のようなコクを感じる。これも味が濃い。割りスープもあるらしいので、薄味が好きな人は頼んだ方がいいかも。麺は加水率高め、細めのちぢれ。ぷりぷり感があってうまい。チャーシューも別途入っている。ほか、火当てしたタマネギと、ねぎ、メンマ。
全体的に味が濃いめで、まあ好きずきだが、自分は好み。ぱいくぅ麺のボリュームは暴力的なものがあるので注意しよう。これ書いてるの、食い終わってから6時間後だけど、まだ胃の調子がもどらないよ…注文するなら、腹ヘッタ!胃の調子バツグン!ガッツリ肉が食いたい!という状況を推奨します。