uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

ルー=ガルー2 インクブス×スクブス / 京極夏彦

前回の事件から三か月後。少女たちはゆるやかな監視のなかで、以前とおなじ生活を送っていた。

前世紀の二輪車を復元していた律子のワークスペースに、ゴスロリ少女雛子が訪ねてくる。雛子は小さな壜を差しだし、これは毒です、と言った。あるDNAを持つものだけに微量で即死するほどの毒性を持ち、合致しない人間には何の影響もあたえない毒。雛子は、それを律子に託した。

免職同然で警察を辞した櫟は、歩未を襲って殺された男が小学校の同級生霧島タクヤではないかと疑い、個人で事情を調べていた。霧島タクヤは家族全員をナイフで刺殺し、心神耗弱のため責任能力なしとして施設に入れられたが、出所後連絡を断っていた。犯人が使用し、いまは歩未の手元にあるナイフの形状が、霧島タクヤの所有していたものと酷似しているのである。
休職中の静枝に接触した櫟は、ここ数年、突然攻撃性が増して他人を攻撃し、時には相手を殺害してしまう事件が増えていることを知る。そうした被疑者は身体能力も飛躍的に向上しており、なんらかの薬物の摂取も疑われた。三十年ほど前に端を発したその症例は、しばらく発生をみなかったが、最近になって著しく増加している。
さらに櫟は未登録住民居住区に麗猫を訪ね、最近になって未登録住民たちが何人も姿を消していることを耳にした。

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仮w面wラwイwダwー V3www

思わず草が生えた。見苦しくてすみません。

ルー= ガルーシリーズは、近未来の徹底した管理社会をバックに、チート性能の美少女たちが暴れまわるお話。世界はラノベチック。たしか徳間書店の雑誌企画で読者から設定を募集したはず。中年おやじの櫟とカウンセラーの静枝がデコボココンビで事件を追うミステリ仕立てで進んでいくが、最終的にはバリバリドカーンの美少女バトルで解決する。特にハッカー美緒と戦闘少女歩未のチートっぷりが半端ではなく、まあ要するに、肩肘張らずに楽しむエンタメ作品だ。

京極の悪ノリもひどい。今回は仮面ライダーを全面的にフィーチャーした作品にしあがっております。ワロタ。先生なにやってんすか。

事件構造も笑った。あまり書くとネタバレになるのでゴニョゴニョ…だが、このくらいは言っておきます。
妹萌え」。

先生なにやってんすか笑