uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

トムラウシ登山 その3

トムラウシ公園を過ぎると、いよいよ最後の登り。といってもまだ1時間ほどかかる。しばらく高山植物をお楽しみください。
低標高では特徴的な姿を見せていたチングルマは、この高度ではまだ花を咲かせている。コマクサは高山植物界の女王と言われる希少種らしい。なお当方植物に造詣はまったくございません。ネットを駆使して必死に調べた花名に間違いがあったとしても責任もちかねます。

エゾコザクラ

イワブクロ

コマクサ

1052 山頂


休憩込み4時間、休憩なし3時間40分。休憩時間が短いのは、座って小休止するより、立ち止まって呼吸を整える程度の休憩を多くとったから。識域下で行動をとめたくない心理が働いているらしい。たぶんクマ事件が尾をひいている。
山頂はガスってますなあ。晴れていれば大雪山系が見えるらしいが…この日は、ちょうど2000メートル付近を境にして雲の中に入っていた。登っている途中でわかっていたので、それほど落胆はない。トムラウシ公園は見ることができたし、目的は果たしたとも言える。
昼食のおにぎりを食べながら20分ほど休憩。晴れる気配はまったくないので、下山を開始する。

1206 前トムラウシ越しに望む東大雪の山々


トムラウシ公園から前トム平までの間にある小ピークにケルンがあり、ここが展望スポット。登ってくるときは開けている前トム平で休憩しがちだが、こちらで休憩した方がよろしい。この日は標高が高い地点はガスの中に入っていたため、この景色がもっとも見ごたえがあった。

1417 下山


休憩込み7時間30分、休憩なし6時間15分。下り行動時間2時間35分。疲労はあるが、翌日の筋肉痛ほぼなし。なるほど、ここ最近あきらかに下りが早くなった。体を支える筋肉がついてきたらしい。ジョギングとプロテインの成果か。
計画よりは押しているので、汗がひくまで待って、とっとと出発。温泉に入り着替えをせねばならん。狭い林道を戻り、トムラウシ温泉へ。山中泊するらしい車4台と鉢合わせたが、全部すれ違いしやすい箇所だったのは幸運。

1446 トムラウシ温泉 東大雪荘


とんでもない山奥にぽつんと建つ1軒宿、東大雪荘。立地的には秘湯中の秘湯だろう。最も近い町、屈足市街から50kmほど離れている。新宿〜高尾間くらいの距離だ。帯広からなら、じつに100km。8時ちょうどのあずさ2号で山梨まで行けちゃう。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。無加水無加温、循環ろ過、塩素消毒。屈足温泉や新得駅前温泉に配湯していて湯量は多いはずなのに循環しているという、温泉ファンには残念がられている温泉。だがさすがに山奥の宿。露天は大自然を臨み、雄大かつ開放感にあふれている。半量循環らしく、露天から直に川へ掛け流されていたのが印象的。女湯露天との境に戸があり、水面から下は柵状になっており向こう側が見える。これは逆に近寄れなくて困った。あと男湯露天は、ある程度客室から丸見え。
施設は全体に、かなり立派で広々としているが、下山時間としてはまだ早いので、とても空いていた。こればっかりは自分の体力と相談してガンガン進むことができる単独登山の特権といえる。連れがいるとどうしても速度は遅くなる。グループ行動だと熟練登山者でもペースは落ちるだろう。


入浴後、十勝清水で夕食と思っていたが、目当ての店はまだ準備中。しまった、早すぎたw もう少し温泉でゆっくりすればよかった。
十勝清水で思いつく店は未訪店を含めいくつかあるが、準備中でふられるくらいだし、時間的に中途半端。帰りは道東道の予定なので、一気に札幌まで帰ることにした。十勝清水ICから夕張ICまで利用し、2250円。札幌南ICから札樽道定額区間を行けば上だけで自宅至近まで出られるのだが、千歳経由になるので若干遠回りになる。今回は紅葉山から下道を走ってくるテスト。
しかし帯広方面から帰るのに日勝峠も日高樹海ロードも走らなくていいとはなあ…便利な時代になったものよ…

1920 自宅着

結局夕食は半田屋で「めし小」をいただく。はい、半田屋ヘビーユーザーでございます。
自宅に着いてみるとみごとなねこの開きが出来あがっていて笑った。

「暑いにゃ」
気象庁はまだ8月はそれほど暑くならないと言い張ってますからね、気をつけてください。絶対にはずれます。

[まとめ]


移動距離 509.0km



沿面距離 18.680km
累積標高 1609m
所要時間 07:28:30
行動時間 06:14:54


交通費 2250 +ガソリン代(推定30リッター)
入浴費 470+500
食費 800
酒代 350
飲料等 (98*3+88*3+118)+120+130+150
ソフト 250

合計費用 \5,696- +ガソリン代(推定4,000)

反省点

・山中の写真をほとんど撮ってなかった。いつも数十枚は撮るのに。なぜだろうなあ?
・岩場でカメラを落として一時フォーカスがおかしくなったが、一応復活。
・なんだ買い換えろってことか。無意識にぞんざいに扱ってるのかもしれん。
ソニーのアウトドアCCDカメラTX20を狙ってるのだが、もう少し値崩れしないものか。2万円くらいまで。

感想等

・標高グラフもつけてみた。
気象庁DIS。