uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

絶景領域 その1

要旨

日本最北の温泉郷、豊富温泉で1泊。油風呂を堪能する。

計画


「どこへ行くつもりにゃ」
あ、みつかってしまいましたか。
「どうせやらせ写真にゃ」
ばらさないでくださいよ。
これが今回のネタです。中の人がねらーなことで有名な、沿岸バスの萌えっこフリーきっぷです。豊富までピストンすんのだりーなーと考えてたら、思いつきました。行きはバス、帰りは列車の旅です。
「なんでもいいからとっとと帰れにゃ。下僕のくせになまいきにゃ」
す、すみません…

行程

0720 自宅発

というわけで出発。だが、2日め猛吹雪の予報が出てるんですけど…もう4月なのに。どうなってんの今年の雪は。しつこい。うんざりする。

0753 沿岸バス 札幌ターミナル 特急はぼろ号


札幌ターミナルから高速バスに乗る。
JRではどうしても、ほどよい時間に留萌までたどり着けない。高速バスで留萌まで出て、そこからフリーきっぷで豊富へ移動する。
ほぼ全席窓側が埋まり、通路側には2、3人という微妙な混み方。運悪く、となりの通路側席も埋まっていた。座席幅がせまい昔ながらの観光バス仕様で、上背がある自分としては窮屈きわまりない。久しぶりに高速バスに乗ったけど、そうだ、この問題があるんだった。

1044 留萌市街中心部


沿岸バス 札幌線 特急はぼろ号 0800札幌→元川町1014
そのまま乗っていても自動的に目的地へ着くのだが、ここからフリーきっぷを使用するので留萌で下車。もちろん、通して乗るよりも交通費は安くなる。
高速バスは市街をバイパスする国道を走っていくので、中心部を通らない。手前の停留所で降り、徒歩20分ほどのメインストリートまで歩く。郊外に大規模店舗がひしめき、昔ながらの中心部はシャッター街というのが地方都市にありがちな光景だが、この街にも気配が忍び寄っていた。まだそれほどシャッター店舗はめだたないが、歩いている途中の郊外の方が、活気があるように感じた。

1106 沿岸バス 留萌ターミナル


豊富行きのバスは留萌十字街始発のはずなのだが、現地に行ってみても停留所がよくわからなかった。バス停はあったけど「豊富留萌線 通過時刻」と書かれていて、停まるのか素通りするのか判断つかない。しかたなく留萌駅近くのバスターミナルまで移動。ここのバス停にも「通過時刻」とあったので、留萌十字街バス停でも停まるようだ。沿岸バスさん、表記がまぎらわしいです。

ほどなく豊富留萌線が到着したので乗車。観光利用は自分のみ。基本的にこの路線は、沿岸各地住民の足だ。

1131 絶景領域


日本海岸を延々と走っていくこの路線。看板に偽りなく、絶景の連続。基本浜辺だけなので、写真に撮るとつまらない光景になってしまうが、見飽きない。人間って海見るとテンション上がるよね。自分だけか。
山側にも、オロロンライン名物の風力発電用風車が立ち並んでいる。風が強いのでぐるんぐるん回っていて大変たのしい。海、風車、原野、たまに漁村。それがオロロンライン。

1235 沿岸バス 羽幌ターミナル


沿岸バス 豊富留萌線 1115留萌ターミナル→羽幌ターミナル1232
1時間20分ほどで羽幌へ着。旧羽幌駅をバスターミナル化したもので、羽幌にはここのほかに、沿岸バス本社にもバスターミナルがある。
次の豊富行きまで2時間強、羽幌を満喫する。

1254 おろろん食堂


羽幌といえば国内屈指の水揚げ量を誇る甘えびである。ご当地Bグル的には「えびたこ餃子」というのを猛烈プッシュしており、もちろんたこも道北部日本海岸の名産なので、両者の共演を賞味するのもやぶさかではないが、ここは基本に忠実に甘えび丼を食することにした。
いくつか候補店はあるが、そのなかから道の駅近くのおろろん食堂を選択。自分はこの日バスと徒歩で来店したが、車で来る場合は広い駐車場があるので便利。羽幌道の駅の駐車場は狭いので。

予定どおり甘えび丼を注文。ビジュアルはとても素晴らしい。鮮度のよい甘えびが計13尾、どどんと丼に乗っており、美しい盛りだ。ただし。諸賢はすぐに気づくだろうが、甘えびというのは大きさに比して可食部が少ないのである。このうち3分の2が頭と思っていただきたい。食べ方にも工夫を要するので、まず頭と尻尾をはずして丼にしてみたら、…うぉう、貧相な丼ができあがったw
味はテッパンである。甲殻類をありがたがる習慣のない自分が食べても十分うまかった。が、ボリュームと1600円という値段には不満が残る。
ビジュアルのインパクトをとるか、コストパフォーマンスをとるかの問題。観光客向けと断言していい。


つづく。