05:01 朝日を受ける槍
外に出ると、槍と穂高連峰が朝日を受けて赤く輝いていた。
夜明け前に満天の星も見えたし、天気がよくてよかった。
山の上の朝の景色だけは、他で体験できるものじゃない。登ってきた人だけが見ることができる、特別な景色。
06:29 常念岳
06:31 槍・穂高連峰
06:32 蝶ヶ岳方面
小屋を出発し、まずはさっくり常念岳登頂。
わりと特徴的な燕岳はすぐわかったが、たぶん白馬や立山まで見えてると思う。同定できないけど。
飛騨山脈をほぼすべて見渡せる大展望。
蝶ヶ岳方面には、目指す蝶ヶ岳ヒュッテが見えている。
稜線上って障害物がないので遠くのものが近く見えるものだが、けっこう遠く感じるな…
06:32 穂高連峰北側
07:13 穂高連峰南側
07:13 乗鞍方面
常念岳を下りはじめると、しばらくは岩稜を延々下っていくことになる。その後は樹林帯に入り、1ピーク超えて、さらに蝶槍まで登り返すまで樹林帯が続く。
つまりランドマークに乏しく単調である。
それでも岩稜にいるあいだは、常に穂高連峰が見えていて、飽きはしない。これは休憩中に撮影した景色。
樹林帯に入ってしまうと、かなり退屈な道になる。
11:00 雷鳥親子
11:02 親御さん
ヒュッテに向かう途中で雷鳥親子に遭遇。
相変わらず「どうもこんにちは。ご存知、雷鳥です。ちょっと失礼して前通ります」って風情で出てくるな。全く人を怖がらない。
雛なんかすぐ足元まで来るし、親も1メートルくらいまで近づいてきた。
まあ登山者なんて、せいぜい写真を撮るくらいしかしなくて安全だしな。こうやって親から子へ「人は安全」という情報が伝えられていくのだろう。
雛は3羽いた。無事に育ってほしいものだ。
11:14 蝶ヶ岳ヒュッテ
2日め、ここまで休憩込みで6時間10分。休憩なしで5時間20分。
コースタイムは、ぴったり5時間20分。前日からの疲れのぶん、ペースがコースタイムと釣り合った。
上高地が近づいて電波バリ4。タクシー会社に電話して16時にタクシーを予約した。
が…このあと膝の調子が急速に悪化して、えらく後悔することになる。17時と言っておけばよかった。
この時点では、膝は「ちょっとピリピリするなー」くらいで何の問題もない。
岩稜でバランスを取るためにグッとかがみ込んだとき、ピリッと来て、その状態が続いている。
11:41 大滝山分岐
三脵登山口と大滝山の分岐点。
ここから先、階段が連続していて、急勾配を一気に下るような道が延々続く。
歩いているうちに、徐々に左膝が痛みはじめ、そのうち平行に歩くのも苦労するようになってきた。
左足をかばうものだから、右足の筋肉にも余計な負荷がかかる。
いやあ、これはちょっと…いや、かなりやばいぞ…
13:40 まめうち平
ほぼ中間地点の休憩スポット。
この時点では右足も左膝も、かなり厳しい状況である。足を踏み外さないようにだけ気をつけて、なんとか下っている。
とはいえ、泣き言を言っている場合ではない。歩くしかないんだから。
できれば、もう少し休み休み進みたかったが、16時にタクシーを予約しているので、これもどうしようもない。
15:28 三股登山口
登山口まで到着。
ここからまだ、20分弱の林道歩きがある。林道歩きが一番つらかったっす。左膝の痛みのピークは、林道歩きの時点。
駐車場をゴールとして、常念小屋から休憩込みで10時間40分、休憩なしで8時間55分。
コースタイムだと8時間40分。
今回膝のトラブルで終盤グダグダだった。まあ無事に自力下山したので良しとしよう。
16:54 ツインルーム
タクシー 6440円
タクシーは登山口に常駐していて、予約者が到着したら順にピックアップしていく方式だった。
遅れたら待機料金を取られると思って急いで下りてきたが、そんなこともない様子。
穂高駐車場でレンタカーを回収し、一昨日と同じホテルにチェックイン。シングル予約がツインにアップグレードされていた。
金曜日で出張利用は減ってるだろうし、登山客は山に入ってるだろうし、部屋に余裕があったのかしら。