uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

雌阿寒岳登山 その2

11:54 雌阿寒岳山頂


山頂に向けて稜線を歩き出したら、まともに強風が吹きつけてきた。風速20m/sくらいあったんじゃないだろうか。自分は高いところに登りたがるくせに高所恐怖症、というめんどくさい奴なのである。切り立った稜線で横風に吹かれたら怖くてしゃあない。しばらく岩陰に隠れ、風が多少弱まった間隙を突いて一気に登頂。
山頂にはジーンズにスニーカーみたいな恰好の、あまりタチのよくない団体が大挙していた。確かにそんなに難しくない山だけど、いや恰好は俺もジャージにドカチングッズなわけで他人のことは言えんけど、さすがにジーンズはねぇだろ。いつ雨になるかわかりゃしないのに。つーかガイドからしてトラロープ乗り越えてんじゃん…いやん…

11:55 阿寒富士@雌阿寒岳山頂


まぁ人間にはおかまいなしに、自然の景色は雄大なのである。
阿寒富士がすぐそばに円錐形の姿を見せている。登りにくい道らしいので、次の予定がなくてもこの強風では縦走はあきらめていたと思う。

11:56 阿寒湖遠望@雌阿寒岳山頂


火口原の向こうには阿寒湖を遠望。湖対岸右側に雄阿寒岳。この眺めは本当にすばらしい。強風の吹きさらしでかなり寒く、さらに火山性ガスがきつくて多少目にしみるほどだったが、15分ほどぼんやりと見入ってしまった。

12:12 青沼(見えてない)


そろそろ下りるかと思って準備をしていると、件のガイドが説明をはじめた。「えーこれが青沼でうんぬん…」あ、そういえば火口に青沼、赤沼という沼があるんだっけか。阿寒湖の眺めに夢中で忘れてた。集団の方に行くのが嫌だったのでその場から噴煙のあがっている方角を撮影してみたが、えー、画面右下の崖の蔭に見切れたようにちょこっとだけ写っておりました。もっと阿寒富士側に寄らないと見えないです。

12:15 赤沼


でも赤沼はばっちり写した。

13:24 下山


休憩込み1時間10分で下山。ゆっくり下るつもりが、5合目以降ついついペースが上がった。○○合目標識って登りで5合目以下は「まだ○合目かよ」とゲンナリするけど、下りはペースアップ要因になる。しまった…筋肉痛が残るかも…

13:30 野中温泉


下山したらもちろん温泉。徒歩5分ほどの雌阿寒温泉に移動する。景福、野中温泉の2宿が営業。実は9月あたまに景福に予約を入れていたのだが、台風接近のため断念したという経緯がある。今回はそのリベンジなのだ。
予約をキャンセルしちゃった景福はなんとなく避け、今回は野中温泉に入ってみる。本館と別館があり、どちらも源泉はおなじ。本館は内湯のみで日帰り200円、別館には半混浴の露天があって日帰り350円。入湯税を引いたら50円/200円ですよ。破格の安さだ。どうせならより安い方で、本館へ。
外装はリフォームされているようだが、中はかなり年季が入っている。おばちゃんたちがくっちゃべってて、やる気は感じられないw 貴重品のみ預けて浴場へ。広い脱衣場に入ると、立ちこめる強烈な硫黄臭。かなりの臭いだ。この臭気は次の日まで体に染みついていた。
かなりの酸性かと思いメガネの使用をためらったが、温泉成分表示によるとpHはそれほどでもない。結局かけていったが、正解。床や浴槽がかなりぬるぬるしていたので、よく見えない状況では足をすべらせかねない。まあどうせコーティング剥げまくりの温泉用メガネなんで、多少溶けても問題ない。
泉質は含食塩-石膏硫化水素泉。どこからどうみても源泉掛け流し。多めの湯量で贅沢にオーバーフローしている。源泉温度は低めの表示だったが、わりと熱かった。43度くらいか。アメニティは何もなし。洗い場もなし。湯船から直接お湯を救う方式。
お湯が熱かったので出たり入ったりを繰り返し、湯を堪能。内湯のみだが、大きいガラス越しに見える庭の眺めはいい。客も少なめで、わりとリラックスできた。

15:54 ツールド北海道2011 2日目表彰式


風呂から上がり帰途につく。足寄から274をまっすぐ進み、帰りも日勝峠を走るのは嫌なので十勝清水ICから占冠ICまで道東道を利用する。道東道を使うのってだいたいこのパターン。帰りの悪路が面倒で使ってしまう。全開通したら十勝清水から自宅最寄ICまで乗っちゃうんだろうなあ…
途中、鹿追の道の駅に寄ったらツールド北海道2日目の表彰式がちょうど終わるところだった。足寄を過ぎたころから雨が降りだし、このあたりは終日雨模様だったと思われる。天候不順の中のレースは大変だっただろう。ごくろうさまです。

16:00 ドライブインいとう



山盛り朝食を食ったあと何も口にしておらず、そろそろ腹がへってきたので清水でメシ。
最近リニューアルした新千歳空港豚丼専門店「豚丼名人」を出店したというドライブイン。わりと名が通っていて、さらに2階建て大盛り豚丼という大盛りメニューもある店だ。これは行ってみなければなるまい。
もちろん2階建て大盛り豚丼を注文。時間帯のせいで空いているためか、5分ほどで提供。
大きめの丼にこんもり盛られていて、なかなかのボリューム。飯の量で1合ちょいくらいか。常識的な量で、成人男性なら楽勝だと思われる。肉は名前のとおりに2階建て。飯のあいだに肉がもう1段かくれている。
味はわりと好みだ。苦味のきいたタレがいい味を出している。ただしこれは好き好きで、子供などは苦いからイヤ、というかもしれない。
肉はひときれが小さめだが、量は十分。やわらかくてうまかった。
1050円という値段はすこし疑問だが、豚丼ってなぜかどこも高いからねえ…豚丼物価としてはアリかな。
おいしゅうございました。

16:35 ツールド北海道2011 搬送車


道東道に乗る前にツールド北海道出場チームの搬送車の後ろについた。3日目のスタート地点占冠まで移動するようだ。わナンバーにキャリアを載せている。なかなか飛ばす車で、トマムで降りてしまうまでありがたく後ろをくっついていった。

20:00 自宅着


きっかり24時間で帰宅。さて日常に帰れば、御主人様の御食事とトイレ清掃が待っております。
「これは何にゃ?」
御機嫌取り貢ぎ物でございます。

まとめ


沿面距離 6.685km
所用時間 03:12:45
累積標高 842m


走行距離 357.7km


交通費 400+525+1350 +ガソリン代(推定35リッター)
宿泊費 4500
入浴費 200
食費 1050
酒代 434
飲物等 78*4+300


合計費用 \9,071- +ガソリン代(推定4,725)

反省点

・蒸し暑かったのと雨でウインドウが曇るのでクーラーつけっぱにしてたら燃費最悪。峠と高速で回転数上げすぎたのもあるか。
・帰りの市内で荒く隣車線に割り込んだら煽られた。

感想等

・火山はおもしろい。荒涼とした景色も見応えがある。
・風強すぎ。さすがにこの季節、防寒対策が必要になってきた。クソ高い山ブランドなんか意地でも使わんぞ。プロノかワークマンだぜ。