uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

高所恐怖限界突破・利尻山登山 その1

要旨

奥尻でウニを食えなかったので利尻へ食いに行く。ついでに利尻山に登る。

計画

48時間のタイムリミット内におさめる爆弾ツアー。
0330出発、300キロあまりを走破し1000稚内着。利尻島へ渡って北麓キャンプ場まで徒歩で移動し野営。
翌日は必要な装備だけザックにつめて0300登山開始。0700山頂到達、1000下山予定。1100までに撤収、1405発のフェリーに乗る。稚内発は1600。2300までの帰宅をめざす。

行程

0300 自宅発

0230起床し早めの出発。仮眠をとっただけの状態。ねむー。
なんだか知らないけど、この日は工事による通行止め区間が多かった。オロロンラインは雄冬が通行止め。深川留萌道、豊富バイパスも夜間工事中。必然的に最短ルートは札幌→275号→碧水→233号(下道)→留萌→232号→手塩→40号(規制明け豊富バイパス)→稚内東雁来のマックで朝食をドライブスルー。雨竜の道の駅で歯磨き。この道の駅に寄るのは先週から3回めだ。どうなってんの。

0710 道道106号 稚内天塩線




時間が時間である。夜明けとともに出没する超スローペースお年寄カーが皆無。この日は大型トラックも少なめ。留萌をすぎると両者ともちらほら姿を見せだしたが、オロロンラインの留萌から北は流れのはやい快走路、直截に言えばはみ禁がほとんどない区間なので、ほぼ全区間を単独走行。かなり早い時間に手塩へ到着。
時間がたっぷりあるので、道道106号を経由することにした。北海道でドライブと言えば3本の指に入る道。まっすぐ地平線に消える道路、右手にはサロベツ原野、左手には利尻山。この道は何度走ってもテンションがMAXまで上がる。

0754 ノシャップ岬


M次型をしている北海道北端の左肩にあるノシャップ岬。晴れていれば遠くにサハリンが見えるはずだが、海上はもやっていた。
この周辺にはみやげ物屋や飲食店、水族館が立ち並び、こじんまりではあるが、観光地然としている。周囲にまったく何にもなく、岬自体も面白みに欠けるガッカリスポット宗谷岬よりは立ち寄り甲斐がある。

0805 道の駅 わっかない




稚内市街に到着。早く着きすぎた。おかしいなあ。経路上に時空の歪みが存在しているようだ。北海道ではよくあること。
現時点でもっとも新しい、北海道114番めの道の駅。朝早いというのに、駐車場はびっしり埋まっている。そりゃそうだ、駅の裏に無料駐車場があるんだもの。便利すぎだろ常識的に考えて。もう少し考えたほうがいいと思います。○時間無料の駐車券方式にするとか、やり方はいろいろあるはず。
メイン施設は稚内の新駅舎。前回訪問したとき駅前はまだ工事中だったが、すっかりきれいに再開発されいていた。最北端の線路が駅構内から広場まで敷設され、「たからや」「ひとしの店」は新築店舗に移っている。「ふじ田食堂」は駅舎のテナント食堂になっており、駅弁も健在。また、「そば処宗谷」は旧駅舎とともに閉店したが、「ふじ田食堂」が食堂の横で駅そばを経営している。日本最北端の駅そばは、違う店にはなったが、まだ存在した。
清潔で便利な複合施設ができたかわりに、最北端駅の風情は確実に失われたと思う。駅を降りたとたんにシネコンがあるんだもの。旅情というものが。

0920 利尻・礼文航路国内線


島内で食料確保は難しいと思われるので、セイコマで調達。夕食におにぎり2個、朝食はカップやきそば、行動食に甘い系の菓子パン。そのほかに非常食としてアルファ米とアーモンドチョコ1箱、カンロ飴を所持。
あとは特にやることもないのでターミナルへ移動、駐車場が満車なので、どこへ停めればいいか聞いてみると、全日空ホテル向かいの砂利敷き無料駐車場に入れろとのこと。道の駅の隣じゃないですか。なるほどねえ、ここにも混雑の理由があった。道の駅駐車場の方がわずかに手前だし、舗装されてるもの。そっちに入れるのが人情だ。
乗客層は、ライダーチャリダー含むバックパッカーや同業の登山客もいるが、9割がた高齢者。カネとヒマはたっぷりあるジジババたちが軍団を結成し、数人のグループから団体ツアーまで大量輸送。傍若無人なマシンガントークとゲハゲハ笑いがターミナルにこだましている。船内の平均年齢は60歳を越えているはずだ。なんというか、パワフルだなあ。まあ旅行観光業界はこの世代に支えられていると思うので、せいぜい資産を吐き出していただきたい所存。



1時間40分の船旅。波は高くないようだが、念のため酔い止めを購入。1度がっつり船酔いした経験があるので慎重だ。横に写っている銀色の物体は気にしない方向で。礼文行フェリーが先に到着、その20分後に利尻行が入港。団体を避けて乗船。

1114 さようなら北海道本島


このあと客室でうとうと。ほとんど寝てないわりには爆睡までいかず。


つづく。