uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

利尻礼文満喫の旅 その1

要旨

毎週毎週、週末になると100%雨が降る。8月はまるまる雨で潰した。
9月第1週の週末も全道的に雨模様だが、天気予報を見ていると、稚内方面だけ晴れになっている。礼文島を縦断しながら考えた、あの計画を実行しよう。

計画

毎度おなじみ爆弾ツアー。1日めは礼文島に渡り、午後から礼文岳登山。キャンプ場に泊。2日め朝に利尻島へ移動し、島1周。さらに沓形から鴛泊まで走り、稚内へ戻る。そのまま札幌まで爆走して帰宅。

行程

0330 自宅発

今回の全行程は45時間かかる見込み。体力的にかなりきついと思われるので、帰宅翌日は夏休みをとってある。夏休みはあと2日残っているのだが、取るタイミングがなかったのでちょうどよかった…かなあ。忙しくなりつつあるので平日が1日減るのはかなり厳しい。この日記を書く暇もなかなか取れないくらいだ。
万年工事区間の雄冬が通れるか、確認するのが面倒だったので275号を走る。帰りは距離の短い231号を経由したが、トンネルだらけ、工事区間だらけのくねくね道、一部山間部も通る231号より碧水から留萌に出たほうが楽だということに今回気づいた。深川留萌道が留萌のすぐ手前まで開通したことが大きい。

0834 稚内


今年2回めの稚内に着。やあ、やっぱり風情がないね、この駅舎は。最果て感がない。
前回とおなじ道の駅となりの無料駐車場に入れて自転車を組み立て。あっ、しまった。サイコンを忘れてきた。いろいろと不便だ。○km走ったからそろそろ休憩しようとか、目的地までだいたい○kmという判断がつかなくなってしまう。まあ距離はアオカンとキロポストでだいたい把握できるけど、それ以上に困るのは速度計によるモチベーションの維持。きつい登り坂で10km/h切らないようにがんばる、とか平地で25km/h切ったらもうちょい踏み込め、とかずるずる速度下がってきたらここ微妙に登っていると判断、などなどいろんな場面で精神的支えになるのよね。主に登りのときに。あと走行時間が把握できない。

0910 稚内

0929 稚内公園から見る市街

0929 氷雪の門

0931 サハリンが見える


まあ忘れてきたものは仕方ない。気を取り直し、少し時間があるので稚内駅周辺を回ってみる。稚内公園の勾配きつい!!平均斜度で12%、きついところだと20%越えてるんですが…島へ渡るまえから汗だくだ。
このところ雨続きだったためか、空気がかなり澄んでいる。氷雪の門の向こうには遠くサハリンを見ることができた。

0940 ふじ田 天ぷらそば


いい時間になったので、いったん荷物を取りに戻る。ついでに駅でふじ田のそばを摂取。
旧駅舎にはそば処宗谷という駅そばがあり、けっこううまかった。そば自体も(あくまで駅そばというジャンルの中ではあるが)悪くなかったが、何より旧駅舎の最北端にふさわしい雰囲気が最高の調味料だった。暗くさびれた駅舎。おばちゃんと地元客とのざっかけないやりとり。その中ですする駅そば。これぞ旅情だ。
しかるにですよ。旧駅舎取り壊しによって廃業した宗谷のかわりに、食堂ふじ田が日本最北端の駅そばを継ぐ形になったわけだが、おみやげショップとカフェなどが並ぶスペースの奥にあるこの店は、風情というものがまったく感じられない。味も、駅そばジャンルとしても低い方だと思われる。この天ぷらがなあ…北海道の駅そばで天ぷらそばを頼むと、必ずこの揚げ玉を固めたものが出てくるので、それについては問題ないのだが、しけってて食えたもんじゃない。汁を吸わせようにもなかなか染みていかない。あまり出ないので古くなっているんだろう。あと開店直後でやる気がなかったのか、オーダーを告げても無言、会計しても無言、食い終わるころにはおばちゃんどこかへ消えて店からいなくなっていた。なめとんのか。
ネガティブ感想のオンパレードなので、この店のことは日記レベルでとどめておく。ふじ田も昔は古びれた味のある食堂だったのだが。

0959 いつもの光景


フェリー乗り場に着いたらいつもの光景。いつもどおりの3時間ルール。

1023 稚内礼文行フェリー


わっかないはつ〜れぶんいき〜フェリー〜♪
フェリーに乗ったらどうしたって吉田拓郎だ。例外的に函館航路だけは石川さゆりだ。

1053 さようなら北海道本島


今年2回めのさようなら北海道本島。33時間後にまた会おう。

1224 礼文岳


ひと眠りして目覚めると礼文島がかなり近づいていた。いちばん高い山が、このあと登る礼文岳。490メートルの低山だが、海岸線から登るのでそれなりの標高差はある。

1245 こんにちは礼文島


こんにちはこんにちは!

1309 海鮮処かふか ちゃんちゃん焼き定食


香深でまとまった量のメシを食っていく予定だが、ほとんど選択肢がない。前回ちょっとムッと来たことがあってあまり乗り気ではなかったが、この店へ。ウニも終わり花も最盛期を過ぎたこの時期、もう団体客が大挙する季節でもないようで、すんなり入店。名物というちゃんちゃん焼き定食を注文。結論としては、ホッケは開きがいちばんうまいという当たり前の事実を追認するに至りました。これで1000円か…800円、いや700円までだな。
で、店を出ようとするとまたちょっとした事件が。自分からはこの店に関してもうネガティブ感想しか出てこないので、これもここだけの話にしておく。後から考えると、前回も今回もそんなにカリカリしなくていい程度のことなんだけど。

1410 ここをキャンプ地とする


5kmほど離れたキャンプ場まで走り、まずテントを設営。短距離登山、長距離自転車兼用の小さいザックに背負い変える。
一応管理人常駐ということになっているが、夕方しかいないらしい。出かけて戻ってくるとすでに帰ってしまったらしく、明日宿泊料を払うか早朝出発なら管理棟の料金箱に入れておくようにとのメモが残されていた。夜に来て朝に撤収したら完全な自己申告制だ。
あとこのキャンプ場、雨続きだった天候のせいか、単に寒暖差が激しくて夜露が多いためか、朝はかなりじめじめしていた。だからだろうか、木製の台が設置されている。あの上は快適なのだろうが、張り綱持ってきてないのよね…しかたなく地べたに設営。台の上でもフライ内側の結露は防げないだろうけど。


つづく。