uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

札幌Bグル散歩 2013年8月

8月10日 牛太郎 カツ定食


さーて、今月の牛太郎は?カツ定食でございます。再食。大ぶりのトンカツが1枚で、ソースをじゃぶじゃぶかけることによって白米消費能力が飛躍的にアップする1品。とはいえ油ものなので、あまり終盤までひっぱると苦しくなる。
今回はちょっとした変化あり。メシの山の後ろに刺身が隠れているのだが(ほぼ真上から撮らないと見えない)、いつもはイカ刺しのはずが、シメサバになっていた。恒久的な変化なのか一時的なのかは不明。イカ刺しの方が白米には合うのだが…それと小鉢にさんまの煮物ってのが斬新。さんま定食をオーダーするとさんまの塩焼きが2尾でてくるのだが、それにもさんまの煮物がつくのだろうか。だとすると、ちょっとしたさんま祭りだ。
あとカツカレー大盛りを食っている人がいて、きっちり完食していた。ここの大盛りは自分には無理。「札幌 牛太郎」とかで画像検索してみると、思わず笑ってしまう白いトンガリ帽子の画像が見られるので、ぜひどうぞ。

8月17日 そば処芝源 そば定食F(天丼+ざるそば)


雨ですよ。連日の雨。前週も天気がぱっとしないし、帰省ラッシュだろうし、痛めてるひざの保存療法をかねて何もしなかったんですよ。その甲斐あって、ひざはたぶん完治(まだ動かしてみなきゃわからないけど)。でもこの天気じゃ何もできんわな。メシ食うくらいが楽しみなわけ。
朝食食材をうっかり切らしていたので、冷凍していた食パンでトースト1枚食っただけ。11時すぎに昼食をとりに出かける。雨なので車で移動だ。遠くまで行く気もしないので、新川から発寒あたりでいくつかピックアップしていく。ここは駐車場空いてないだろうなあ、と思いつつ通りかかったら、たまたま1台分空きがあった。おお、これはラッキー。かなりの人気店、かつ駐車スペースが少なく、さらに営業時間が短いため訪問困難な店のひとつ。これは何かの啓示にちがいない。ノータイムで駐車場に車を突っ込む。
カウンター5、テーブル4、小上がり3の構成。すでに半分は埋まっていた。12時を回ると満席になって待ち客も出始め、店の前は駐車待ちの車が列になる。あいかわらずの繁盛ぶり。以前はホールのおばちゃんのやる気が一切なかった記憶があるが、今回は若(くもないが)い兄ちゃんがちゃんとオーダー取って回っていた。水がセルフなのはいっしょだが。
最近の札幌外食ブロガー(笑)界隈では、この店はカレー南蛮の店ということになっている。だが自分的にはここは、そば定食の店。表面張力を実体験できるカレー南蛮も魅力だが、そば定食の破壊力には勝てない。ほぼボリューム順にA〜Fまで並んでおり、かなり量のあるメシを低価格で食うことができる。いつもカツ丼を選択しがちなので、今回はあえて天丼の定食にしてみた。というか、ただでさえ雨で気温のわりに蒸し暑いのにカレー南蛮はない。残った汁にライスをインは魅力だが、それは冬にとっておきたい。
それほど待たされず登場。天ダネはエビ、キス、なす、まいたけ、かぼちゃ、さつまいも、ピーマン。そそりたつビジュアルの見た目どおり、かなりの量。ご飯は一般的な丼ものと同等だろう。要するに、これだけでわりとボリュームのある天丼1食ぶんだ。それにざるそばがつく。せいろが小さめなぶん立体的に盛られており、こちらもゆうに1食ある。2食ぶんプラスアルファで750円。ありえねえ。混雑ぶりがよくわかるというものだ。この画像には写っていないが、別途みそ汁も出てくる。
味は町のそば屋レベル。てんぷらはそれほど悪くないと思うが、そばについてはあまり期待してはいけない。だが、この価格でボリュームなら、そんなことはどうでもいいわな。普通にうまくてCP抜群、それだけで十分。
ただ、そば湯が言わないと出てこないのはどうかとも思う。混む店で悠長にそば湯を飲むことに抵抗があるぶん、言わずとも出てきてほしい。結局頼む気がせずに退店してしまった。まあとっとと出て回転上げる方が作法にかなってるのだろうな、この店では。

8月18日 味処 富士屋 カツ丼(超盛り)


そして今日も雨ですよ。連日の雨。フザケンナって話ですよ。北海道の短い夏が終わってしまうではないか…!ほんと、メシ食うくらいが楽しみがないわけ。
食材は買っておいたんだけど、雨だしテンションが下がっててやる気が出ない。今日も冷凍食パンでトースト1枚の朝食。先週漬けておいたピクルスを使って前日にタルタルソースを作っておいたので、タルタルトーストにしたのが唯一の工夫。昨日より摂取カロリーが高いぶん腹が減るのも遅く、昼過ぎにメシを食いに出発。雨は一時的にあがっていたので原チャリ出動。強い日差しが出ていたが、これは夕方以降また雨に変わることになる。
西野にある、親子丼の大盛りがすごい量だという噂の蕎麦屋に行ってみるが、営業している気配がない。閉店している模様。しかたない、代替を脳内検索。西野あたりは蕎麦屋が多い激戦区なのだが、今日は丼を食いに来たので蕎麦というより丼気分、さらに大盛り気分なわけである。西野からはちと遠いが自宅からはそれほどかからない、富士屋でカツ丼を食うことに決定。
場所ですね、秀岳荘のナナメ向かいの通り沿いです。ナポリタン横丁の3つくらい隣。雑居ビルの2階にひっそりと存在し、入口に看板は出ているが、予備知識がない人は絶対入る気にならないだろう。いや、それ以前に存在に気づかないと思う。
1階にある二郎インスパ店の山次郎を横目に2階に上がっていくと、広い店内に出る。テーブル席多数、奥にだだっぴろい座敷。北大生の聖地ともいうべき店だが、日曜日だったため、先客はリーマンと、甚平を着たトッポいおやじさんの2組のみ。大量に在庫しているマンガをチョイスし、適当に席に着く。
さて今日の目的はカツ丼である。この店のカツ丼はノーマルで550円という破格の値段(むかしはもっと安かった)。大盛りは無料、さらに上の超盛りはプラス20円。カツ丼大盛りは食したことがあり、それほどすごい量ではないことがわかっている。今回は超盛りでオーダーしてみた。
けっこう待たされる店なのだが、今回はそれほどかからず出てきた。客3人同時に配膳。ロット生産かよw 大将の気分が乗ったら作り始めるんじゃないかw まあそのためにマンガ本が大量にあるのだ。時間を気にするときに来るべき店ではない。
超盛りの量は、メシ1合半弱くらいか。カツは肉厚でけっこうな大きさ。ねぎは玉ねぎ長ねぎ混合。上に乗ってるグリーンピースがレトロでいいですな。
味はかなりうまい。ここのカツ丼は札幌カツ丼界で1、2を争うという評価があるが、自分も賛成だ。ダシに蕎麦屋のカツ丼に似た、かえしのような風味があって、甘めの味付けに合っている。味は濃いめだが、自分は濃い味を好むので瑕疵にはならない。薄味が好きな人なら評価も変わるかもしれんが。
腹具合としては、ちょうど満腹感が襲ってきたころに完食。バトルモードに入ることもなく、最後までおいしくいただけた。さらにボリュームアップするなら+100円でおかず大盛りが指定でき、アタマのカツが2枚になるのだが、そこまで行くと、さすがに胃に詰め込む作業が発生するだろう。でも、問題なく完食できる量だなあ…そのうちやってみたい気はする。

8月25日 ブタキング どノーマル(小ノーコール)


前日は雨の間隙を縫ってちょっとした運動をしてきた。多少うっぷんは晴れたが、逆にふっきれたのか、ある程度あきらめモードに入った。天気よくなるまでもう何もしませんよ、ぼかあ。でも週末だけはやっぱりバカ食いするけどな!
で、今日はどうしようか考えてたら気がついた。今月ラーメン食ってなくね?いかんいかん、白米をこよなく愛する自分だが、ごく軽度のラヲタでもある。ラーメン食ってないとかありえない。ちょっと補給しにいこう。といっても普通の店じゃおもしろくない。もやもやとした気分を吹き飛ばすにはやっぱり二郎系。札幌インスパ店ではもっとも人気があると思われるブタキングの本店に行ってみる。距離的にも近いし。
たしか3度め。この店がオープンしたとき、わりと近い場所でモニョモニョ(ここは濁す)していたので開店当初に訪問したのが最初。その時点で二郎インスパだという情報はすでに持っていた。近所の人と思われるお年寄りが開店直後恒例の行列に並んでいて「おいおい大丈夫かよ」と思ったのを覚えている。その後2回目の訪問、そのころには札幌ラヲタ界で一定の評価があったが、まだブレイクはしていなかった。爆発的に名が知れたのは大通のラーメンイベント(どんなイベントか忘れた)が契機じゃないかな。以後、札幌二郎インスパ界ではトップランナーといっていいと思う。成り上がり過程をすぐそばで見ていたので、ちょっと思い入れがある。
通し営業、土日は夜までやっている。15時すぎの訪問、待ち客2名。食券を購入して並び、しばらく待つ。二郎系にしては回転が遅い。ちなみに開店当初は魚屋みたいなザルに現金が入っていて現金精算だった。
待ち15分、着席して5分で配膳。ボリューム感は知っているので、小ブタ全マシもしくは大ノーマルくらいなら完食できるのはわかっているのだが、今日はそこまで食う気分じゃない。少し朝食を食べ過ぎた。小をどノーマル、ノーコールでのオーダーだ。このくらいの野菜量ならいきなり天地返しできるので食べやすいってのもある。
二郎と何が違うかというと、まずスープがうまい。二郎の脂ギトギトスープとは一線を画す、濃厚トンコツ白湯スープ。背脂が大量にのっているので脂感はあるが、完飲可能なスープ。ベース味が味噌のみってのも、札幌に特化した感があって好ましい。麺は二郎比でかなり細め(注:あくまで二郎の常識外れな極太麺と比較した場合であり、通常感覚では決して細麺ではない)だが、コシがあってうまい。麺自体はそれほど味を吸っていないので、スープとの絡みを楽しめる。
あと、ここのブタはやっぱりうまい。以前は特に手を加えていないバラ巻きチャーシューだと思ったが、久しぶりに来たら何かタレのようなものに漬けて煮込んでいて味が濃くなっていた。これはこれでいい。本家二郎よりかなりあっさりしている(注:あくまで二郎の常識外れなギトギトと比較した場合であり、通常感覚では決してあっさりではない)ぶん、野菜マシがカラメ必須だったりするのだが、このブタがあれば野菜コールにも対応可能だ。
総評していえば「うまい二郎インスパイア」。二郎のテイストを濃く残しつつ、基本は二郎じゃなくて濃厚トンコツ系のラーメンだ。二郎を求めると「薄いなー」と思うだろうし、普通のラーメンを求めると「なにこの野菜の量。あと脂っぽい」と思うだろう。しかしどっちつかずでもなく、独特の味を確立している。自分はこれが、札幌二郎インスパイアの完成形だと思う。
でも、開店時のショップカードには「妥協」と大きく書いてあったのも覚えてるけどw