uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

札幌Bグル散歩 2013年晩秋

11月2日 銀星食堂 ある日のA定


けっこう古い話で何をしに行ったのか忘れたが、ちょうど昼過ぎに札駅北口にいたのだった。この時間にこのあたりにいるのはツクモかヨドバシに行ったとしか考えられないので、たぶんちょっとしたパーツとかケーブルでも買いに行ったときだろう。せっかくなので昼飯を食っていこうと考え、まったくのノープランだがデジカメは持ってきていた。
さて何を食おうか…近場だと二郎、クラーク会館、盤渓そば、ふか川。ちょっと北に進めばクラーク亭、まるたか、富士屋。よりどりみどりだ。学生街であるこの近辺、メシを食う場所には困らない。なんとなく定食気分だったのでふか川にしようかな、と思いつつ銀星食堂のようすを偵察にいく。けして広くない店で、かつ人気があるので混んでいるときに当たると入れないことも多い店だ。大きなガラス張りの店内を、歩きながら遠目で見ていると、テーブル席に空きがある模様。じゃあここにしちゃえと、やや早足で歩いてそのまま入店。
昭和臭ただよう店内は、4人がけテーブル4、2人がけテーブル1、カウンター3の構成。混み合うときはテーブル席は相席になる。だが、かなり詰め込まれているのでテーブル間の間隔がせまく、4人がけテーブルに4人ずつ、背中合わせに座るのはかなり困難。
メニューはA定食とB定食がメイン。A定食は肉、B定食は魚になっている。ほかにカレー、チャーハン、オムライス、丼もの。まあ要するに非の打ち所のない大衆食堂です。ただし、ボリュームたっぷりの。
前回来たときに「次回はオムライス大盛りにしよう」と考えていたのをすっかり忘れていて、A定食を注文。定食をオーダーする人は9割A定ですな。というかB定頼んでる人をまだ見たことがない。定食のご飯はどんぶりに盛るか茶碗に盛るかを選択できる。どんぶりの方が「普通ライス」、茶碗は「小ライス」。お値段いっしょ。もちろん丼で注文。
この店の特徴として、提供が遅いというのがあるのだが、大将ひとりで調理しているのでこればっかりは仕方ない。気を長くしてのんびりと待つ。待つ気がない人は来てはいけない店だ。30分ほどぼーっとしていると、A定登場。本日は塩味のチキンソテー。ちなみに配膳時に「マヨネーズいる?」と聞かれるので「いる」と答えると、業務用マヨネーズのでっかいボトルをそのまま持ってきてくれます。荒々しいなあw
チキンはもも肉1枚ぶん。皮がパリパリに焼かれていて歯ごたえがよく、うまい。丼メシを消費するには若干薄味だったので、後半はソースをかけていただく。時間がたってもパリパリ感が失われなかったのは、さすがプロの仕事。
メシの量は1合くらい。満腹感を得るには十二分かつ、きつくなってくるほどの量ではない。絶妙な量だ。
気取らない雰囲気の中でボリュームたっぷりの定食を食わす店。ザ・学生街の大衆食堂である。
さて、次回こそはオムライス大盛りを食うぞ。カレーやチャーハン、オムライス類を大盛りにするとかなりの量になるのだ。

11月24日 牛太郎 チキン照り焼き定食


道内は一度大雪にみまわれたが、その後気温が高めに推移し、雪はきれいさっぱりなくなった。ただし天候は悪く雨ばかりなので、いったん気温が下がれば雪になり、すぐに根雪となってしまうだろう。天気予報を見ると、次の週から雪マークが続いている。うーむ原チャはもう無理だな…というわけでバイク屋に冬季保管をお願いにいくことに。ついでにメシだ。毎度おなじみ牛太郎。
3時過ぎの訪問だったのに、なんだかわからないが異様に混んでてなんだかわからないがカットステーキばかり出ていた。北大生の団体がテーブル席に5人も6人も鈴なり。定食出てきたら「うへ〜なにこれ〜」とか言ってんの。もう見てらんない。おまえらな、牛太郎ってのはもっと殺伐と以下略。
今回はチキン照り焼き定食をオーダー。たしか旧店舗を最初に訪問したとき以来。なぜこれをチョイスしたんだったかな…メニューの端にあったから、くらいしか考えられん。いまとなっては永遠の謎だ。
メシの裏に隠れている刺身は前回に引き続きシメサバだった。これはもう恒久変更ってことですな。うーむ、個人的にはイカ刺しに戻してほしい。あと右手前の小鉢、青魚の味噌煮だからてっきりサバかと思ったらサンマで、ちょっと意表をつかれた。この位置の小鉢もサンマの煮物で固定かなあ。以前のようなバリエーションがほしいところ。
さっくり完食してセルフの食後のコーヒーを飲み帰ろうとすると、北大生軍団はメシの山半分くらいのところで格闘していた。女子も普通盛り頼んでたけど大丈夫なのかなあ…

12月11日 味の時計台 江別野幌店 ランチセットA(ジャンボ唐揚げセット)


味の時計台」といえば道外にもフランチャイズ展開しているチェーン店だ。セントラルキッチン方式で供給される、安定感のある、しかし面白みのない平均的な味。そんなイメージがあるので、自分はこの手のFCチェーンには基本的に興味がない。
だが時計台の場合、少なくとも道内の店舗では、ほかのFC方式と違った特色がある。基本のラーメン以外はFC縛りがゆるいらしいのだ。ラーメンメニューはどの店も同じだが、各店舗で中華定食や限定ラーメンなど独自のメニューを出している。ここ野幌江別店も同様、ランチ定食などが異様な充実ぶり。そしてその中に、今回目当てにしている準メガ盛り級の一品がある。
ランチメニューは定食6種でオール700円。ジャンボカラアゲ、麻婆豆腐、麻婆茄子、回鍋肉、青椒肉糸、卵のエビチリあんかけ。ライス小で50円引き、大で50円増し。その他ラーメンセットが700円前後や、あんかけ焼きそばやジャンボ餃子、焼肉丼など、いずれも安価でボリューム感のあるメニューが並ぶ。注文はジャンボカラアゲ定食。以前、まったく大盛り気分ではないときに何の気なしに頼んだら、本当にジャンボだったので度肝を抜かれたメニューだ。そのときはデジカメを持っていなかったので、アレの写真を撮っておきたいという強い欲求によっての再訪である。
例によって昼時をはずしているので他客はまばらだが、肉がデカいぶん揚げるのに時間がかかるためだろう、15分ほど待ってから登場。まあでも、やっぱり写真じゃ伝わらないなあ、このカラアゲのデカさ。アングルがよくない。実際には、女性の握りこぶしくらいの巨大な肉が、大皿にどかんと4個乗っかっております。
箸ではちょっと持ち上げにくい重量の肉を、中華ダレにちょこんとつけてかぶりつく。これ1個で一般的なカラアゲ4個ぶんくらいはある。×4だから、普通のカラアゲなら16個くらいになる計算だ。一番の敵は油に飽きることだが、1個がデカいぶん表面積が小さいためだろう、胸やけがしてくるようなことはない。酸味の効いた中華ダレでさっぱり食えるというのもある。
ライスは普通盛りで、半合と1合の中間くらい。大にしようかとも思ったが、分量がわからないので、もし倍の量になったら苦戦必至なので自重した。おかずとのバランスは悪くなるけど。サイドはライスの裏に隠れているお新香と、大根メインのサラダ、中華スープ。いずれも口の中の油を洗い流す役に立つ。
肉にガブリとかぶりつき、ときどきライス、飽きてきたらサイドで口直し。この戦法で15分かけて完食。揚げ物にしてはさっぱりと食えた。揚げたてアツアツ口の中を多少やけどしたのはご愛嬌。
しかしこの量で700円というのは大きな魅力だ。他のメニューも安いしボリュームがあるし、手軽にがっつりランチを取りたい、という時には最適ではないか。
味の時計台はもっと評価されていい。ラーメンとは別の面で。